２０日の原油先物相場は急落。米原油先物は一時２０ドルの大台を割り込んだ。週間では１９９１年の湾岸戦争以来の大幅な下げを記録。新型コロナウイルスによる需要減退を巡る懸念が売りを誘った。

終盤のニューヨーク外為市場ではドルが下落。世界の主要６中銀がドル・スワップ協定を通じた流動性供給の拡充を発表したことを受けた動き。ただ、米株価が下げに転じる中、ドルは終盤にかけてこの日の安値から戻した。

国際通貨基金（ＩＭＦ）の戦略政策審査局長を務めるマーティン・ミューライゼン氏は２０日、新型コロナウイルスのパンデミック（世界的大流行）が世界経済に及ぼす影響は「非常に深刻」になる見込みだが、長期にわたる成長拡大や高い就業率を背景に、世界経済は苦境を乗り切ることが可能という見方を示した。

メキシコ中央銀行は２０日、政策金利を０．５％ポイント引き下げ６．５０％にすることを決めた。新型コロナウイルスの影響で混乱する金融市場を支援するのが狙い。

世界保健機関（ＷＨＯ）のテドロス事務局長は２０日、新型コロナウイルス感染症は高齢者だけでなく、若年層も重症化する恐れがあると警戒を呼び掛けた。

トランプ米政権が原油価格の安定化に向けサウジアラビアにエネルギー省高官を派遣することが２０日、当局者の話で明らかになった。

英政府は２０日、新型コロナウイルスの影響による民間セクターの解雇を抑制するため、８０％の給与をカバーする補助金を支給する方針を示した。

スイス政府は２０日、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた企業などの支援に向け総額３２０億スイスフラン（３２５億６０００万ドル）の支援策を打ち出した。

トランプ米大統領は２０日、中国や習近平国家主席を大いに尊敬しているものの、新型コロナウイルスが中国で発生し、制御不能な状況になったことは遺憾だと表明した。

タイ中央銀行は２０日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け緊急の政策決定会合を開き、政策金利の翌日物レポ金利<THCBIR=ECI>を２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げ０．７５％とすることを全会一致で決定した。