欧州スカッシュ連盟、ビットコインを保有・決済活用へ
スポーツ連盟初のビットコイン採用
欧州スカッシュ連盟(European Squash Federation、以下ESF)は2025年1月27日、組織運営にビットコイン(BTC)を導入することを発表しました。
今回の決定は、欧州のメジャースポーツ連盟では初の取り組みとなり、スポーツ界のデジタル革新を示す動きとして各方面から反響を呼んでいます。
また、ESFは、バランスシート上でのビットコイン保有をすでに開始していることも明らかにしました。
新設されたメディアプラットフォーム「European Squash TV」では、選手や各国連盟への直接支援をビットコインによる寄付として受け付け、ファンやスポンサー企業との新たな支援方法を提供していくことが報告されています。
オットー・カルヴォ副代表は公式発表の中で次のように述べています。
ビットコインの活用で財務の近代化を進め、スカッシュのコミュニティに新たな支援の方法を提供します。
この決断がイノベーションと成長への扉を開くはずです。
ESFは、他のスポーツ団体に対し、選手やファン、コミュニティへの恩恵のため、デジタル技術を活用する新たな手法の導入を促す方針を示しました。
ESFはすでにビットコインでの寄付受付を始めており、数カ月内に新規プロジェクトも発表を予定しています。
また、仮想通貨業界からの支援や提携も視野に、オリンピックに向けた準備を進めていく方針であることも報告されています。
欧州で加速する仮想通貨採用への動向
ESFの決定は、欧州全体に広がる仮想通貨活用の流れを映し出しています。
昨年12月には欧州議会のサラ・クナフォ議員が、EUにビットコイン準備金の確立を提言し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)への懸念から、分散型の仮想通貨採用を求めました。
欧州においてもビットコインへの関心は以前から高く、特に仮想通貨に好意的な姿勢を示すトランプ氏の大統領就任以降、この動きは加速してきました。
ESFのビットコイン採用は、デジタル時代のスポーツ運営モデルとして期待が寄せられています。
特に「European Squash TV」を通じた取り組みは、選手とファンを直接つなぐ新しい形として大きな注目を集めています。
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Souce:欧州スカッシュ連盟公式サイト
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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