Cardano:データ保護重視のサイドチェーン「Midnight」開発ネットでまもなくローンチ

Midnight、開発ネットでまもなくローンチ

カルダノ(Cardano/ADA)の開発企業である「Input Output」は2023年9月12日に、データ保護・プライバシー保護を重視したサイドチェーンである「Midnight(ミッドナイト)」が開発ネット上でまもなくローンチされることを明らかにしました。

機密性の高い商業データや個人データを安全に保護するIOGのデータ保護ブロックチェーンプラットフォーム「Midnight」がまもなく開発ネットでローンチされます。Midnightがゼロ知識テクノロジーをどのように活用するのかご期待ください。

Midnight(ミッドナイト)とは?

Midnight(ミッドナイト)は、ゼロ知識証明と呼ばれる技術を活用したデータ保護・プライバシー保護に焦点を当てたサイドチェーンプロジェクトであり、DUST(ダスト)と呼ばれる独自トークンも発表されています。

ゼロ知識証明は、機密情報を明かすことなく特定の事柄を証明できる技術のことであり、自分が秘密の情報を知っていることをその情報を明かさずに相手に証明できる技術となっています。

Input Outputは今回投稿した一連の投稿でゼロ知識証明の技術について説明を行っており、具体的には「宝箱」を例に挙げて以下のように説明しています。

あなたは宝箱を開けるための秘密コードを持っています。あなたはその秘密コードを知っていることを友達に証明したいものの、友達に秘密コードを明かしたくはありません。

そこであなたは友人を部屋の外に連れ出した後に宝箱を開けることにしました。友人は戻ってきた後に宝箱の鍵が空いているのを目撃します。

これによって、あなたは秘密コードを明かすことなく「宝箱を開けられる」ということを証明することができます。

MidnightやDUSTの大きな特徴は「スマートコントラクトを通じて保有者権限でプライバシーをコントロールできる」という点であり、必要に応じて特定の情報を柔軟に開示できる環境が実現すると期待されています。

現在主流のオープンなブロックチェーンでは「ウォレットアドレスから過去の取引履歴などを全て確認できる」というのが一般的となっていますが、これはプライバシー保護の観点から問題視されている部分でもあります。

わかりやすい例としては「コンビニで仮想通貨決済を行った場合、アルバイト店員に過去の取引履歴や保有資産が全て筒抜けになる可能性がある」といったものが挙げられます。

仮想通貨ユーザーのプライバシーが適切に保護されない限りは、大規模な技術採用も起こりづらいと予想されるため、仮想通貨業界では「特定の情報のみの臨機応変に開示できる仕組み」が重要視されています。

ZK Snarksの可能性とそれがもたらす革命

ブロックチェーン業界では、非対話型のゼロ知識証明である「ZK Snarks」の技術が活用されていますが、Input Outputは『ZK Snarksはブロックチェーンと分散型台帳のための”スイス・アーミーナイフ(十徳ナイフ)”であり、データ保護・相互運用性・スケーラビリティに応用できる』と語っています。

Input Outputは「ZK Snarksは様々な領域で活用できる」と述べており、具体的な活用例として「機密性の高いスマートコントラクト・ID管理・安全な投票・スケーラビリティソリューション」などを挙げています。

このように説明する同社は『将来的には分散型ソリューションにおけるゼロ知識証明の活用が進み、安全なスマートコントラクトと機密資産管理の状況に革命が起きると予想される』とコメントした上で、Midnightにおけるゼロ知識証明の活用方法に期待してほしいと述べています。

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参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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