バイナンス、利回り付き証拠金資産「LDUSDT」を発表|新たな資産運用の可能性
利回り年1.5%「LDUSDT」をローンチ
大手仮想通貨取引所のバイナンス(Binance)は2025年4月9日に、利回り付き証拠金資産「LDUSDT」を導入することを発表しました。
同社の発表によると、LDUSDTはUSDTと1対1で交換でき、バイナンス内の取引口座で証拠金として使用しながら利回りを得られる仕組みです。
LDUSDT, our latest reward-bearing margin asset, is coming soon.
Swap USDT Simple Earn Flexible Product Assets for LDUSDT and earn Real-Time APR rewards while trading with it as margin.
More information
https://t.co/MqAKN4xlXs pic.twitter.com/Y9oEATOGiV
— Binance (@binance) April 9, 2025
当社の最新の利回り付き証拠金資産である「LDUSDT」がまもなく登場します。
Simple EarnのUSDTをLDUSDTに交換し、証拠金として取引しながらリアルタイムの利回りを獲得します。
LDUSDTは、バイナンスの利回り商品「Simple Earn」にUSDTを預け入れ、預けられたUSDTをLDUSDTへと変換することで取得できます。
また、LDUSDTを保有することで、証拠金として預けている資産の流動性が向上し、資本効率を高められると説明されており、海外仮想通貨メディアThe Blockの報道によると、現在のLDUSDTの利回りは年間1.5%とのことです。
同社は2024年11月にも、利回り付き資産である「BFUSD」を導入しました。BFUSDについても、バイナンス内での投資活動と並行して利回りが発生する資産になっています。
報酬付き証拠金資産「BFUSD」の導入
利回り付きステーブルコインに注目が集まる
バイナンスは、LDUSDTが「ステーブルコインではない」と明記しています。LDUSDTは先物口座の証拠金およびUSDTとの交換以外には使用できません。
同社があえてこのように明記した背景には、規制当局への配慮があると見られています。現在、利回り付きのステーブルコインは仮想通貨業界で注目されている一方で、規制面での課題も指摘されています。
SEC(米国証券取引委員会)が2025年4月に「ステーブルコインは証券ではない」と声明を出しましたが、利回りを伴うステーブルコインについての判断は明確に示していません。
同月、米国の大手仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)のブライアン・アームストロングCEOは、X(旧Twitter)上で利回り付きステーブルコインの有用性を訴え、米国議会に法規制の明確化を求めています。
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Source:バイナンス公式発表
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:AIによる生成画像