NYSE Arca、「現物イーサリアムETF」でステーキング許可求める規則変更をSECに申請

現物イーサリアムETFのステーキング許可求める申請書提出

シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」が、暗号資産(仮想通貨)運用会社グレースケール(Grayscale)による「現物イーサリアム(ETH)上場投資信託(ETF)」について、ステーキングの許可を求める申請書を米証券取引委員会(SEC)に2月14日提出した。

提出書類には、「スポンサーとの協議に基づき、取引所は、信託が保有するETHのステーキングを許可するために、イーサリアムETP修正案第2号のいくつかの部分を修正することを提案する」と記されている。

これが許可されれば、グレースケールは、 同社が提供する「グレースケール・イーサリアム・トラストETF(Grayscale Ethereum Trust ETF:ETHE)」と「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラストETF(Grayscale Ethereum Mini Trust ETF:ETH)」をステーキングできるようになる。

なお、ブルームバーグインテリジェンスのジェームス・セイファート(James Seyffart)氏は2月13日に自身のXにて、この申請がSECに認められた場合、この申請の最終期限は10月末頃になるだろうと推測している。

申請書類には、専任のカストディアンが関与するグレースケールのステーキングの慣行は、「デリゲート・ステーキング」や「ステーキング・アズ・ア・サービス」モデルとは「本質的に異なる」と記されている。その理由の一つとして、グレースケールのステーキングにはファンドが保有するイーサリアムのみが関与することが挙げられている。

またグレースケールは、ステーキングにより、「現物イーサリアムETF」の組成と償還プロセス、効率性が改善され、投資家に大きな利益をもたらすという。

「トラストによるETHのステーキングを許可することは、トラストが追加のイーサを無料で入手する権利を行使することを可能にし、トラストがイーサの保有に関連するリターンをより正確に追跡することを支援することで、投資家に利益をもたらす」と申請書には記されている。

なお今回の申請は、シカゴ・BZX取引所(Cboe BZX Exchange)がSECに2月12日に申請した、スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)提供の「21Shares Core Ethereum ETF」で保有されているETHのステーキングの許可を求めるものに続くものだ。

昨年7月に現物イーサリアムETFを承認する前にSECは、発行体に対し、ファンドがステーキング報酬を得る計画を除外するように要請していた。

参考:NYSE Arca申請書類Cboe申請書類

画像:iStocks/Olena-Lishchyshyna

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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