エアリアルパートナーズ、米Lukkaグループインを発表 ー 取材で明かされたビジョンと日本市場への影響

2025年1月27日、株式会社Aerial Partners(エアリアルパートナーズ)が、アメリカのLukka, Inc.(ルッカ)を中心とするLukkaグループへグループインしたことを発表しました。これにより、Aerial PartnersはLukkaが提供するグローバル水準のソリューションを国内市場へ展開し、日本の暗号資産・Web3市場の発展を支援する方針です。

本メディアは、この発表を受け、Aerial Partnersへ直接取材を実施しました。そこで浮かび上がったビジョンや今後の展望について詳しく掘り下げます。

Lukkaグループインの背景と今後のビジョン

Aerial Partnersによると、Lukkaグループとの提携のきっかけは2024年春に訪れたLukkaの経営陣との会談だったと言います。

Lukkaは2014年創業の米国企業で、暗号資産取引所や伝統的金融機関、ステーブルコイン発行事業者向けにデータ管理サービスを提供するリーディングカンパニーです。同社は、Aerial Partnersが掲げる「価値革命を実現するインフラを提供する」というビジョンに共感し、暗号資産・Web3業界の健全な発展を支えるために協力することとなりました。

同社の担当者は、「Aerial Partnersが目指す成長を、Lukkaはいち早く実現していました」と話します。

今回のグループインにより、Lukkaの持つ技術やノウハウを日本市場へ導入し、日本の金融機関や企業がデジタル資産をより安全かつ効率的に扱える環境を整備することを目指しています。

今後のビジョンについては、「国内では、暗号資産を中心とするデジタル資産を取り扱う主体は暗号資産交換業者が中心で、銀行や証券、信託その他ファンド等、伝統的な金融機関や、上場企業での採用実績がまだ多くないのが現状ですが、一方で、ルールメイクは着実に前進しており、近い将来、暗号資産の現物ETF等米国で先行する取り組みが広がることを確信しています。」とのことでした。

法人顧客のニーズ変化とAerial Partnersの対応

Aerial Partnersは2017年の創業以来、暗号資産の投資家向けサービス「Gtax」シリーズをはじめ、デジタルアセット事業者向けサービス「Aerial」シリーズなどを展開してきました。

2017年当時、日本では暗号資産の税制ルールが未整備で、確定申告に苦戦する人が多くいましたが、今では税法上の規則が一定程度明確になったこと、複雑な取引を行わない利用者が増加したことにも伴い、デジタル資産に関する確定申告の課題は徐々に解決されつつあるとのことでした。

その一方で担当者によると、伝統的金融機関や上場企業がデジタル資産を扱うニーズが急増しており、財務報告や規制対応のための取引インフラを整備する必要性が高まっているとのこと。

こうした変化を受け、Aerial PartnersはLukkaの技術を活用し、企業向けのデジタル資産管理ソリューションの強化を進めています。

具体的には、

  • ブロックチェーン解析ツール(AML/CFT対応)
  • 公正市場価格データ提供ツール(ETFやインデックス組成に活用)
  • 「Lukka Insights」(デジタルアセット版のBloomberg)

といったグローバルで高い信頼を得ているソリューションを、国内で提供することを検討しているようです。

現状の課題と今後の展望

今回のグループインは、Aerial Partnersにとって大きな成長機会であることは間違いないでしょう。

一方で、課題点について尋ねたところ、「深刻な課題や問題は認識しておりませんが、日米クロスボーダーでの組織の統合やプロダクトラインの拡張等は前提が多くなく決して簡単なチャレンジではないと考えています。今後も私たちは、日本における「価値革命を実現するためのインフラ」の整備を行うという使命感をもって事業活動を行ってまいります。」と答えていただきました。

また、Aerial Partnersは日本市場に留まらず、将来的にはアジア市場にも進出する意向を示しています。日本で実現したデジタル資産の取引インフラを、他のアジア圏へ展開し、国際的な市場の発展に貢献したい、と志向しており、グローバルな視点で事業を進める方針です。

記念トークイベント&キャンペーンのお知らせ

Aerial Partners Lukka 記念イベント
引用:PR TIMES

Aerial Partnersは、Lukkaへのグループインを記念したトークイベントを2025年2月28日に開催します。本イベントは、金融庁主催「Japan Fintech Week 2025」の公式連携イベントにも認定されており、暗号資産・Web3業界の規制とビジネスの動向について議論が行われる予定です。

イベント詳細

なお、本イベントの申し込みが多数あり、現在増席について確認中とのことです。

増席が難しい場合は、参加が抽選となります。
抽選となった場合の申し込み期限は、2/19 17:00となっていますので注意が必要です。

また、今回のグループインを記念し、同社が提供するWeb3事業者向け経理サポートツール「AWA」をお得に利用できる、特別キャンペーンも実施中です。

Aerial Web3 Accounting キャンペーン
引用:PR TIMES

キャンペーン内容は以下の通りです。

  1. 期間中の初回面談完了で初期導入費用が半額
  2. 期間中の紹介、かつ期間中の被紹介企業の初回面談完了で双方の利用料金が1ヶ月半額

キャンペーン期間は2025年4月30日までで、「AWA」サービスにおける面談を実施したことがない企業が対象となります。

面談を希望する場合は、下記のフォーム内よりお問合せする必要があります。

詳細については、キャンペーンページをご確認ください。

まとめ

Aerial PartnersのLukkaグループ入りは、日本の暗号資産・Web3市場にとって重要な転換点となります。Lukkaの技術とノウハウを活用することで、金融機関や企業向けのデジタル資産インフラの整備が加速し、業界のさらなる発展が期待されます。

今後のAerial Partnersの動向に目が離せません。

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