中央アフリカ共和国、ミームコイン「$CAR」発行|時価総額が一時8億ドルを超える
中央アフリカ共和国がミームコイン「$CAR」を発行
中央アフリカ共和国のトゥアデラ大統領が、2025年2月10日に自身のX(Twitter)アカウントで、ミームコインを発行したことを発表しました。
Xの投稿によると、発行されたのは中央アフリカ共和国をテーマにした$CARというミームコインで、実験的な取り組みであることが明かされています。
Today, we are launching $CAR – an experiment designed to show how something as simple as a meme can unite people, support national development, and put the Central African Republic on the world stage in a unique way.
Contract: 7oBYdEhV4GkXC19ZfgAvXpJWp2Rn9pm1Bx2cVNxFpump
— Faustin-Archange Touadéra (@FA_Touadera) February 9, 2025
本日、私たちは$CARをローンチします。このプロジェクトは、ミームのような単純なものがどのように人々を団結させ、国家の発展を支援し、中央アフリカ共和国をユニークな方法で世界の舞台に上げることができるかを示すために設計された実験的なものです。
DEX関連の情報を追跡するDexScreenerによると、$CARはローンチからわずか数時間で、一時8億ドル(約1,200億円)を超える時価総額を記録しました。その後、大きく下落し、約1.3億ドル(約200億円)の時価総額に落ち着いています。
ローンチに伴って、プロジェクト公式のアカウントも作成されました。ただし、該当のアカウントは2月10日時点で凍結されています。この事態に対して、トゥアデラ大統領は「Xと連携し、復旧に取り組んでいます」とコメントしました。
1月には、トランプ米大統領が自身の公式ミームコインである$TRUMPを発行する動きも見られており、直近で著名人や政界によるミームコインの発行が相次いでいます。
仮想通貨に積極的な中央アフリカ共和国
中央アフリカ共和国は、仮想通貨を積極的に採用している国の1つとされています。2022年4月には、ビットコイン(BTC)を法定通貨として採用すると発表しました。同年7月に、トゥアデラ大統領はビットコインに肯定的な発言をX上で投稿しています。
Human species #evolution was accelerated by technological adoptions:
The printing press = Distribution of #knowledge
The engine = #Automation of work
The computer = Digitalization of the world
The #Internet = Democratization of #information#Bitcoin = Decentralization of value— Faustin-Archange Touadéra (@FA_Touadera) June 30, 2022
人類の革命は、技術の導入によって加速しています。印刷機は知識、エンジンは自動化、コンピュータはデジタル化、インターネットは情報の民主化、ビットコインは価値の分散化を実現しました。
ただし、2023年にビットコインを法定通貨とする法律は廃止されています。
また、2022年7月には「サンゴコイン(Sango Coin)」という国家主導の仮想通貨を発行することを発表しています。サンゴコインは、天然資源のゲートウェイとして機能する仮想通貨です。同時期に、天然資源をトークン化する方針も明らかにしていました。
上記のプロジェクトに併せて、2023年8月には中央アフリカ共和国の国民議会が、土地と天然資源をトークン化するための法律を可決しています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=152円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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