テザー社、伊サッカー「ユヴェントスFC」の少数株式を取得
テザーがユヴェントスの少数株式を取得
USDTなどのステーブルコイン発行企業テザー(Tether)社が、伊プロサッカークラブ「ユヴェントス・フットボール・クラブ(Juventus Football Club:以下ユーヴェ」の少数株式を取得したと2月14日に発表した。なお取得した株式数や取得額は明らかにされていない。
これまでブロックチェーン技術は、プロスポーツにおいてファンエンゲージメント向上の手段として活用されてきた。しかし、テザー社が「ユーヴェ」の少数株主となることで、スポーツと暗号資産の相乗効果を新たなレベルでの実現を目指すとのこと。
この発表を受け「ユーヴェ」のファントークン「JUV」は、日本時間2月14日22:00から15日00:00までの間に、約157円から約349円まで上昇した(CoinMarketCap調べ)。
この取り組みは、テザー社が2024年初めに立ち上げた投資部門テザーインベストメンツ(Tether Investments)の一環で実施されている。同部門はテザーのステーブルコイン準備金とは独立して運営されており、再生可能エネルギーやビットコイン(BTC)マイニング、人工知能(AI)、通信、教育といった主要産業のほか、金融、テクノロジー、農業、資産担保証券など多岐にわたる分野を投資対象としている。
またテザー社は、世界中のスポーツフランチャイズへの戦略的投資とトップクラスの顧問チームの編成を進めているとのこと。この取り組みに向け同社は、英プロサッカークラブ「サンダーランドAFC(Sunderland AFC)」や、仏プロサッカークラブ「ASモナコ・フットボール・クラブ(AS Monaco Football Club)」、欧州クラブ協会(ECA)での実績を持つフアン・サルトリ(Juan Sartori)氏と協力しているという。
なおテザー社は「ユーヴェ」のほか、スイスのプロサッカークラブ「FCルガーノ(FC Lugano)」と、昨年10月から複数年にわたるスポンサー契約を締結している。この契約に基づき、テザー社は今年から2029年シーズンにかけて、「FCルガーノ」の公式単独キットスポンサーを務めるとのこと。
この取り組みは、スイス・ルガーノ市との共同イニシアチブ「プランB(Plan B)」の一環として実施されている。なお「プランB」は、テザー社とルガーノ市が2022年3月に締結した覚書(MOU)に基づいて設立されている。
テザー社とルガーノ市は、ルガーノ市内でのブロックチェーン技術の導入促進を図るとともに、欧州全体のブロックチェーン普及を支える新たなハブとしての役割を強化することを目標としている。
参考:テザー社
画像:PIXTA
関連ニュース
- テザー社、2024年の純利益130億ドル達成。米国債保有額は過去最高の1130億ドルに
- テザー社、米ドルステーブルコイン「USDT」をビットコインエコシステムに統合へ
- テザー社、クロスチェーン対応ステーブルコイン「USDT0」発表
- テザー社と創設者、エルサルバドルへの本拠地移転を最終調整=ロイター
- テザー社、動画共有プラットフォーム「ランブル」に約7.8億ドル投資へ
参照元:ニュース – あたらしい経済