OpenSea、「SEA」エアドロップを発表 、新プロトコル「OS2」とともに市場シェア奪還へ
新プロトコル導入で市場競争力強化
大手NFTマーケットプレイスのOpenSeaは2025年2月13日、次世代プロトコル「OS2」のベータ版リリースとともに、プラットフォームトークン「SEA」の導入計画を公表しました。
OS2 open beta is now live:
• A fully reimagined product built entirely from the ground up, for collectors and pros
• NFTstokens, brought together in one place
• Brand new, beautiful ways to explore — beyond just the floor
• 14 chains (welcome @flow_blockchain, ApeChain… pic.twitter.com/fTJT5eKsm2— OpenSea (@opensea) February 13, 2025
OS2のオープンベータがついに公開!
- コレクターやプロ向けにゼロから完全に再構築された、新しいプラットフォーム
- NFTとトークンをひとつの場所で管理可能
- フロアプライスを超えた、新しく美しい探索体験
- 14のブロックチェーンに対応(追加予定あり)
- ネイティブのクロスチェーン購入機能を搭載
- リリース時はマーケットプレイス手数料0.5%、スワップ手数料0%
- すべてのユーザーに向けたリワードプログラム
そして、$SEAも間もなく登場!
新プロトコルOS2は、NFTコレクターやプロフェッショナルユーザー向けの機能を実装した基幹システムとして開発されており、この発表は、NFT市場が全般的な低迷を続ける中で転換点として注目されています。
NFT市場は2023年、取引総額が90億ドル(約1兆3,950億円)を割り込み、最盛期である2022年の2カ月分の取引規模を下回る状況が続いています。
OpenSeaは2023年、競合プラットフォームBlurの攻勢により市場シェアを大きく失いました。
これを受けてデビン・フィンザーCEO(最高経営責任者)は2023年末、「OpenSea 2.0」の開発に注力するため、従業員の半数を削減する判断を下しています。
取引件数ではBlurが優位にたつものの、最近の動向では回復の兆しも見られ、2024年12月には数年ぶりとなる400万ドル(約6億2,000万円)超の収益を記録し、回復傾向を示しています。
新施策とエアドロップの方向性
OpenSeaは新プロトコルOS2において、マーケットプレイス手数料を現行の2.5%から0.5%に引き下げるほか、スワップにかかる手数料を撤廃する方針を示しました。
さらに、ソニー開発のSonieum、Bored Ape運営のApechain、新興のBerachainを含む合計14のブロックチェーンネットワークとの連携も進めています。
OpenSea財団が実施予定のSEAトークン配布は、具体的な付与時期については未定とする一方、直近の取引だけでなく過去のOpenSea利用実績に基づくエアドロップ方式を採用すると説明しています。
この施策は、NFT市場の取引活性化を目的とした取り組みの一つです。
OpenSeaは現在、二次流通で2.5%、新規販売では2.5%から10%の手数料を設定していますが、今回の料率改定によって取引高への影響が注目されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.92円)
エアドロップ関連の注目記事はこちら
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用