ビットコイン、10万ドル未満で取得できる「最後のチャンス」となる可能性|アーサー・ヘイズ氏予測
ヘイズ氏が語る「BTC10万ドル復帰」のシナリオ
仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)の創設者アーサー・ヘイズ氏は2025年4月21日に、米財務省による国債買い戻しとドル安の進行が金融緩和につながり、ビットコイン(BTC)価格が10万ドルを突破する可能性を指摘しました。
ヘイズ氏は自身のX(Twitter)で「今が10万ドル未満でBTCを買う最後のチャンスになるかもしれない」と投稿し、米財務省の国債買い戻し政策について、ビットコイン市場への「バズーカ(強力な追い風)」になると表現しています。
Like the Easter bunny, bounce bounce bounce bounce bounce!
Seriously fam, this might be the last chance you have to buy $BTC < $100k
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New essay drops this week about The BBC Bazooka, treasury buy backs.
Yaxhtzee pic.twitter.com/iYCXqGxsws
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) April 21, 2025
これがBTCを10万ドル以下で買える最後のチャンスなのかもしれません。
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今週は、BBCバズーカと国債買い戻しに関する新しいエッセイが公開されます。
この発言の背景には、国債買い戻しで市場の流動性が増し、ドル安の進行によってビットコインへの投資需要が高まるとの見方があります。ヘイズ氏は近い将来、ビットコインが10万ドルの大台を突破するとの強気な見通しを示しています。
「金とビットコインが新たな準備資産に」
米国債買い戻し政策がBTC価格上昇の追い風に?
米財務省は2024年に約20年ぶりとなる定期的な国債買い戻しプログラムを開始しました。
国債買い戻しとは、政府が市場に流通している米国債を買い戻す政策で、市場に資金を供給し、金融市場の流動性を高める狙いがあります。
米財務省は国債市場の流動性確保と資金調達を目的に、2024年5月から毎週の買い入れを開始し、四半期ごとに最大300億ドル規模まで段階的に拡大する方針を示しています。
国債買い戻しによって市場に現金が供給され流動性が高まるため、ビットコインなどリスク資産の価格を押し上げるとの見方があります。
ヘイズ氏が言及した「バズーカ」という表現は、この大規模な流動性供給がビットコイン市場に与える強力な後押し効果を指すものと考えられます。
「金融緩和の機を待て」
ドル安進行がビットコインを後押し
一方で、長期間続いてきた米ドル高にも変化の兆しが現れています。
米国ではインフレ抑制のための金融引き締めが続いてきましたが、2025年4月時点でドル指数(DXY)は2022年3月以来の安値まで下落し、主要通貨に対してドル安が進んでいます。
背景には米国の政治情勢や政策の不透明さがあります。トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)に対して繰り返し介入的な発言を行ったことや、通商政策の一貫性のなさから「政策の先行き不透明感が米国経済の成長見通しを悪化させ、投資マネーが国外へ逃避している」との見方も出ています。
市場では今後の利下げ予想も広がっており、通常なら逆の動きとなるはずの「米国債利回り上昇時にドル安が進む」という珍しい現象が見られています。
こうしたドル安傾向と金融緩和への期待が強まる状況では、金(ゴールド)やビットコインといった代替資産の魅力が相対的に高まる傾向にあります。
今後はFRBの利下げ判断や米国雇用統計の内容が、BTCが10万ドルを突破して上昇トレンドを継続できるかどうかの重要なポイントになると見られています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=140.25円)
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Source:アーサー・ヘイズ氏X投稿
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用