■豪ドル/米ドルの週足チャートを分析 今回は、豪ドル/米ドルの分析を行なう。まず、週足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドルは0.6000ドル近辺から、1.1000ドル近辺に大きく上昇したが、その上昇過程では、サポート・ライン「緑の破線」に従っていたと考える。
豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
豪ドル/米ドルは、「赤の破線」で示した「下値0.8000ドル-上値0.9400ドルのボックス相場」を上に抜けたことで、「買いシグナル」を発して上昇した。
そして、ボックス相場のセオリーどおりに、ボックスの値幅分(1400ポイント)上昇してターゲットを達成したと考える。
■上昇後は別のボックス相場を形成し、ターゲットを達成 「赤の破線」で示したボックス相場を上抜けしてからは、「紫の破線」で示した「下値0.9400ドル-上値1.1100ドルの約1700ポイント幅のボックス相場」へ移行(シフト)したと考える。
豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
その後、2013年5月上旬に中長期のサポート・ライン「緑の破線」を割り込んだ。「売りシグナル」と考える。
そして、「紫の破線」で示したボックス相場の下限0.9400ドルを割り込み、さらなる「売りシグナル」を発したと考える。
ボックス相場のセオリーに従えば、ボックス相場の下限0.9400ドルからボックスの値幅分(1700ポイント)下落したところがターゲットになる。つまり、0.7700ドル程度がターゲットだ。
週足チャートを見てのとおりに、上記のターゲットはすでに達成したと考える。
この「紫の破線」で示したボックス相場を下に抜けた時点で、大きく急落する可能性が高いことを示唆していた、と考える。
■ボックス相場下抜けのターゲットを次々と達成 2013年から2014年にかけての豪ドル/米ドルは、「ピンクの破線」で示したボックス相場を形成していた、と考える。
豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
以前は、このボックス相場の上限は0.9800ドル近辺、下限は0.8800ドル近辺と考えていた。
だから、このボックス相場の下限(0.8800ドル近辺)を割り込み、「売りシグナル」を発したと考えた。
相場は、この「売りシグナル」に従い、0.86ドル台まで下落したが、0.86ドル台ミドルを底値に、0.9500ドル近辺にまで大きく反発上昇している。
それで、ボックス相場の下限は0.86ドル台と想定し直す必要がある、と考えた。
つまり、このボックス相場は「上限0.9800ドル近辺-下限0.8600ドル近辺」と考えた。
ボックス相場「ピンクの破線」の下限を考え直したが、その修正した下限の0.8600ドルを割り込み、「売りシグナル」発した、と考える。
それまでの安値を更新したので「売りシグナル」を発した、と考えた。
この「売りシグナル」に従い相場は大きく急落して、まずは1700ポイントのボックス相場「紫の破線」を下抜けした場合のターゲットを達成した。
そして、週足チャートを見てのとおりに、1200ポイントのボックス相場「ピンクの破線」を下抜けした場合のターゲットも、達成した。
■レジスタンスラインとその平行線の間を上下しながら下落 レジスタンス・ライン「赤の破線」と、その平行線「赤の破線」を表示した、別の週足チャートをご覧いただきたい。
豪ドル/米ドル 週足(クリックで拡大)(出所:ヒロセ通商)
豪ドル/米ドルはこれらの2本の平行線のインサイド(内側)で、上下動を繰り返しながら下落した、と言える。
別な言い方をすれば、現在の豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で下落している、と言い切れる。
別な言い方をすれば、2013年から最近までの豪ドル/米ドルは、このレジスタンス・ライン「赤の破線」の傾きに従うスピード(速度)で、下落していた、と断言できる。
つまり、2013年から最近までの豪ドル/米ドルは、一定のスピードでの下落が持続していた、と言える。
そして、上の週足チャートを見てのとおりに、レジスタンス・ラインの平行線「赤の破線」を割り込んだ。
下落スピードが加速した、と言える。
時間軸を短くして、レジスタンス・ライン「紫の破線」と…