米8月雇用者数は15.6万人増に鈍化、賃金の伸び振るわず
[ワシントン 1日 ロイター] - 米労働省が発表した8月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が15万6000人増となり、伸びは前月の18万9000人を含め、過去2か月間の底堅い水準から鈍化、予想の18万人も下回った。失業率は4.4%と、0.1%ポイント上昇した。
ドル円とユーロドルは乱高下
今日は米雇用統計でした。悪い数字が出てドル売りになるものの、ドル円とユーロドルはそこから反転して、発表前の価格を越えています。月曜はアメリカが祝日なので、今日は早めに帰...
トランプ大統領のメディア批判、表現の自由抑圧が狙い=国連報告者
[ジュネーブ 1日 ロイター] - 言論と表現の自由に関する国連の特別報告者デービッド・ケイ氏は1日、トランプ米大統領のメディア批判は表現の自由を敵視する世界的な傾向の表れであり、米国の公共の利益を損なうものだとする文書を公表した。
ユーロ圏インフレ正常化、世界経済不透明で一層困難=ECB副総裁
[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のコンスタンシオ副総裁は1日、米国の経済政策の先行き不透明感が強まり、世界全体で「リフレ」圧力が弱まっているため、ユーロ圏のインフレを押し上げることが一層困難になっているとの見解を示した。
北朝鮮情勢、大規模紛争に発展する恐れ=ロシア大統領
[モスクワ 1日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は1日、大統領府のウェブサイト上で、米国と北朝鮮の対立が大規模な紛争に発展する恐れがあると警告し、北朝鮮に圧力をかけるのは誤りとの見解を明らかにした。
8月国内新車販売5.5%増で10カ月連続プラス、登録・軽とも伸びる
[東京 1日 ロイター] - 8月の国内新車販売(軽自動車を含む)は前年同月比5.5%増の35万5308台と10カ月連続で伸びた。登録車が2カ月ぶりに前年実績を上回ったほか、軽自動車も5カ月連続で増加した。
ビットコインバブルが弾けて米ドルは底打ち!? 複数サイン点灯、確証は今晩雇用統計後!
■米ドル安一服の気配、底打ちのサインも点灯! 米ドル安一服の気配が出ている。
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
ビットコインバブルが弾けて米ドルは底打ち!? 複数サイン点灯、確証は今晩雇用統計後!
■米ドル安一服の気配、底打ちのサインも点灯! 米ドル安一服の気配が出ている。
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
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筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
ジャクソンホール会議で米ドル安が一段と進み、今週火曜(8月29日)の朝、北朝鮮のミサイル発射でピークに達したが、当日反転してきた。ドルインデックスも米ドル/円も、まだ初歩的な段階にすぎないが、底打ちのサインが点灯していることは見逃せない。
ドルインデックス 4時間足(出所:Bloomberg)
米ドル/円 4時間足(出所:Bloomberg)
実際、8月29日(火)の北朝鮮の挑発は、まったく想定されなかったサプライズではなかったものの、日本上空(と言っても宇宙空間)を通過し、事前通告なしだったのは19年ぶりの出来事でもあったので、やはり、それなりのショックをもたらした。
いつもの反応パターンである「有事の円買い」、そして、最近の反応パターンである「有事の米ドル売り」が見られたのも自然の成り行きと思われ、さらにこれが進んでいくだろうと思われた。
ゆえに、8月29日(火)当日、米ドル/円は8月安値を再更新してから一転して大幅反騰、また、ユーロ/米ドルは高値更新してから一転陰線で引けたことが、多くの市場参加者にとってややサプライズであったのではないかと思う。
米ドル/円 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
ユーロ/米ドル 4時間足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
筆者は8月29日(火)当日、ユーロの頭打ち、すなわち米ドル全体下げ一服の可能性を警戒していた。8月29日(火)18時に配信したレポートの一部は以下のような内容だった。
ユーロ/ドルは1.2関門を乗せ、ブルトレンドの一段高を示唆している。ユーロの強気一辺倒、ドル全体の弱気一辺倒を意味しているが、ドルインデックスの日足を見る限り、強気ダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあることが分かる。
言ってみれば、年初来ドル全体の下落はすでに最終段階におり、対応してユーロ/ドルの上昇も最終段階に入っている。従って、ユーロ/ドルのオーバーボート、またRSIが示している弱気「ダイバージェンス」の築が「ホンモノ」のサインとなり、これからユーロの上値余地を限定しよう。
実際、目先の高値トライがすでに上値ターゲットを達成したか、上値ターゲットに近づいている。1.2077は目先の上限、更なる高値トライがあっても、またオーバーボートの極みで1.2160までの「行き過ぎ」も考えられるが、調整なしの直進はなかろう。いずれにせよ、強気一辺倒の目下だからこそ、頭打ちの可能性を警戒しておきたい。
8月29日(火)当日、ユーロ/米ドルの高値は17時過ぎに付けた1.2070ドルだった。その後反落し、「塔婆」風陰線を引き、そして8月30日(水)は続落した。
ユーロ/米ドル 日足(クリックで拡大)(出所:FXブロードネット)
8月28日(月)から「宵の明星」を形成していたのは、上のチャートに示したとおりだ。RSIのダイバージェンスのサインが点灯し、やっと効いてきたといえる。
■米ドル底打ちを見込んでいた、いくつかの判断基準 ところで、時間の制限で当日のレポートに書き尽くせなかったことも多かった。詰まるところ、オシレーター系指標のダイバージェンスのサインが煮詰まりつつあるからと言って必ず効いてくるとは限らないから、当然のように、判断の基準はそれだけではなかった。
ユーロ/米ドルの頭打ち、すなわちドルインデックスの底打ちを見込んでいたポイントは、以下に挙げたようにいくつかあり、また、そちらの方がより重要であった。
まず、ユーロ/米ドルのロングポジションは過大に積み上げられ、直近のCFTC(米商品先物取引委員会)統計では6年ぶりの水準に膨らんでいたこと。
次に、ジャクソンホール会議で欧米とも金融政策に関する示唆がなかったものの、ユーロは惰性的に買われていたこと。
最後に、地政学リスクの浮上で、行きすぎた市況が一段と増していたこと、である。
言い換えれば、北朝鮮のミサイル発射はサプライズだったとはいえ、その効果を最大限に織り込み、行きすぎの上にさらに行きすぎていたのが当日(8月29日)の市況だったので、いったん修正される公算もかなり高かった。ドルインデックスがほぼ一本調子の下落で、一時、2016年安値を割り込んでいたことも大きなサインであった。
ここで強調したいのはジャクソンホール会議中、また、その後の米ドル売りの進行だ。前述のように、これは理由のない惰性的な米ドル売りなので、トレンド進行の強さが示された一方、トレンドの行きすぎ、また、クライマックスに近いことを示唆するサインであった。
よって、地政学リスクの浮上でトレンドをさらに押し進めていく市況自体がクライマックスであり、そのため偏ったポジションの利益確定につながったわけだ。
米ドル/円の状況は、ユーロ/米ドルほどではないとしても…
「ハービー」の洪水被害は最大370億ドル=米情報分析会社
[1日 ロイター] - 米南部を25日に直撃した大型ハリケーン「ハービー」に伴う洪水被害は、保険付きと無保険の損害を合計すると250億―370億ドルに上る見通しだ。米情報分析会社コアロジックが1日、試算を明らかにした。