Foundation(ファンデーション)とは?使い方やNFTの出品・販売・購入方法を解説!
Foundation(ファンデーション)は、NFTの出品や販売、取引が可能なNFTマーケットプレイスです。
2020年5月にリリースされており、2021年頃からNFT市場が盛り上がったタイミングで取り扱いNFT数や取引数が増加しています。
Foundationは、"完全招待制のNFTマーケットプレイス"としてリリースされていましたが、2022年から招待制を撤廃しています。
現在は、誰でもNFTの出品が可能になっているため、今後より多くのユーザーが利用する可能性が高いです。
本記事では、Foundationの概要、NFTの出品や販売、購入方法について画像付きで解説しています。ぜひ参考にしてください。
Foundation(ファンデーション)とは
名称 | Foundation(ファンデーション) |
取り扱いコンテンツ | デジタルアート |
決済手段 | 暗号資産 |
手数料 | 15% |
対応ブロックチェーン | イーサリアム(Ethereum) |
公式X | https://twitter.com/foundation |
公式サイト | https://foundation.app/ |
Foundationは、2020年5月にリリースされたサンフランシスコに拠点を置くNFTマーケットプレイスです。
リリースから2022年までは、完全招待制のNFTマーケットプレイスとして、アートジャンルに特化したNFT作品が取り扱われています。
しかし、現在では招待制を撤廃し、誰でもNFT作品を出品できるようになっています。
Foundationは、OpenSeaやBlurなどの他のNFTマーケットプレイスと比べて取引量は少ないものの、クオリティの高いNFTアート作品を取り扱っている点が大きな優位性です。
Foundation(ファンデーション)の特徴
Foundationの特徴は以下の3つです。
- 誰でもNFTを出品できる
- OpenSeaとの連携機能がある
- 独自コントラクトでNFTを発行できる
それぞれ詳述していきます。
誰でもNFTを出品できる
Foundationは、以前までは完全招待制のNFTマーケットプレイスでしたが、現在は招待制が撤廃され誰でもNFTの出品が可能です。
招待制撤廃前のNFT出品方法は以下の2点でした。
- 既存のFoundationユーザーから招待してもらう
- 「Community Upvote(人気投票システム)」に応募し、コミュニティ投票で選ばれる
招待制は、他の大手NFTマーケットプレイスでも事例の少ないシステムでした。
招待制撤廃による、NFTクリエイターのメリットとして、誰でも簡単に出品できる点があり、デメリットは競合が増えることによって高値での販売が難しくなる点です。
購入者側のメリットは、多くのNFTから好みの作品を選定できる点があり、デメリットは偽物やクオリティの低いNFTを購入してしまうリスクがある点です。
OpenSeaとの連携機能がある
Foundationの特徴として、OpenSeaとの連携機能が挙げられます。
FoundationはOpenSeaと連携しているため、FoundationでNFTを出品すると自動的にOpenSeaにも商品が登録されます。
注意点としては、OpenSeaに自動で商品登録はされるものの、出品自体はされない点です。
OpenSeaでも出品するには、OpenSea側で出品処理が必要になります。
OpenSeaとの連携機能により、出品者側はより多くのユーザーに自身の作品を見てもらえるようになります。
独自コントラクトでNFTを発行できる
Foundationは、独自コントラクトで簡単にNFTを発行できます。
NFTマーケットプレイス外で独自にスマートコントラクトを作成してNFTを発行するもの
独自コントラクトでNFTを発行するメリットは、NFTのオーナーが発行者になるため、複数のNFTマーケットプレイスで販売できる点です。
また、発行者がオーナーになるため、NFTに様々な機能を持たせられます。
Foundationでは、プログラミングの知識が浅くても手順に沿って簡単にNFTを発行できる仕組みとなっています。
Foundation(ファンデーション)の始め方・登録方法
Foundationの始め方は、以下の5ステップです。
- 暗号資産取引所で口座開設する
- 暗号資産ウォレットのアカウントを作成する
- 取引所でETH(イーサ)を購入する
- ETHを(イーサ)をウォレットに送金する
- Foundationと暗号資産ウォレットを接続する
順番に解説していきます。
1.暗号資産取引所で口座開設する
はじめに、国内の暗号資産取引所の口座開設を行います。
口座開設時には以下のものが必要です。
- スマホまたはPC
- 本人確認書類
口座開設は無料でできます。
2.暗号資産ウォレットのアカウントを作成する
Foundationを利用するためには、暗号資産ウォレットが必要となります。
暗号資産やNFTを保管するためのデジタル上のウォレット
暗号資産ウォレットのアカウントを作成するなら「メタマスク(MetaMask)」がおすすめです。
メタマスクの詳しい作成方法は、以下の記事を参考にしてみてください。
MetaMask(メタマスク)とは?スマホ・PCでの使い方や登録方法、入金・送金手順を解説
3.取引所でETH(イーサ)を購入する
FoundationでNFTを購入するための、ETH(イーサ)を取引所で購入します。
取引所に日本円を入金し、ETH(イーサ)を購入します。
4.ETHを(イーサ)をウォレットに送金する
購入したETH(イーサ)を作成した暗号資産ウォレットに送金します。
送金手順は以下の通りです。
- ウォレットアドレスをコピー
- ウォレットアドレスを取引所に登録
- 取引所で送金手続きを行う
取引所で送金先アドレスを入力し、出金申請を行うとウォレットにETH(イーサ)が送金されます。
ウォレットアドレスを誤ったまま送金手続きを行うと、暗号資産がウォレットに着金せず、そのまま失ってしまう恐れがあるので、注意しましょう。
5.Foundationと暗号資産ウォレットを接続する
Foundationと暗号資産ウォレットを接続します。
Foundationの公式サイトにアクセスし、画面右上の「Connect」をクリックします。
接続するウォレットを選択します。
ウォレットで「署名」をして、ウォレットの接続は完了です。
Foundation(ファンデーション)の使い方
Foundationでは、以下の3つの使い方を覚えておきましょう。
- NFTの作成方法
- 出品・販売方法
- NFTの購入方法
順番に解説していきます。
Foundation(ファンデーション)でのNFTの作成方法
Foundationの公式サイトにアクセスし、ウォレットを接続します。
画面右上の「Create」をクリックします。
左側の項目から「NFT」を選択し、「Mint」をクリック。
画面下にスクロールして「Create new smart contract」に進みます。
「コレクション名」と「コレクションシンボル」を入力します。
このタイミングでコレクション発行のためのガス代が要求されるので、支払いましょう。
NFTにしたい画像や動画をアップロードします。
その後、「販売方法(オークション形式や金額指定など)」と「販売日」を設定し、NFT発行にかかるガズ代を支払って完了です。
Foundation(ファンデーション)でのNFTの出品・販売方法
Foundationの公式サイトの画面右上の「アイコン」をクリックします。
アイコンをクリックします。
自分のコレクションページに画面が切り替わったら、出品したいNFTを選択しましょう。
その後、販売方法や販売価格を入力し、ガス代を払って出品完了です。
Foundation(ファンデーション)でのNFTの購入方法
Foundation(ファンデーション)でのNFTの購入方法は、以下の手順です。
- 購入するNFTを検索する
- NFT作品を購入する
順番に解説していきます。
1. 購入するNFTを検索する
Foundation公式サイトにアクセスし、画面上の検索窓から購入したいNFTを検索しましょう。
購入したいNFTを選択したら、作品をクリックし、作品ページにいきます。
2. NFT作品を購入する
NFT作品の購入方法は、「Buy(今すぐ購入)と「Place bid(入札)」の2種類があります。
2つの購入方法については、項目ごとに詳しく解説します。
Buy(今すぐ購入)
「Buy」は、表示されている価格でNFTをすぐに購入できる方法です。
「Buy」をクリックし、購入金額とガス代を支払うと購入処理は完了です。
Place bid(入札)
「Place bid」は、入札したい金額を入力して購入する方法です。
「Place bid」をクリックし、入札金額を入力してガス代を支払います。
出品者が入札に承認をしたら取引が成立します。
「Place bid」の際には、入札に必要な金額をあらかじめウォレットに入れておきましょう。
Foundation(ファンデーション)を利用する際の注意点
Foundationを利用する際の注意点は以下の3つです。
- 日本語に対応していない
- 他のプラットフォームに比べてガス代が高い
- 比較的高額な作品が多い
順番に解説していきます。
日本語に対応していない
Foundationは日本語に対応していません。
英語のみに対応しているため、英語が苦手な方にとっては利用するハードルが少し高くなっています。
Google Chromeを利用している場合であれば、拡張機能の「Google翻訳」を使うと日本語に自動で変換されます。
しかし、この機能はAIによる自動翻訳のため、細かい部分がわかりにくい場合があるので注意が必要です。
他のプラットフォームに比べてガス代が高い
Foundationは他のプラットフォームに比べてガス代が高いです。
FoundationでNFTを販売する際にかかるガス代は5%となっています。
大手NFTマーケットプレイスであるOpenSeaは2.5%となっているため、2倍の費用が掛かります。
FoundationでNFTを販売する際には、ガス代を念頭に入れておきましょう。
比較的高額な作品が多い
Foundationは、元々招待制だったことや主に一点物のアート作品を取り扱っているため、高額な作品が多く出品されています。
出品されている多くがクオリティの高い作品なので、世界に一つだけのアートが欲しいという方にはおすすめです。
しかし、現在は招待制が撤廃されているため、偽物が出品されている場合があります。
購入の際には、出品者情報などを確認する様にしましょう。
Foundation(ファンデーション)に関するよくある質問
Foundationに関するよくある質問は以下の3つです。
- Foundationの最低販売価格は?
- スマホアプリはありますか?
- 日本のクリエイターは出品していますか?
順番に解説していきます。
Foundationの最低販売価格は?
Foundationの最低販売価格は、0.1ETHです。
他のNFTマーケットプレイスに比べて高く設定されているため、クリエイターにとっては大きなメリットとなっています。
しかし、多くのユーザーに購入してもらえる様な低価格のNFTは出品できないので注意が必要です。
スマホアプリはありますか?
2024年3月時点で、Foundationのスマホアプリはありません。
Foundationは、Webブラウザのみに対応しています。
Foundationをスマホで利用したい場合は、ブラウザからアクセスしましょう。
日本のクリエイターは出品していますか?
Foundationでは、日本のクリエイターも作品を出品しています。
FoundationでNFTを出品しているクリエイターは、以下の通りです。
- RK 氏
- ケイゴイノウエ 氏
- ぴぴぴ 氏
- 窪田望 氏
この他にも多くの日本人クリエイターが、NFT作品を販売しています。
現在は招待制が撤廃されているため、今後も利用者が増加していく可能性があります。
Foundation(ファンデーション)のまとめ
本記事では、Foundationの使い方・始め方について解説しました。
Foundationは、クオリティの高い1点物のアート作品を多く取り扱っているNFTマーケットプレイスです。
日本語には対応していないため、翻訳機能を使いながら利用するのがおすすめです。
Foundationは、自身の暗号資産ウォレットを接続するだけですぐに始められます。世界に一つだけのアート作品を購入したい方は、Foundationを利用してみてください。
参照元:NFT Media