2024年の仮想通貨関連詐欺、被害額99億ドル以上に|急増する手口とは?

2024年の仮想通貨関連詐欺、被害額99億ドル以上に|急増する手口とは?(Crypto fraud in 2024 exceeds $9.9 billion|Rising scam tactics)

仮想通貨関連詐欺、被害額が記録的な年に

ブロックチェーン関連の分析を行うChainalysisは、2025年2月13日にレポートを公開し、2024年の仮想通貨関連詐欺による被害額が過去最高を記録する可能性を指摘しました。

レポートによると、2024年に発生した仮想通貨関連詐欺による被害額は、最低でも99億ドル(約1.5兆円)を記録しています。現在、分析を行っていることから”推定値”と前置きした上で、最終的には過去最高記録の124億ドル(約1.9兆円)に達する可能性があると指摘しました。

2024年に、詐欺師は少なくとも99億ドルの収益を得ました。現在進行中の分析によって、今後さらなる違法行為が明らかになった場合、過去最高の124億ドルに達すると推定しています。

2020年以降、仮想通貨関連詐欺による被害額は年平均24%で増加しており、2024年も同様の傾向が見られると指摘しています。

また年々、仮想通貨関連詐欺のエコシステムが整備されており、手口は専門化・巧妙化しているとも指摘しました。一例として、詐欺師が求めるサービスを提供する大規模なP2Pマーケットプレイスなども登場しています。

急増するロマンス詐欺

Chainalysisは、もっとも多く見られる仮想通貨関連詐欺の手口として、ロマンス詐欺とHYIS(高利回り投資詐欺)を挙げました。

ロマンス詐欺は投資や恋愛といったトピックを利用して、ターゲットと長期間個人的な関係を構築し、詐欺の機会を探す手口です。HYISは高利回りの投資案件を偽るポンジスキームを指します。

割合としては、HYISが50.2%、ロマンス詐欺が33.2%を占めました。両者のうち、特にロマンス詐欺が急増していると指摘しています。前年比で、HYISは36.6%減少したのに対して、ロマンス詐欺は約40%増加しました。

これまでロマンス詐欺は東南アジアで顕著に見られましたが、徐々に世界各国に広がりつつあると指摘しています。

また、少額の詐欺が増加しつつあるとも述べています。前年比で、ロマンス詐欺の被害額は40%増加し、詐欺師のウォレットに対する入金回数は210%増加しました。一方で、平均の入金額は55%低下しています。

ロマンス詐欺の動向に対して、Chainalysisは少額・短期間でより多数のターゲットを狙う傾向に変わりつつあると指摘しました。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152.6円)

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Souce:Chainalysisレポート
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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