2024年の仮想通貨取引量「18兆ドル」に|バイナンスのシェアがわずかに低下
2024年の仮想通貨取引量が大幅増
仮想通貨関連のデータを集計するCoinGeckoが、2025年2月12日に公開したレポートで、2024年の仮想通貨現物取引量は前年比で大幅に増加したと報告しました。
レポートによると、CEX(中央集権型取引所)における2024年の取引量上位15社の仮想通貨総現物取引量は、約18兆ドル(約2,700兆円)に達しました。約8兆ドルを記録した2023年と比較すると、134%増加しています。
How much spot trading volume was generated by the top 15 CEXs in 2024?
Our latest study found that the top 15 CEXs generated a total trading volume of $18.83T in spot trading trading in 2024. This represents an increase of 134% from 2023.
Read the full study:… pic.twitter.com/zhvDU2l1uG
— CoinGecko (@coingecko) February 12, 2025
2024年に、上位15社のCEXでどれだけの現物取引が発生したのでしょうか?
CoinGeckoの調査によると、上位15社のCEXにおける2024年の現物取引量は約18兆ドルに達しました。2023年から134%増加しています。
2023年と比較して大きな増加を見せた一方で、2021年に記録した過去最高となる取引量の約25兆ドル(3,800兆円)には達しませんでした。
取引量を伸ばした取引所
CoinGeckoは、2024年にもっとも高い成長率を見せた取引所として、Crypto.comを挙げました。同社は、前年比で取引量を900%以上伸ばしています。
Crypto.comの2023年における取引量は約1,200億ドル(18兆円)で、2024年には約1.3兆ドル(約200兆円)を記録し、初めて1兆ドルの大台を突破しました。
その他にも、Bybit(約390%)と、Gate.io(前年比約241%)の2つが、取引量が急成長しているCEXとして挙げられています。
シェアを落とした取引所
CoinGeckoは2020年以降、シェアを大きく落としている取引所としてOKX、HTX、MEXCの3社を挙げています。2020年に各社で10%以上あったシェアは、2024年に1桁台に下がりました。
また、圧倒的なシェアを持つBinance(バイナンス)のシェアがわずかに下がったことも分かりました。バイナンスのシェアは、2023年に約47%を記録していましたが、2024年には39%を記録しています。
2020年以降、バイナンスは安定的にシェアを拡大しており、2024年は過去数年間で初めてシェアを落としました。一方で、シェア2位のBybitが約9%であることを考慮すると、依然として大きなシェアを持っています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=154.1円)
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Souce:CoinGeckoレポート
執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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