鉄鉱石価格を筆頭に商品市況は低迷…。 でも、なぜ豪ドルは底堅く推移しているのか ブログ

鉄鉱石価格を筆頭に商品市況は低迷…。 でも、なぜ豪ドルは底堅く推移しているのか

■12月はビッグイベントを多数控える みなさん、こんにちは。

 年末も押し迫った12月は、来年(2016年)の相場展開にも大きな影響を及ぼす、ビッグイベントが控えています。

12月3日 ECB(欧州中央銀行)理事会

12月4日 米雇用統計

12月15日~16日 FOMC(米連邦公開市場委員会)

 そして、本日(12月3日)、最初のビッグイベントであるECB理事会が行われます。

 追加緩和を明言した、10月22日(木)のドラギ総裁の発言内容から考えると、マーケットが想定している以上の緩和策が出てくる可能性が高まっています。ユーロ/米ドルの行方は前回のコラムを参照してください。

【参考記事】

●欧米2大中銀の金融政策が逆行する中、ユーロ/米ドルはパリティ割れも視野に!?(11月26日、西原宏一)

■総じて米ドル高の中、堅調に推移する豪ドル 一方、12月15日~16日に開催されるFOMCで利上げが織り込まれつつある中、ユーロ/米ドルを中心に為替市場は総じて米ドル高に。

米ドルVS世界の通貨 日足(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

 そんな中、米ドル同様、堅調さを保っているのが豪ドル。

 豪ドルの中期の流れを振り返ってみると、鉄鉱石価格を筆頭に商品相場が低迷する中、9月初旬まで豪ドルは軟調な展開が続いていました。

NYMEXの鉄鉱石価格 日足(出所:CQG)

豪ドル/円 日足(出所:CQG)

 豪ドル/円は200週移動平均線を何度か割り込むものの、終値ベースでは割り込めない展開が続いていましたが、チャイナショックをきっかけに、このサポートが決壊。

 一気に81.93円まで急落します。

豪ドル/円 週足(出所:CQG)

 しかし、チャイナショック以降、中国当局の対策もあり、上海株が反発するのを横目に豪ドル/円も上昇開始。

【参考記事】

●上海株暴落で中国警察当局が動いた! ビル・グロス氏もビビる驚きの対応とは?(7月9日、西原宏一)

 豪ドル/円は、75日移動平均線が何度も上値を抑えていましたが、11月12日(木)にこのレジスタンスを上抜けると上昇が加速しました。

豪ドル/円 日足(出所:CQG)

 NYダウ、日経平均が堅調に推移していることもサポートとなり、一時、90.49円まで上昇しました。

 豪ドルは対円のみならず、対米ドルでも値を上げていますが、注目は…
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サウジ、原油相場安定策を提案へ=エナジー・インテリジェンス

[ドバイ/シンガポール 3日 ロイター] - ニュースレター「エナジー・インテリジェンス」が石油輸出国機構(OPEC)高官の話として報じたところによると、サウジアラビアは原油市場の安定に向けた提案を行う。イランやイラクなどOPEC加盟国に生産の伸びを抑制するよう求めるほか、ロシアをはじめとする非加盟国にも協力を要請する。

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[東京 3日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅ドル高/円安の123円前半。欧州中央銀行(ECB)理事会とドラギ総裁の会見を控え、調整的なユーロ売りが流入し、ユーロ/ドルが小幅安、ドル/円が小幅高となっている。

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[東京 3日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小反発。前日の米国株安を受けて売りが先行した後は、前日終値を挟んで一進一退となった。円相場の弱含みや日銀によるETF買い入れ期待などが下支えし、底堅く推移。もっとも欧州中央銀行(ECB)理事会など重要イベントを控え、東証1部の売買代金は2兆1139億円と低水準だった。