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トランプショックでもパニックでもない! 米ドル/円は115円台への上昇も狙える!

■トランプ大統領の米ドル高けん制発言が出たが影響は限定的 米ドル高トレンドが継続される中、トランプ氏の米ドル高けん制発言が出た。当然のように、米ドル高の一服につながり、米ドル/円も反落してきたが、現執筆時点までの値動きを見る限り、その影響は限定的である。
 一方、トランプ米大統領はFRB(米連邦準備制度理事会)の利上げ政策もけん制しており、中国人民元安へ強い不満を表明していたから、問題は単純ではなく、これから市場の反応を見極めるのが大事であろう。
 換言すれば、市場参加者たちの多くはトランプ氏の発言を消化するのに時間がかかり、目先、性急な判断を下さないほうがよいと考える人が多いことも推測される。
■「フォールス・ブレイクアウト」のサインが点灯した可能性 ドルインデックスの日足を見ると、昨日(7月19日)はいったん高値更新を果たしてから反落。辛うじて陽線引けを保ったものの、「上ヒゲ」の長いローソク足となった。
ドルインデックス 日足(出所:Bloomberg)
 この高値更新は6月21日(木)、28日(木)の高値(これらはダブルトップの高値でもあった)に対する更新であっただけに、昨日(7月19日)の上方突破が失敗に終わったということは、結果として、「フォールス・ブレイクアウト」のサインが点灯した可能性がある。
 「フォールス」とは「ダマシ」ということを意味するから、ブレイクアウト自体がダマシであれば、トランプ氏の発言をきっかけにして米ドル高のトレンドがいったん終焉し、反落してくるリスクが高まるだろう。
■ショックやパニックではなく、むしろ、米ドルの底堅さを暗示 このようなリスクは排除できないものの、筆者はそういった見方に現時点では懐疑的だ。言い換えれば、トランプ氏の発言はあくまでスピードを押さえただけで、米ドル高基調は修正されないと筆者は思う。
 トランプ氏が米大統領として米ドル高をけん制すること自体は問題ないが、FRB政策に対する「文句」を公の場で言ったのは明らかにルール違反だ。少なくとも中銀の独立性が重視される先進国では異例で、米国大統領としては著しく品位に欠ける発言だった。中国人民元の大幅安に苛立ちすぎたせいもあったと思うが、失言であったに違いない。
 それでもマーケットが動揺したかと聞かれると、筆者はノーだと思う。
 一般論として、世界No.1の米国大統領が新興国のリーダー(たとえばトルコ大統領)のように中央銀行の政策に公然と文句を言い始めたら一大事だ。それなら株、通貨、債券市場のトリプル安をもたらしてもおかしくなかったが、今回はそのような急落がみられなかった。
 また、米ドル全体は反落してきたものの、なお高値圏の変動に留まり、米ドル/円に至っては112円台を維持しているから、ショックとかパニックとかの状況にほど遠いばかりか、むしろ、米ドルの底堅さが暗示されているかと思う。
米ドル/円 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■トランプ氏の発言を今、市場関係者は鵜呑みにしていない それに関しては、米大統領云々よりトランプ氏だからこそ、マーケットがその発言を「深刻」に受け取れず、また、消化するのに時間がかかることが主な原因ではないかと思う。
 言ってみれば、トランプ氏は米大統領に選出されて以来、ほぼ一貫してサプライズ的な発言を繰り返してきたから、今さら氏の言葉に一々反応したり、また、一々サプライズとして受け取る市場関係者がいないのだろう。
 トランプ氏の発言はその場しのぎ、かつ感情的な要素が多かっただけに、市場もすぐ鵜呑みにするのではなく、時間をかけて検証していく習性ができていると思う。要するに、トランプ氏だからこそ「許される」し、また、トランプ氏だからこそサプライズを感じないのである。
 この意味において、マーケットにおける極めて限定的な値動き自体も大きなヒントになるだろう。動揺しない市場はトレンドを修正していくよりも、トレンドを継続させる確率が高いから、前記ドルインデックスの日足における「フォールス・ブレイクアウト」の疑いも近々解消されるのではないとみる。
 改めてドルインデックスの日足を見ると、いくつかのポイントが重要で…
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コラム:米自動車輸入制限、反対一色の業界尻目に導入強行か

[ワシントン 19日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 米政府の自動車輸入制限を阻止しようとする自動車メーカーの取り組みは、手詰まりになるかもしれない。自動車業界は、輸入関税が導入されれば米国民は新車購入に合わせて830億ドルも余計な支払いが必要になると主張する。また欧州連合(EU)欧州委員会のユンケル委員長が、来週予定しているトランプ大統領との会談で何らかの合意に達する可能性はある。しかしトランプ氏は、何としても輸入制限を実施する決意のように見受けられる。
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ドル112円前半、人民元は約1年ぶり安値まで下落

[東京 20日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べわずかにドル安/円高の112円前半。人民元安やアジア株安を受けてリスク回避傾向が強まり、112円後半から112.20円まで下落したが、日経平均が引けにかけて下げ幅を縮小し、中国株が前日比プラス圏に浮上すると、ドル/円にも若干の買い戻しが入った。
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来週は慎重なドル買いへ、株価動向を注視

[東京 20日 ロイター] - 来週の外為市場では、ドル・ロングの戦略に転じた投機筋が慎重にドル買いを進め、年初来高値の113.40円を試す動きが予想される。一方、高値圏を推移する米国株や日本株、中国株が下押しする場面ではリスク回避ムードが広がり、ドル・ロングの巻き戻しが起こる見通し。
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日経平均は続落、人民元安で先物売り 一時200円超す下げ

[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は続落した。商品市況安を背景に中国経済への先行き懸念が広がる中、人民元が対ドルで下落し1年ぶりの安値水準を付けたことを受けて先物に売りが出て、一時200円を超す下げとなった。ただ、中国株の上昇を支えに大引け前に下げ幅を縮小した。
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来週の日本株は底堅い、ファナック・東エレクなど注目企業の決算内容を確認

[東京 20日 ロイター] - 来週の東京株式市場は底堅い値動きが見込まれる。米通商政策に対する懸念は残るものの、差し迫ったリスク要因との見方は後退している。米景気の強さが安心感の背景にあり、中国人民元安などで日経平均が下振れても影響は限定的となりそうだ。週後半はファナック、東京エレクトロンなど注目企業の決算発表が予定されている。内容次第で市場のムードを明暗いずれにも変える可能性がある。
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2017年の北朝鮮GDPは3.5%減、20年ぶりの大幅なマイナス

[ソウル 20日 ロイター] - 韓国銀行(中銀)が20日に公表した推計値によると、2017年の北朝鮮の国内総生産(GDP)は前年比3.5%減少し、国際的な制裁の影響により1997年以来の大幅なマイナス成長を記録した。北朝鮮は1997年は深刻な飢饉に見舞われ、GDPは6.5%減少していた。