トランプ次期大統領のNFTがビットコイン・オーディナルで初展開
トランプ氏のNFT戦略とオーディナルの動向
2025年1月9日、ドナルド・トランプ次期大統領の新たなNFTコレクションが、初めてビットコイン(BTC)のオーディナル技術を活用してリリースされました。
新コレクション「One of One」は、2023年12月に発売された「マグショット・エディション」の大口購入者向け特典として提供されています。
具体的には、100枚、合計9,900ドル(約147万円)のカードを購入したユーザーが対象となります。
The first and only official Bitcoin Ordinals created by Trump Digital Trading Cards, inscribed on Alpha sats in a Parent-Child collection
. Only 160 Total Trump Ordinals!
Eligible users who purchased 100 Mugshot Edition cards & submitted their BTC wallets can now claim their 1… pic.twitter.com/QTzhlXPGOU
— CollectTrumpCards (@CollectTrump) January 8, 2025
トランプデジタルトレーディングカードによって作成された最初で唯一の公式ビットコインオーディナル。
親子コレクション
のアルファ サットに刻印されています。トランプオーディナルは合計160枚のみです。
マグショットエディションカードを100枚購入し、BTCウォレットを提出した対象ユーザーは、MagicEdenで1 of 1 Ordinalsを請求できます。
NFTマーケットプレイス「Magic Eden(マジックエデン)」を通じて請求可能な本コレクションは、全119枚が用意されており、執筆時点で30枚が既に鋳造されています。なお、請求期限は1月31日までとなっています。
現在、マーケットプレイスでは12枚のカードが取引に出され、価格帯は0.177 BTC(約104万円相当)から20 BTC(約11億8,000万円相当)となっています。
これまでトランプ氏は、ポリゴン(POL)のブロックチェーンを基盤として4度のNFTコレクションをリリースしてきました。
2024年8月に発売された第4弾「The America First Collection」では、トランプ氏とのディナーや、ジョー・バイデン大統領との討論会で着用したスーツの断片など、ユニークな特典が提供されました。
オーディナル技術の現状と市場動向
ビットコイン・オーディナルは、ビットコインの最小単位であるサトシに通し番号を付与し、一意のデジタルアセットとして記録・追跡する技術です。
2023年5月頃から取引が活発化し、2024年1月には老舗オークションハウスのサザビーズがオーディナルを利用したデジタル詩を0.23BTC(約135万円)で落札するなど、従来の機関の参入も見られています。
市場動向を見ると、2023年11月に日次刻印数が505,000個で過去最高を記録した後、2024年12月26日時点では1日平均約90,000個まで減少しています。
ただし、2024年5月から11月の月間平均である13,000~35,000個と比較すると、回復基調にあることがわかります。
このように、NFTの発行基盤としてビットコイン・オーディナルを選択する動きは、デジタルアセット市場における新たな展開として注目を集めています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=157.80円)
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執筆・翻訳:BITTIMES 編集部
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