資産運用大手VanEckの「2025年SOL価格予想」ソラナETF関連で進展も

資産運用大手VanEckの「2025年SOL価格予想」ソラナETF関連で進展も(VanEck's 2025 SOL price forecast. Progress also made with the Solana ETF.)

SOL価格「2025年末に520ドル」と予想

米国の大手資産運用会社VanEck(ヴァンエック)は2025年2月7日に、ソラナ(Solana/SOL)の価格は2025年末に520ドル(約78,700円)になるとの予想を語りました。

今回の価格予想は、スマートコントラクトプラットフォーム市場(SCP市場)における年末時点の市場シェア予測に基づいたもので、SCP市場の時価総額予測は「米国のM2マネーサプライ(*1)の成長率」と「仮想通貨市場の強い相関性」を踏まえて算出していると説明されています。


(*1)M2マネーサプライ:市場全体に流通している通貨の量を測定する指標。マネーストックの一種で、現金通貨・預金通貨に加えて定期預金や譲渡性預金(CD)などの準通貨を含む。

VanEckは「M2マネーサプライは2023年10月の最安値以降に年率3.2%の成長率を維持しており、2025年末には22.3兆ドルに達すると予測している」と説明した上で、「このデータを回帰分析に基づいて計算すると、SCP市場全体の時価総額は2025年末までに現在の7,700億ドルから43%増加し、1.1兆ドルに達すると推定される」と述べています(2021年ピーク時におけるSCP市場全体の時価総額は9,890億ドル)。

ソラナは現在、SCP市場の時価総額の15%を占めていますが、VanEckは「SCP市場におけるソラナのシェアは2025年末までに22%まで増加する」と予測しており、これによってソラナの時価総額は約2,500億ドルに到達し、流通トークン数が約4.86億枚だった場合のSOL価格は520ドルになると算出しています。

2025年末時点のソラナ(SOL)価格予測は520ドル

私たちは、ソラナ(SOL)の価格をスマートコントラクトプラットフォーム市場における年末時点の市場シェア予測に基づいて評価しています。SCP市場の時価総額予測は、米国のM2マネーサプライの成長率と、暗号資産市場の時価総額との強い相関性を踏まえて算出しています。

M2は2023年10月の最安値以降、年率3.2%の成長率を維持しており、2025年末には22.3兆ドルに達すると予測しています。このデータを回帰分析に基づいて計算すると、SCP市場全体の時価総額は2025年末までに現在の7700億ドルから43%増加し、1.1兆ドルに達すると推定されます。これは2021年のピークである9890億ドルを上回る数字です。歴史的なデータによると、M2とSCP市場の時価総額の間には強い相関関係があり、12カ月移動平均のR²値は0.36、t値は5.7(p < 0.0001)となっています。

現在、ソラナはSCP市場の時価総額の15%を占めていますが、2025年末までにそのシェアは22%に増加すると予測しています。この見通しは、ソラナの開発者層の強さ、分散型取引所(DEX)取引量における市場シェアの増加、収益、およびアクティブユーザー数の拡大によって裏付けられています。自己回帰(AR)予測モデルを用いると、ソラナの時価総額は約2,500億ドルに達すると推定されます。この場合、流通トークン数が約4.86億枚と仮定すると、SOLの価格は520ドルとなる計算です。

米SECがソラナETF関連の修正申請を受理

2025年2月7日には、米国証券取引委員会(SEC)が米資産運用大手Grayscale(グレースケール)が提出していたソラナETFの19b-4修正申請を正式に受理したことも報告されています。

これは”ソラナETFの承認”を意味するものではないものの、ソラナETFの実現に向けた重要な一歩になるとみられており、BloombergのETFアナリストであるジェームズ・セイファート氏は「SECはこれまでソラナ関連の申請でこのプロセスを拒否していたため、これは注目すべきニュースだ」と説明しています。

【更新情報】SECがGrayscaleのソラナに関する19b-4を正式に受理しました。これは注目すべきニュースです。なぜなら、SECはこれまでのソラナ(SOL)関連の申請において、このプロセスを拒否していたからです。

また、同じくBloombergのETFであるエリック・バルチュナス氏も今回のニュースに「新たな局面に入ったと言える」とコメントしており「まだ小さな一歩に過ぎないが、リーダーシップの変化が直接的な要因である可能性がある」と指摘しています。

注目すべき点は以前まで「証券」と呼ばれたコインを追跡するETF申請がSECに受理されたのは今回が初めてだということです。わずか6週間前、ゲンスラー主導のSECはCBOEにソラナの19b-4申請を取り下げるよう指示していました。つまり、現在は新たな局面に入ったと言えます。まだ小さな一歩ではありますが、リーダーシップの変化が直接的な要因のようです。

仮想通貨市場ではここ最近で下落傾向が強まっており、一部では「アルトコインシーズンはすでに終了した」といった意見も出ていますが、現在は米国で複数のアルトコインETFが申請されているため、これらのETFが承認されれば対象銘柄の価格上昇にもつながる可能性があるとも予想されています。

SOLなどの仮想通貨はETF承認が期待されている代表的銘柄の1つであり、その他にも様々な仮想通貨のETFが申請されているため、今後はそのようなETF関連の動向などにも注目です。

※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=151.38円)

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Solana (SOL)
20,900.87 JPY (-1.99%)
146.72 USD
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MARKET CAP

$75.96 B USD
VOLUME

$3.56 B USD

執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
サムネイル:Shutterstockのライセンス許諾により使用

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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