【世界的IPを目指す!】Pudgy PenguinsのCEO Luca Netz氏にインタビュー

今回は、世界的なIP(知的財産)コンテンツの確立を目指すNFTプロジェクト「Pudgy Penguins」のCEOであるLuca Netz氏にインタビューを行いました。Pudgy Penguinsは数あるNFTプロジェクトの中でも特に注目を集めており、可愛らしいペンギンのキャラクターは人気を博しています。

  • Pudgy Penguinsにおける最新の動向はどうなっているの?
  • 今夏に開催されたキャンペーン「Penguin Summer」とは?
  • 日本のマーケットには、どのような可能性を感じているの?
  • Web3プロジェクトを成功させる上で、大切なポイントとは?

などの疑問にお答えいただき、Pudgy Penguinsの魅力をお伝えしていきます。

NFTのブルーチッププロジェクトに興味のある方やNFTコミュニティを運営している方、海外プロジェクトにおける最先端のトレンドに関心のある方はぜひ最後までご覧ください!

プロフィール
Pudgy Penguins Luca Netz パジー
引用:LinkedIn

【名前】Luca Netz
【役職】Pudgy Penguins CEO
【経歴】ロサンゼルスの起業家。2022年にPudgy Penguinsのプロジェクト創設者が自身のコミュニティから追放された。その際に買収を名乗り出て、750ETH(当時のレートで約3億2,000万円)でPudgy PenguinsのCEOに就任。

イベントやグッズ販売で、マス層へIPを浸透させる

Pudgy Penguins Luca Netz パジー

Q. Pudgy Penguinsにおける最新の動向をお聞かせください。

2024年に突入し、Pudgy Penguinsコミュニティはより一層の勢力拡大を果たしています。この原動力となったのが、世界各地で開催しているイベントの存在です。直近ではアメリカやアジアでの催し物を企画し、日本でもすでに複数のイベントを開催しました。

また、コミュニティを強固にする催し物と並行して、Pudgy Penguinsのキャラクターを活用したグッズ展開にも力を入れています。具体例として、2023年11月にはアメリカの小売大手であるウォルマートと提携し、実店舗でPudgy Penguinsのぬいぐるみ「Pudgy Toys」を販売しました。販路はどんどん広がっており、2024年5月からはアメリカの小売店「Target」や「GameStop」でもグッズの取り扱いが始まっています。

このようにイベントやグッズを通じて、Pudgy Penguinsがマス層の消費者へと普及していくと、結果としてコミュニティに流入する参加者も増えていくはずです。

Q. Pudgy Penguinsのグッズ販売を記念して開催されたキャンペーン「Penguin Summer」について、詳細を教えてください。

「Penguin Summer」は、ブロックチェーンと現実の世界を橋渡しするキャンペーンです。アメリカの小売店「Target」と「GameStop」でのぬいぐるみ販売開始に併せて、2024年5月からスタートしました。

同キャンペーンには、小売店でのグッズ販売により、ブロックチェーンを知らない人にもPudgy Penguinsの世界観を届けようという狙いがあります。このマス層へのアプローチを「Penguin Summer」で後押ししているのです。

IP先進国の日本市場が秘める可能性

Pudgy Penguins Luca Netz パジー
引用:Pudgy Penguins

Q. 日本市場の可能性をどのように捉えていますか。

日本はIP産業における中心地であるだけに、この日本で新たなIPブランドを確立させるのは容易ではありません。ただそれと同時に、マーケットとして非常に大きな可能性を感じています。2023年9月には僕も実際に東京を訪れており、「世界の中でとても魅力的な場所の一つだ」と実感しました。

Pudgy Penguinsのプロジェクトにおいても、今年の夏はIVS2024 KYOTOやWebX2024などでサイドイベントを実施しました。これらのイベントは、NFTの保有者に限らずPudgy Penguinsに興味を抱く全ての人に、有意義な体験を提供しようということで企画されたものです。またイベントを開催するにあたり、Pudgy Penguinsのグッズを届けるべく、日本の販売代理店とも調整を取り続けました。

Q. トークンの力で日本の文化や伝統を発信しようと挑戦する日本人に向けて、アドバイスをお願いします。

トークンを活用する上で大切な点は、以下のポイントです。

  • あなた自身のポジショニングを決める
  • あなたのプロダクトが持つストーリーを明確にする
  • 大衆をターゲットとし、文化の中にトークンを組み込む

プロジェクト運営者の多くは、「独創的な仕組みやサービスを構築しなければならない」と思い悩んでいます。しかし、このように難しく考える必要はありません。実際には、ほとんどのプロジェクトにおいて技術基盤やサービスの内容は似通っています。つまり、自分が発信したい文化や伝統におけるコンセプトの部分で差別化する必要があるのです。

僕の認識では、日本の皆さんはアートやIPの分野で世界をリードしています。その証拠に、日本発のIPやキャラクターは世界中の人から愛されています。このカルチャーを起点として日本国内で起こっているムーブメントにトークンを組み込んでいく発想が、トークン化を成功させる上で大切です。

Q. 日本やアジア地域での今後の活動について、教えてください。

Pudgy Penguinsでは、アジア地域でも精力的にマーケティング施策を展開しています。実際に2024年5月には、韓国の大手企業であるロッテグループとの業務提携を発表しました。これだけに留まらず、今後は様々なニュースをお届けしたいと考えています。

プロジェクトを成功に導くため、常に行動し続ける

Pudgy Penguins Luca Netz パジー
引用:Pudgy Penguins

Q. Luca Netz氏の働き方について、お聞かせください

僕はどちらかというと夜型の人間ですが、最近は朝早くから活動できるように生活リズムを見直している最中です。一日の中で4〜5時間ほどはプロジェクト運営のためのミーティングに充てています。そして、残りの4〜5時間でプロジェクトを前進させるための戦略を練っているのです。

Q. プロジェクトメンバーのマネジメントについて、教えてください

現時点で、60名ほどのメンバーが参画しています。ただ、組織規模は大きくなってきたものの、各メンバーが自律的に活動しているためマネジメントにはさほど苦労していません。個々のプレイヤーが自発的に課題を見つけ、今すべきタスクを自分自身で考えて行動しているのです。

僕自身がマイクロマネジメントを好まない性格であるため、初期の段階からこのような自律分散型のプロジェクトチームを目指してきました。

Q. プロジェクト運営の現状について、お聞かせください。

90%以上の確率で、思い描いた通りに進行しています。まるで宇宙の采配のように、順調な流れに沿ってプロジェクトが動いているのです。

Pudgy Penguinsには、世界最大かつ最高のNFTプロジェクトを目指す上で必要なあらゆる要素が整っています。このような環境を無駄にしないためにも、僕はCEOとしての責務を果たさなければなりません。プロジェクトをなんとしても成功に導くため、僕は24時間365日いつでもPudgy Penguinsについて考えています。それこそ、食事中やシャワーを浴びている最中でさえです。このように時間とエネルギーを注げば注ぐほど、成功の確率も高まるだろうと信じています。

トークン化によって「文化的な価値」が取引可能に

Pudgy Penguins Luca Netz パジー
引用:Pudgy Penguins

Q. トークンが秘める可能性について、お聞かせください。

トークンの活用によって、「文化的な価値を持つ無形物」を取引できるようになります。これにより、マス層の人々もIPブランドを形成する一員となれるのです。「IPをトークン化して無数の個人が所有する」という発想は、これまでの常識では考えられませんでした。しかし今では、トークンとして発行された「文化的な価値」に多くの人々が熱狂しています。

Pudgy Penguinsのプロジェクト初期段階でも、NFTが「Customer Brand Token(消費者ブランドトークン) 」の役割を果たしました。Pudgy Penguinsのブランドを確立するために、NFT購入者が一致団結して盛り上げ役となったのです。このように、誰もがプロジェクトメンバーの一員としてIPの成長に貢献できる点は、トークンならではのとても魅力的な特徴です。

僕たちは今まさに、「トークン化により文化が形作られる」という新時代を目の当たりにしています。今後NFTの技術は、文化を醸成する上で重要な役割を果たすでしょう。

Q. Web2と比較して、Web3プロジェクトならではの特徴を教えてください。

Web3ならではの特徴は、Web2の時よりも迅速に数十億ドル規模のビジネスを構築できる点です。ただ、Web3のビジネスは大きな可能性を秘めている一方で、それに伴う責任も大きくなります。よって、中途半端な覚悟ではWeb3プロジェクトを運営できません。しかしこの困難を突破できた暁には、Web2では成し得ないほどの大きな成果がもたらされるでしょう。

Web3の普及を推し進めるため、僕は多くの課題に直面しながらもPudgy Penguinsのプロジェクトに挑んでいます。この体験を通じて、Web3ならではのやりがいを得ているのです。

Q. プロジェクトを運営する上で、コミュニティの期待値をどのようにコントロールしていますか

僕が考える最も重要な要素は、「関係者とのコミュニケーション」です。ビジョンを明確に示した上で、コミュニティ全体と目標を共有する必要があります。この際に大切なポイントが、「実態に即した実現可能な目標を掲げる」という点です。壮大なビジョンを軽はずみに伝えてしまうと、あとでコミュニティメンバーから失望されてしまうためです。

Pudgy Penguinsのプロジェクトにおいても、短期目標や僕自身の取り組みをコミュニティと共有し、綿密なコミュニケーションの場を設けています。この取り組みによって、プロジェクトチームとコミュニティの間に信頼関係が生まれるのです。プロジェクトを成功に導く上で、このようなコミュニティとの相互信頼が欠かせません。

Pudgy Penguinsのプロジェクトにおけるゴールは、「世界中の人々にPudgy Penguinsが認知され楽しまれている状態」です。この最終地点に向けて実現可能な目標をコミュニティ内で共有し、愚直にタスクを進めています。この繰り返しによって、参加者の期待値が適正にコントロールされているのです。

Q. 将来の展望について、お聞かせください。

最終目標は、Pudgy Penguinsをレガシーとして後世に遺すことです。誰しもがいずれは死を迎えるでしょう。そのような中で、Pudgy Penguinsをレガシーとして次の世代に継承していきたいと願っています。

5年後、10年後には映画やテレビ番組、ゲームといったあらゆるコンテンツにPudgy Penguinsが登場するはずです。「何億人もの人々に受け入れられ、世界中から愛されるブランドになっている」という未来を確信しながら、今後もプロジェクトを推し進めていきます。

ぜひ、Pudgy Penguinsにおける今後の動向に注目していてください。

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参照元:NFT Media

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