「5億ドル相当のRWAトークン化」ブラジルのブロックチェーン革命|LIQIとXDCが提携

「5億ドル相当のRWAトークン化」ブラジルのブロックチェーン革命|LIQIとXDCが提携(LIQI and XDC partner for $500 million RWA tokenization in Brazil blockchain revolution)

ブラジルで5億ドル相当のRWAトークン化開始へ

ブラジルのフィンテック企業「LIQI」とエンタープライズ向けブロックチェーン「XDC Network(XDC)」は2025年4月14日に、RWA(現実資産)のトークン化に向けて業務提携を発表しました。

この提携により、最大5億ドル(約710億円)規模の資産がXDCネットワーク上でデジタル証券として発行される見込みです。両社は今後90日以内に、民間向け貸付債権や不動産、社債など多様な資産のデジタル証券発行を段階的に開始する計画です。

LiqiとXDC Networkは正式に提携し、RWAを5億米ドル分トークン化するプロジェクトを開始しました。これは、ブラジルのデジタル資産エコシステムにおける大きな前進を意味します。

この提携により、Liqiの現地規制に関する専門知識と、XDC Networkのハイブリッド型・エンタープライズ向けブロックチェーンインフラが融合し、効率的・透明性が高く、拡張性のある資産のトークン化が実現されます。

この取り組みは南米最大級の規模となり、ブラジルが実物資産デジタル化の国際的な拠点として台頭するきっかけになるとして注目を集めています。

LIQIのCEOであるダニエル・コキエリ氏は「我々は5億ドル規模の実物資産をXDCネットワーク上でデジタル化します。これは南米最大級の機関投資家向けプロジェクトで、ブラジルが世界のRWA市場に参入する足がかりになります」と述べています。

また、XDCネットワークの中南米担当責任者ディエゴ・コンシモ氏も「この提携を通じて、国際的な資金流動性を支える金融インフラとしてのXDCネットワークの地位をさらに強化していきます」と語っています。

グローバル市場で注目されるRWAトークン化

RWA(現実資産)は近年世界的に関心が高まっており、大手金融機関の市場参入が続いています。

米国の大手資産運用会社ブラックロックが手がけるデジタル国債ファンド「BUIDL」は、設立から1年以内に運用資産残高が10億ドル(約1,420億円)を超え、現在は世界最大のデジタル化RWA商品となっています。

ブロックチェーン上のRWA関連資産残高も急成長を続け、2025年3月には約186億ドル(約2.7兆円)に達し、前年同期の約90億ドル(約1.3兆円)から2倍に増加しました。

過去1カ月だけでもRWA資産は約21%拡大しており、市場の急速な拡大が顕著になっています。規制面でも進展が見られ、ブラジル証券取引委員会(CVM)は2024年からRWAデジタル証券の法的位置づけを明確にするため、複数の発行企業へのヒアリングを開始しました​。

日本でも、一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)が2025年3月にRWAトークン化の活用指針を発表するなど、市場の健全な成長に向けた取り組みが本格化しています。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=142.38円)

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Source:XDC Network公式X投稿
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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