コニカミノルタ、米遺伝子診断会社を買収 革新機構と902億円で News

コニカミノルタ、米遺伝子診断会社を買収 革新機構と902億円で

[東京 6日 ロイター] - コニカミノルタは6日、官民ファンドの産業革新機構と共同で、遺伝子診断事業を手掛ける米アンブリー・ジェネティクス(カリフォルニア州)を買収すると発表した。買収額は902億円で、コニカミノルタが60%、産業革新機構が40%を出資する。

コラム:伊モンテ・パスキ、公的資金による救済には利点も News

コラム:伊モンテ・パスキ、公的資金による救済には利点も

[ロンドン 5日 ロイター BREAKINGVIEWS] - イタリア銀行4位のモンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(モンテ・パスキ)の救済は、見かけほど悪い内容ではない。銀行の破綻処理の枠組み整備を目指す欧州連合(EU)にとって、54億ユーロの公的資金注入はまたしても譲歩となる。

米バランスシート縮小開始は9月が濃厚!? ユーロ中心の円キャリートレード戦略維持 ブログ

米バランスシート縮小開始は9月が濃厚!? ユーロ中心の円キャリートレード戦略維持

■6月FOMCではメンバーの意見が対立!? 日本時間の7月6日(木)3時に、注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月13日~14日開催分)が公表されました。

 6月のFOMCでは、政策金利にあたるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジを1.00~1.25%へ0.25%引き上げ、声明文と同時に「政策正常化の原則と計画」と名付けられた資料が公開されました。その資料の中では、「バランスシート正常化プログラム」の詳細が説明されています。

※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成

 FRB(米連邦準備制度理事会)は現在、満期が到来した保有する国債や政府機関債、MBS(不動産担保証券)をそのまま再投資していますが、この「バランスシート正常化プログラム」が開始されれば、月間100億ドルを皮切りに、3カ月ごとに100億ドルずつ増加させ、1年後には月間500億ドルを再投資額から減額することになります。

 市場では、そのプログラムの開始時期をめぐって、さまざまな思惑が台頭していましたが、それを確かめるべく、今回のFOMC議事要旨が注目されたわけです。

 その注目された議事要旨には、「いく人かは数カ月以内にプロセス開始を発表することを支持した」とある一方、「一部には、年内のより遅い時期まで決定を先送りすることで経済活動やインフレ見通しを精査するさらなる時間が生じると主張するメンバーもいた」と記されていたため、バランスシート縮小の開始時期をめぐって意見が分かれていたことが判明しました。

■賃金上昇なら米当局はタカ派シナリオ維持へ ただ、市場の声を聞いてみると、イエレンFRB議長も定例記者会見で、開始時期について「比較的早い時期に」と表明していることから、「恐らく9月のFOMCで開始時期を決定するのではないか」とのコンセンサスに変化はなさそうです。

イエレン議長は6月FOMC後の定例記者会見で、バランスシート正常化プログラムを比較的早い時期に実施すると表明。市場では9月に開始時期が決定されるとの見方が濃厚 (C) Bloomberg

 また、議事要旨には「失業率が低すぎる水準まで低下し続けると、米国経済のオーバーヒートを招き、金融の安定化を脅かしかねない」との見解もありました。

 軟調な数字が続くインフレ指標に対しても、「大半のメンバーが特殊要因と判断している」こともわかりました。全体的にはタカ派的な内容であったといえます。

 7月7日(金)に、6月米雇用統計の発表を迎えることになりますが、やはり、賃金の上昇などが確実となってくるのであれば、米当局のシナリオが崩れることはないでしょう。

 しかしながら、米長期金利は上昇基調となってはいるものの、何かあればすぐに低下するといった不安定な動きが続いており、今後も注意しなければなりません。

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

【参考記事】

●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)

●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)

 為替市場では、米ドル/円が米独立記念日の前日となる…
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米バランスシート縮小開始は9月が濃厚!? ユーロ中心の円キャリートレード戦略維持

■6月FOMCではメンバーの意見が対立!? 日本時間の7月6日(木)3時に、注目されていたFOMC(米連邦公開市場委員会)議事要旨(6月13日~14日開催分)が公表されました。

 6月のFOMCでは、政策金利にあたるFF(フェデラル・ファンド)金利の誘導目標レンジを1.00~1.25%へ0.25%引き上げ、声明文と同時に「政策正常化の原則と計画」と名付けられた資料が公開されました。その資料の中では、「バランスシート正常化プログラム」の詳細が説明されています。

※FRB発表のデータより、ザイFX!編集部が作成

 FRB(米連邦準備制度理事会)は現在、満期が到来した保有する国債や政府機関債、MBS(不動産担保証券)をそのまま再投資していますが、この「バランスシート正常化プログラム」が開始されれば、月間100億ドルを皮切りに、3カ月ごとに100億ドルずつ増加させ、1年後には月間500億ドルを再投資額から減額することになります。

 市場では、そのプログラムの開始時期をめぐって、さまざまな思惑が台頭していましたが、それを確かめるべく、今回のFOMC議事要旨が注目されたわけです。

 その注目された議事要旨には、「いく人かは数カ月以内にプロセス開始を発表することを支持した」とある一方、「一部には、年内のより遅い時期まで決定を先送りすることで経済活動やインフレ見通しを精査するさらなる時間が生じると主張するメンバーもいた」と記されていたため、バランスシート縮小の開始時期をめぐって意見が分かれていたことが判明しました。

■賃金上昇なら米当局はタカ派シナリオ維持へ ただ、市場の声を聞いてみると、イエレンFRB議長も定例記者会見で、開始時期について「比較的早い時期に」と表明していることから、「恐らく9月のFOMCで開始時期を決定するのではないか」とのコンセンサスに変化はなさそうです。

イエレン議長は6月FOMC後の定例記者会見で、バランスシート正常化プログラムを比較的早い時期に実施すると表明。市場では9月に開始時期が決定されるとの見方が濃厚 (C) Bloomberg

 また、議事要旨には「失業率が低すぎる水準まで低下し続けると、米国経済のオーバーヒートを招き、金融の安定化を脅かしかねない」との見解もありました。

 軟調な数字が続くインフレ指標に対しても、「大半のメンバーが特殊要因と判断している」こともわかりました。全体的にはタカ派的な内容であったといえます。

 7月7日(金)に、6月米雇用統計の発表を迎えることになりますが、やはり、賃金の上昇などが確実となってくるのであれば、米当局のシナリオが崩れることはないでしょう。

 しかしながら、米長期金利は上昇基調となってはいるものの、何かあればすぐに低下するといった不安定な動きが続いており、今後も注意しなければなりません。

米長期金利(米10年債利回り) 日足(出所:Bloomberg)

【参考記事】

●ドル高にならないのは長期金利が原因! 利上げでも米国債が買われる理由は?(6月22日、今井雅人)

●株式よりも金利の動きが今後もカギに? 米国債利回り上昇なら米ドル/円も続伸!(7月3日、西原宏一&大橋ひろこ)

 為替市場では、米ドル/円が米独立記念日の前日となる…
アングル:カタールがLNG大増産計画、アジアで顧客争奪戦か News

アングル:カタールがLNG大増産計画、アジアで顧客争奪戦か

[シンガポール 5日 ロイター] - カタールは4日、液化天然ガス(LNG)生産の大増産計画を発表して市場を驚かせた。今後5─7年で年間生産量を世界の全供給量の3分の1に当たる1億トンに高める方針で、オーストラリアや米国、ロシアなどの競争相手に対してアジアなどでの顧客争奪戦を仕掛けようとしている。国交を断絶したサウジアラビアなどアラブ4カ国との長期的な対立に備えようという姿勢もうかがえる。

焦点:G20首脳は北朝鮮リスク議論へ、緊迫の米中会談に注目 News

焦点:G20首脳は北朝鮮リスク議論へ、緊迫の米中会談に注目

[東京 6日 ロイター] - ドイツのハンブルクで7日開幕する20カ国・地域(G20)サミットでは、北朝鮮問題が主要議題となる。大陸間弾道ミサイル(ICBM)を「レッドライン」としてきた米国が、対北朝鮮で頼みとする中国との首脳会談で連携強化を打ち出せるかが焦点だ。