トランプ大統領、ミームコイン「TRUMP」上位保有者を晩餐会に招待|発表直後に価格急騰
晩餐会招待で「TRUMP」が一時70%高騰
ドナルド・トランプ米大統領は2025年4月23日に、自身のミームコイン「$TRUMP」の上位保有者220名を対象に晩餐会を開催することを明らかにしました。
この晩餐会は5月22日にワシントンD.C.近郊にあるトランプ氏の私有ゴルフクラブで行われる予定です。
公式発表によると、この招待状は「世界で最も限られた招待状」と表現されており、トランプ大統領が「クリプト大統領」として仮想通貨の未来について直接語る予定だと説明されています。
この発表を受け、$TRUMPトークンの価格は急騰し、約9.3ドル(約1,350円)から一時14ドル台後半(約2,100円超)まで上昇しました。
わずか数時間で約70%の価格上昇となり、日中取引では一時16.17ドル(発表前比+71%)の高値を記録しました。その後やや下落したものの、13ドル前後(約1,700円)と前日を約50%上回る水準で推移しました。
記事執筆時点でも約12.05ドル(約1,650円)と、24時間前より約30%高い水準となっており、主要銘柄の中でもトップクラスの上昇率を維持しています。
公式ミームコイン「$TRUMP」
「TRUMP」晩餐会への参加条件と特典
招待対象となるのは「4月23日〜5月12日までの平均保有数量で上位220名の$TRUMP保有者」です。
対象者には正式な招待状が届き、5月22日にワシントンD.C.近郊にあるトランプ氏所有のゴルフクラブで行われる特別な夕食会に参加できます。
さらに、上位25名の投資家には大統領との特別レセプション参加に加え、施設内の案内付きVIPツアーへの招待も用意されているとのことです。
主催者側はこのイベントが政治資金集めではない点を強調しており「当ツアーはFight Fight Fight LLCによって企画され、大統領はゲストとして出席するもので資金の勧誘は行わない」との但し書きも掲載されています。
参加希望者は「公式サイトで自分の仮想通貨ウォレットを連携して登録」する必要があり、サイト上では保有量のランキングがリアルタイムで更新される仕組みになっています。
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アメリカ人の14%が「$TRUMP」購入
「会食権」提供に倫理問題の指摘
この取り組みに対しては、大統領が「食事の席」を設ける行為の倫理性を疑問視する声も上がっています。
SEC(米国証券取引委員会)の元暗号資産政策顧問コリー・フレイヤー氏は「権力者に接触するために金を払う仕組みを公然と作り上げてしまった」と厳しく非難しています。
トランプ氏は大統領として多くの利益相反規制から免除されていますが、一連の暗号資産事業への関与は前例のない倫理的問題を引き起こしています。トランプ氏関連企業は$TRUMPコインを大量保有しているため、トークン価格が上がればトランプ氏自身が経済的利益を得る構図となっています。
なおトランプ氏は、NFT(非代替性トークン)事業にも手を広げており、2024年にはNFT購入者らをフロリダ州マー・ア・ラゴの私邸に招いて食事会を開いています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.82円)
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Source:「TRUMP」晩餐会公式サイト
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像