ニア財団、NEAR DAなど推進の独立組織「Nuffle Labs」設立
ニア財団が独立組織「Nuffle Labs」設立
ニアプロトコル(Near Protocol)のガバナンスと開発を支援する非営利団体「ニア財団(NEAR Foundation)」が、ニアプロトコルのモジュール設計を促進する独立組織「ナッフルラボ(Nuffle Labs)」の立ち上げを6月13日発表した。
「ナッフルラボ」は、「ニア財団」及びニアプロトコルのエコシステム開発チームであるパゴダ(Pagoda)からスピンアウトしたベンチャー企業とのこと。この組織では「データ可用性(DA)」を提供する「ニアDA(NEAR DA)」と、高速で安価なトランザクション処理を可能にする「NEAR高速ファイナリティレイヤー(NFFL)」を推進していくという。
また「ナッフルラボ」は、ニア財団からの戦略的助成金やエレクトリックキャピタル(Electric Capital)が主導する外部の投資を含め、約20億円(1,300万ドル)を調達したとのことだ。
そしてエレクトリックキャピタルが主導する投資ラウンドには、カノニカルクリプト(Canonical Crypto)やファブリックベンチャーズ(Fabric Ventures)、ロボットベンチャーズ(Robot Ventures)、カラダン(Caladan)、リリックベンチャーズ(Lyrik Ventures)などのベンチャーキャピタルも参加している。なお調達した資金は、チーム拡大や研究開発に充てるとのこと。
ちなみに「ニアDA」は、イーサリアム(Ethereum)のセキュリティを維持しながらも、コストの削減とロールアップの信頼性を高めるのに役立つデータ可用性を提供するサービスだ。ロールアップの際にデータをアップロードする費用は、イーサリアムに比べて約8,000倍安くなるとのこと。
また「NEAR高速ファイナリティレイヤー」は、様々なロールアップ状態を集約するように設計されたアイゲンレイヤーアクティブ検証サービス(EigenLayer Actively Validated Service:AVS)となっており、「ニア財団」とアイゲンラボ(EigenLabs)の提携のもと構築されている。これによりトランザクション(取引処理)時間が3~4秒に短縮され、取引コストは4,000倍安くなるとのこと。
そして「ナッフルラボ」は今後、アイゲンレイヤー(EigenLayer)上で「NEAR高速ファイナリティレイヤー」の開発を進め、イーサリアム(Ethereum)のロールアップ中心の未来をサポートする為に「ニアDA」の堅牢性と効率性をさらに強化していくとのことだ。
関連ニュース
- ニア財団、データ可用性ソリューション「NEAR DA」ローンチ
- ニア財団がEigenLabsと提携、イーサリアムL2向け「高速ファイナリティレイヤー」構築へ
- ニア財団とポリゴンラボが協業、「zkWASM」構築し「Polygon CDK」に対応へ
- メタマスクがニアプロトコル(NEAR)に対応開始、「MetaMask Snaps」による機能拡張で
- EigenLayer(アイゲンレイヤー)とは? リステーキングとセキュリティ貸し出しサービス
参考:ニア財団
images:iStocks/NKTN
参照元:ニュース – あたらしい経済