CryptoGamesがトレカのRWAサービス「TCG STORE」と提携、NFT発行はOasysのL2「TCG Verse」採択
CryptoGamesがリアルトレカ市場参入
クリプトゲームス(CryptoGames)が、TCG(トレーディングカードゲーム)のRWA(Real World Asset)サービス「TCGストア(TCG STORE)」と提携し、リアルトレカ市場へ参入することを2月10日発表した。
「TCGストア」は、鑑定済みのトレーディングカード(トレカ)をNFTとしてデジタル化し、ブロックチェーン上で所有・取引を可能にするサービスである。NFT保有者は、NFTをバーン(焼却)することで、いつでも実物のトレカを取得できるとのこと。なお現在は特定の事業者のみが同サービスを利用できるという。
今回の提携により、「TCGストア」で発行されるNFTの発行先として、クリプトゲームスが運営するカードゲーム特化チェーン「TCGヴァース(TCG Verse)」が採択されたとのこと。これにより、「TCGヴァース」と提携するサービスやエコシステム内で、「TCGストア」のトレカNFTの流通が期待されるという。
また「TCGヴァース」上で発行されるNFTはイーサリアム(Ethereum)のERC-721規格が採用されており、トークンシンボルは「TCGS」とのこと。なお「TCGヴァース」は、ゲーム特化ブロックチェーン「オアシス(Oasys)」のレイヤー2「ヴァースレイヤー(Verse Layer)」上に構築されている。
また、「TCGストア」では実物のトレカを預けることができ、預けられたトレカは金庫または提携店舗で保管され、保険も適用されるという。さらに、NFT化されたトレカはブロックチェーン上で取引されることで、所有権や取引履歴の透明性が確保され、世界中のユーザーがトレカNFTを取引可能になるとのこと。
なお今月末には、「TCGストア」にトレカを預けているユーザーを対象に、オンラインオリパ(オリジナルパック)機能および資産管理ツールが提供される予定だという。
ちなみに今月12日に、「TCGストア」に暗号資産決済サービス「スラッシュペイメント(Slash Payments)」が導入されたことが発表されている。 これによりユーザーは、トレカNFTを暗号資産で購入できるようになった。
なお「スラッシュペイメント」は、顧客が暗号資産で決済する際、支払先が希望する暗号資産を保有していなくても、顧客が持つ暗号資産が決済画面で自動的にスワップされ、支払先の希望する暗号資産で支払いができるサービスだ。システムはDEX(分散型取引所)ルーターと連携しており、最適なレートで暗号資産をスワップする仕組みとなっている。
さらにクリプトゲームスは今月14日に、多領域で事業展開を行うウォース(woorth)がオープンするトレカ専門の販売買取店「ローリエ本舗AKIHABARA」の運営に携わることを発表した。
両社はトレカの仕入れや在庫連携、イベント開催などの分野で協力し、リアルトレカ事業の拡大を図る予定だという。なお同店舗は、ポケモンカードの情報を主に発信する「ローリエ」がプロデュースし、クリプトゲームスと提携して運営されるとのことだ。
画像:iStock/ustinroque・zirconicusso
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参照元:NFT – あたらしい経済