リップル、RLUSDで「Chainlink標準」採用|DeFi分野における利便性を強化
Ripple(リップル)は2025年1月7日に、分散型金融(DeFi)におけるRipple USD(RLUSD)の利便性を高めることなどを目的として、Chainlink標準を採用したことを発表しました。
Ripple USD(RLUSD)は、昨年末から提供開始されたXRP Ledger(XRPL)とEthereumのブロックチェーン上で発行される米ドル連動ステーブルコインであり、通貨の価値は米ドル預金・米国短期国債・その他の現金同等物によって100%裏付けられる仕組みとなっています。
チェーンリンク(Chainlink/LINK)は、様々なブロックチェーンに外部データを持ち込めるようにする分散型オラクルサービスを提供するプロジェクトであり、仮想通貨LINKは日本国内の暗号資産取引所にも上場しています。
RLUSDにおけるChainlink標準の採用は、RLUSDに関する高品質な価格データをオンチェーンで提供するためのもので、「Ethereumブロックチェーン上で検証可能なデータを提供するChainlink標準を採用することで、RLUSDのオンチェーン経済におけるユーティリティを強化する」と説明されています。
RLUSDは、DeFiのようなスマートコントラクトアプリケーションで活用することができますが、RLUSDを資産としてサポートするためには高品質で信頼性のある価格データが必要となるため、そのような課題を解決するためにChainlink標準が役立ちます。
Ripple社は様々なオラクルソリューションを検討した上で「Chainlink Price Feeds」を選択したとのことで、これによって開発者はトレーディングやレンディングなどのDeFiアプリケーションにRLUSDを統合できるようになると説明されています。
Chainlink Labsの最高ビジネス責任者であるJohann Eid氏と、Rippleのステーブルコイン部門SVPであるJack McDonald氏は、今回の提携について次のようにコメントしています。
【Chainlink Labs:Johann Eid氏】
Chainlink標準の採用を通じて、Ripple社のステーブルコイン「RLUSD」の採用を加速させる取り組みに協力できることを非常に嬉しく思います。ステーブルコインのようなトークン化された資産の採用は今後も加速し、重要なオンチェーンデータへのアクセスがこのプロセスをさらに後押しするでしょう。
【Ripple:Jack McDonald氏】
RLUSDがDeFiエコシステム全体で拡大する中で、信頼性と透明性のある価格データは、分散型市場でのユーティリティを維持し、信頼を築く上で不可欠です。Chainlink標準を活用することで、信頼できるデータをオンチェーンに提供し、RLUSDのユーティリティを強化できます。
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Souce:Ripple公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Ripple公式発表から引用