【キャラクタービジネスのプロがNFTに参入】NFT業界でも100年愛される作品を作りたい想いをもつ近藤健祐氏にNFTで描く未来をインタビュー
今回は、NFT業界への参入もおこなったキャラクタービジネスのプロである株式会社EG、株式会社DeArtsの代表 近藤健祐氏にインタビューをおこないました。
- 近藤健祐氏はどんなことをしているの?
- これまで手掛けられたビジネスは?
- NFTではどのようなことをしているの?
- 今後はどのような展開を考えているの?
などの疑問にお答えいただき、近藤健祐氏の魅力をお伝えしていきます。
NFT業界でも100年愛される作品を作りたいと考えており、そんな想いのプロジェクトがあれば、ぜひ一緒にやりたいという想いを強く感じました。
NFTクリエイターやこれからNFTを活用していきたい企業様、NFTを活用して新たなキャラクターを生み出したい方、キャラクタービジネスについて知りたい方はぜひ最後までご覧ください!
キャラクタービジネスのプロフェッショナル
Q. まずは自己紹介をお願いします。
現在、キャラクターをプロデュースするキャラクタービジネスやNFTコンテンツ企画を主におこなっている株式会社DeArts、株式会社EG代表の近藤健祐です。
キャラクタービジネスでは、株式会社マインドワークス・エンタテインメントという会社を20年やっております。
キャラクタープロデュース、主にライセンスビジネスですが、
- キャラクターの企画・開発・デザイン
- キャラクターの広告キャスティング業務
- キャラクタービジネスを行いたい会社のコンサルティング
などキャラクタービジネス全般をおこなっています。
NFTコンテンツ企画では、NFTプロジェクトの支援や企業へのコンサルティングに加え、自社でもNFTプロジェクトをおこなっています。フィジカルなグッズ販売などを含め、キャラクタービジネスとして広げていくサポートをすることも多くなってきました。
Q. キャラクタービジネスをおこないつつNFTへも参入されているのですね。元々どのようなご経歴なのでしょうか。
初めは、広告代理店で企業のビジネス展示会を企画運営したり、セールスプロモーションの会社の企画営業をしていました。その当時、Jリーグオフィシャルレストランの全体設計、施工、プロモーションの手伝いや、次に転職した会社では、Jリーグをはじめスポーツゲームのライセンスエージェントとして、広告関連ビジネスを行っていました。
その後、独立前にいた会社では、企業のプロモーション、媒体企画などを行い、キャラクタービジネスマッチングサイト「echara.com(イーキャラメッケ)」を構築しライセンスビジネスを始めました。
2004年にキャラクタープロデュース会社「株式会社マインドワークス・エンタテインメント」を設立し代表取締役に就任後は、企業のキャラクタービジネス支援を主におこなっています。
キャラクタービジネスの延長でNFTへ参入し、NFTコンテンツ企画会社「株式会社DeArts」と「株式会社EG」を設立し代表取締役に就任しました。
- キャラクタープロデュース会社「株式会社マインドワークス・エンタテインメント」代表取締役
- NFTコンテンツ企画会社「株式会社DeArts」代表取締役
- 株式会社EG
Q. キャラクタービジネスを幅広くおこなっていたのですね。その中でもキャラクターのライセンスを売買できるサイトはとても興味があります。
可能性のある作家さんを世の中に出していきたいという想いで立ち上げました。
日本のクリエイティブ作品を海外に広げていきたいと感じていたので、今のNFTという仕組みはとても理想的です。
Q. これまでどのようなキャラクターに携わられたのでしょうか。
過去携わってきたキャラクターは多くありますが、例えばオリジナルですと、「ライトン生活」「もい鳥」、海外キャラクターだと、クリフォード、ケアベア、最近ですと、ヨッシースタンプ、うるせぇトリ、こびとづかん、名もなきねずみなどがございます。
自著で、2005年に「100年愛されるキャラクターの作り方」をいう本を出版しました。
会社の理念もそのままで、「100年愛されるキャラクター作り」をモットーに、キャラクターをプロデュースしてきました。
一過性に終わらないよう、さまざまな商品化、プロモーションや時代に合わせたコンテンツ、発信をおこなってきました。
Q. 誰もが知る数多くのキャラクターに携われてきたのですね。他にはどのようなお取り組みをされているのでしょうか。
最近の取り組みでは、X(旧Twitter)で漫画家のオキエイコさん制作のコミックをイチから作るサポートをし、書籍化まで至ったものがあります。
X(旧Twitter)上で「もしもなんて来ないと思ってた猫」というコミックを発信していき、人気に火がつき書籍化までおこなうことができました。
キャラクターの企画やライセンスビジネスのみならず、このように何もないところからSNSで発信しより認知を広げていきコンテンツ化していくこともおこなっています。
「もしもなんて来ないと思ってた猫」作者公式X: https://twitter.com/oki_soroe
Q. すごいですね。現在どのようなNFTプロジェクトに携わられているのでしょうか。
現在は、株式会社EGにて「サムライスチームポルカ」というプロジェクトを立ち上げています。
NFTプロジェクトにおいても、これまでおこなってきたキャラクタービジネスの経験が活きています。
また、NFTをより広めていくために、重要なNFTキャラクターにおけるフィジカルグッズの販売もおこないました。
2023年10月21日〜11月2日、日本のキャラクター業界の聖地であるキデイランド原宿店でくりぷとキャラずというイベントを開催し、「すとっぴ」や「ブルベア」、「Skater JOHN」、「YOSHIOKA」、「かたはばせまし」、「VeryLongAnimals」、「URIBO」などのNFTプロジェクトが参加し、キャラクターのグッズを販売し大盛況でした。
NFTにこれまで携わってこなかった方たちにどうやって参加していただくか?が重要な段階であると認識しておりますので、このようなフィジカルの活動をおこなっております。
▼Samurai Steam Polka(サムライスチームポルカ)の記事はこちら
Samurai Steam Polka(サムライスチームポルカ)とは?特徴や魅力、購入方法を徹底解説!
NFTで描くコンテンツの可能性
Q. さまざまNFTプロジェクトに携わり、ご自身でもNFTプロジェクトをおこなっている中で、どのようなことを大切にされているのでしょうか。
はじめは、「感動するNFT作品」を作りたいと思って始めました。
マインドワークス・エンタテインメントで展開してきた作品は、「作り手の想い」「メッセージ」を大切にしながら作品をプロデュースしてきました。
NFTは、投機的要素が強いと思っていましたので、まだプロジェクトの作品自体に「共感」が生まれにくくなっていると思います。
ただ、日本の作品は、作者の熱い想いのある作品が多く、今までやってきたコンテンツビジネスの通じる作品が多いと感じています。
特に個人作家さんが立ち上げているプロジェクトには、そのようなプロジェクトが多いと思っています。
今はコンテンツ自体に共感を求められていませんが、「NFTプロジェクト自体」に「応援したいと共感するポイント」があるか、が大変重要であると考えています。
キャラクターでは「ファンの方が共感」し「それを誰かに共感したい」という思いが生まれてヒットするケースが多いです。
共感と共有という点が大事であり、そのNFTプロジェクトに共感するものがあれば参加して応援し、誰かに伝えたくなり、自然と拡散していくことが実現できると思っています。
そのため、コンテンツを広げていくためには、共感の後には誰かに伝えたくなるような要素があると理想であると感じています。
Q. NFTプロジェクトを進めていく上でどういうところに難しさがありますでしょうか。
クリエイティブの企画/制作、コミュニティ運用、Xでの発信など、全てこれまでにない難しさがあります。
そして、購入者がコンテンツの価値より、投機対象としてのNFTを見ている人がまだまだ多いので、今までのように、「かわいいから購入する」「作品がいいから購入する」という入り方がまだ少ないです。
NFTでなければ「コンテンツを立ち上げたら」そのまま商品化していくのですが、NFTを用いると一度NFTとして認知を広めていくことが必要になるので、その広げ方がNFTならではですね。
Q. NFTプロジェクトの魅力はどのようなことにありますか。
やはりNFTプロジェクトの運用の部分ですね。
コミュニティを作って、ファンの方にそのコンテンツの仲間になってもらうというものが魅力的です。
サムライスチームポルカもまだ少ないですが、我々の活動の意図を理解している方もいらして、XでもDiscordでも応援いただいています。
NFTを活用しなければ、サービスを提供する側とそれを享受する側というように分断されてしまいます。
そこでNFTを活用することにより、ファンの方とそのコンテンツを一緒に育てて作っていけるのは新しいです。
また、NFTにはユーティリティや二次流通などもあるので、ファンの方にしっかりとリターンを返すことができるというのも魅力の1つです。
NFTを活用してみんなで共通の目標へ向かう
Q. NFTプロジェクトにおける今後の展望についても教えてください。
言語や国境を超えて、みんなで共通の目標に向かっていく仕組みを創っていきたいです。
国を超えて1つのコンテンツをみんなで盛り上げられるスキームは今までになく、NFTを活用しなければ国ごとに進出する必要があります。
今回「サムライスチームポルカ」も海外の有名プロジェクトの皆さんにも購入いただき、ほかにもEGがお世話になっている韓国のゲーム業界の方の購入もありました。
NFTを活用することで世界に同時に展開することが可能になるので、面白いビジネスであると感じています。
そのような仕組みを作り、平和でわくわくするような世界を実現していきたいです。
そして、NFTプロジェクトを立ち上げている方で、「商品化、広告タイアップ、書籍化などのキャラクター展開も行いたい」というプロジェクトの方がいらしたら、ぜひぜひお声がけいただきたいと思っています。
Q. Samurai Steam Polkaにおいてもそのようなビジョンがあるのですね。
そうですね。
長期的な目線で、作り手の思いや価値観を大事にコミュニティを作っていき、NFTを購入して下さった方も楽しむことができればと考えております。
そのために、これまでの経験を生かして、今後キャラクターの商品化、ゲーム化なども見据えてコンテンツを広げていければと考えています。
キャラクタービジネスでもやってきたように「100年愛されるNFTビジネス」を作り上げられたら最高です。
その価値を感じて参加してくださった方には、将来的なさまざまリターンに期待していて欲しいです。
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・サムライスチームポルカ公式X: @ssteampolka2023
・近藤健祐X:@Kensuky
参照元:NFT Media