米ロビンフッド、大統領選後の取引活況で利益予想を上回る

ロビンフッドの年間収益が30億ドル超える

米ロビンフッド(Robinhood)は2月12日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏のホワイトハウス復帰後の自社プラットフォーム上での株式、オプション、暗号資産(仮想通貨)取引の急増により、第4四半期の利益予想を上回った。取引終了後に同社株は14%以上上昇した。

ロビンフッドの取引手数料収入、すなわちオプション、暗号資産、株式の取引を促進する手数料から得た収入は、前年同期比で236%増の6億7200万ドル(約1038億円)となった。

その利益のほぼ半分は、トランプ新政権下での好政策への期待から、ビットコイン(BTC)がこの四半期に10万ドル(約1544万円)の大台に向けて急速に値を上げたことを受け、暗号資産取引活動による収益が700%増加したことによるものだった。

アバラボ(Ava Labs)のジョン・ウー(John Wu)社長は、「ロビンフッドの第4四半期の収益が素晴らしいものになることは周知の事実だった。その主な要因は暗号資産関連の収益の大幅な増加だ」と述べた。

ドナルド・トランプ氏の当選後、投資家たちが、規制緩和と企業寄りの政策が米国企業と急成長中のデジタル資産業界に恩恵をもたらすことに大きな期待を寄せた結果、株式市場と暗号資産市場の両方が急騰した。

LSEGがまとめたデータによると、ロビンフッドの調整後利益は1株当たり1.01ドル(約156円)となり、アナリストの予想44セント(約66円)を上回った。

ロビンフッドの預かり資産は、この四半期で88%増の1930億ドルに達し、その大半が信用取引によるものであり、四半期の純受取利息は25%増の2億9600万ドル(約457億円)になった。

ロビンフッドの共同創業者でCEOのウラジミール・テネフ(Vlad Tenev)氏はアナリストとの収益報告後の電話会議にて、「これは当社にとって大きな四半期だった。当社は初めて10億ドル(1544億円)を超える収益を達成し、年間収益が30億ドル(約4632億円)を超える記録破りの年を締めくくることができた」と述べた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Robinhood beats profit estimates as post-election trading frenzy lifts volumes
(Reporting by Jaiveer Singh Shekhawat and Manya Saini in Bengaluru; Editing by Anil D’Silva)
画像:Reuters

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参照元:ニュース – あたらしい経済

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