米ドル/円は「陰の極」達成から約6円急騰! バイオマス発電に絡んだ米ドル買いって…!?

■今年の米ドル/円の値幅は、11円強と狭い… みなさん、こんにちは。
 早いもので、今年(2017年)もあと3カ月ですね。
 振り返ってみれば、今年(2017年)の米ドル/円は、ここまでわずか11円強という狭いレンジに終始。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
 今年(2017年)の米ドル/円のレンジは、11.28円。高値は1月3日(火)につけた118.60円、安値は9月8日(金)につけた107.32円となっています。
 ただ昨年(2016年)も、11月のトランプラリーまでの米ドル/円は、Brexit(英国のEU離脱)を筆頭とした不透明感がマーケットに横たわっており、総じて円高気味でスローな展開でした。
 それが11月のトランプラリーで、一気に一方的な円安相場に。
【参考記事】
●2017年のドル/円は調整あっても130円へ! リスクオフの円高が継続しないワケとは?(2016年12月22日、西原宏一)
 今年(2017年)も残る3カ月でダイレクショナルな相場を期待したいところですね。
■米ドル/円は「陰の極」から約6円急騰 その米ドル/円ですが、107.32円の安値に到達したのが9月8日(金)。
 北朝鮮の建国記念日(9月9日)の前日に、「陰の極」に達したわけです。
 それが、9月27日(水)には、一時113.26円まで反発。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
 9月の北朝鮮の地政学的リスクの高まりで、一時急落した米ドル/円ですが、その後、北朝鮮絡みの情勢は、まったく好転したわけではないものの1カ月弱で約6円急騰。
 以下は、米ドル/円の日足チャートですが、113円台前半には118.60円からのレジスタンスも控えています。
米ドル/円 日足(出所:Bloomberg)
 一気に今年(2017年)のレンジの半分を戻しているわけですので、今年の低いボラティリティの米ドル/円の相場環境であれば、113円台前半をトップとして、数円反落してもおかしくないのですが、本稿執筆時点での米ドル/円は112円台後半で底堅く推移。
 その背景は、過去のコラムでもご紹介させていただいたように、多くの本邦機関投資家が米ドルを買い遅れていること。
【参考記事】
●円安トレンド回帰で米ドル/円は118円へ! 続落サイン点灯!? ユーロ/英ポンドに注目(9月28日、西原宏一)
 多くの本邦機関投資家が米ドルを買い遅れている背景は…

参照元:ザイFX! 西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

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