----------6/14ドル円相場概況--------------------- OP 110.030HI 110.338LO 108.787CL 109.544 東京市場は、FOMC前の様子見ムードが強く110円を挟んで小動き。欧州市場では、薄商いの中、ポジション調整的な円売りが優位となり110.338円まで上昇した。ところが、NY市場に入るとCPIと小売売上高のダブルパンチでドル売りが激化。その後も長期金利の低下が止まらず10年金利が2.10%台まで低下する中、109円台を割り込んだ。FOMCは、利上げ+利上げ見通し維持(年内あと1回)+バランスシート縮小計画が示され、イエレン議長もインフレ鈍化は「ノイズ」と指摘するなど総じてタカ派的。ドルに買戻しが入り109.801円台まで値を戻したが、110円台には戻せず109円台半ばで取引を終えた。 -----------6/14主な出来事---------------------------- 11:00 (中国) 5月鉱工業生産 (前年比) +6.5% 前回+6.5% 予想+6.4% 11:00 (中国) 5月小売売上高 (前年比) +10.7%前回+10.7% 予想+10.7% 17:30 (英) 5月失業者数 +0.73万人前回+1.94万人→+2.20万人 (英) 5月失業率 2.3%前回2.3% 1(英)2-4月週平均賃金(前年比)+2.1%前回+2.4%→+2.3%予想+2.4% 18:00 (ユーロ圏) 4月鉱工業生産 (前月比) +0.5% 前回-0.1%→+0.2%予想+0.5% 21:30 (米) 5月消費者物価指数 (前月比) -0.1%前回+0.2%予想 0.0% (米) 5月消費者物価指数 (前年比) +1.9%前回+2.2% 予想+2.0% (米) 5月消費者物価指数 (コア:前年比) +1.7%前回+1.9% 予想+1.9% 21:30 (米) 5月小売売上高 (前月比) -0.3%前回+0.4% 予想0.0% (米) 5月小売売上高 (前月比:除自動車) -0.3%前回+0.3%→+0.4%予想+0.1% 27:00 FOMC、政策金利を1-1.25%に引き上げ・雇用の伸びは緩やかだが堅調で、失業率はここ数カ月で低下・金融政策スタンスの段階的な調整に伴って経済活動は緩やかなペースで拡大・労働市場の状況は幾分さらに強まると予想・保有債の償還資金再投資については当初3ヵ月は月100億ドルのペース・カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁はFF金利を据え置くことが望ましいとして反対 27:00 FOMC経済見通し 成長率 (3月時点)17年 2.2%(2.1%)18年 2.1%(2.1%)19年 1.9%(1.9%)長期 1.8%(1.8%) 失業率 17年 4.3%(4.5%)18年 4.2%(4.5%)19年 4.2%(4.5%)長期 4.6%(4.7%) コアPCE 17年 1.7%(1.9%)18年 2.0%(2.0%)19年 2.0%(2.0%) 27:00 メンバーによる金利見通し(ドットチャート)2017年末1.125% 4人1.375% 8人1.500% 0人1.625% 4人※中央値1.375% 年内あと1回の利上げ 27:30 イエレンFRB議長、会見・適切な時期になれば保有資産の正常化に着手・今後数年にわたって段階的な利上げが妥当・今年からバランスシートの縮小に着手すると予想・株式市場が昨年大幅に上昇したことは認識している・数回のインフレ指標に過剰反応しないことが重要 ------------6/14株式・債券・商品----------------------
---------6/15きょうの注目材料------------------------- <国内>08:50 対外対内証券売買契約等の状況(週次・報告機関ベース) <海外>07:45 1-3月期NZ国内総生産10:30 5月豪雇用統計15:45 5月仏消費者物価指数・改定値16:15 5月スイス生産者輸入価格16:30 スイス中銀、政策金利発表17:30 5月英小売売上高指数18:00 4月ユーロ圏貿易収支20:00 トルコ中銀、政策金利発表20:00 英中銀政金融政策委員会(MPC)20:00 英MPC議事要旨21:30 4月カナダ製造業出荷21:30 6月米NY連銀製造業景気指数21:30 米新規失業保険申請件数21:30 6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数21:30 5月米輸入物価指数22:15 5月米鉱工業生産指数22:15 5月米設備稼働率23:00 6月米NAHB住宅市場指数29:00 カーニーBOE総裁、講演29:00 4月対米証券投資動向----- ユーロ圏財務相会合(ルクセンブルク) --------6/15きょうのひとこと------------------------ FOMCに対する市場の評価は「思ったよりタカ派的」といったところでしょう。そこについては想定通りでしたが、その前の米5月消費者物価指数と米5月小売売上高の弱さは全くの想定外でした。FOMCは、追加利上げもB/S縮小も「データ次第」としているので、その「データ」が弱いとなると、タカ派姿勢自体を信用できないという事になってしまいます。米長期金利やドルの動きにもそうした受け止め方が反映されているように感じます。その受け止め方を肯定するのも否定するのも「データ次第」という事になるわけで、きょうの米経済指標が注目されます。 本日もよろしくお願いいたします。