ヴィタリック、ブログで「ミームコイン」に言及
ヴィタリックがミームコインに言及
イーサリアム(Ethereum)の共同創業者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が、ミームコインの現状にスポットライトを当てたブログ記事を3月29日に公開した。
タイトルは「ミームコインは他に何があるでしょうか?:What else could memecoins be?」だ。
同ブログでヴィタリックは、最近ソラナ(Solana)ブロックチェーンで流行している人種差別的な表現を含むミームコインについて批判しており、ミームコイン全体についても「人種差別的ではないミームコインでさえ、多くの場合、価格が上がったり下がったりするだけで、その後何の価値ももたらしていないように見えます」と語っている。
しかしヴィタリックは、チャリティーコインなどを例に挙げ、良い面があるミームコインについても触れている。
ブログの結論として、ミームコインを楽しんでいるユーザーも多いことが認めれており、「少なくとも、悪いミームコインよりも良いミームコインのほうが多く、インサイダーやクリエイターを豊かにするだけでなく公共財を支援するミームコインが増えることが理想的だ」とヴィタリックは語っている。
またヴィタリックは「私は楽しみたいという人々の欲求を大切にしている」と述べ、「暗号資産の空間がこの流れに逆らうのではなく、何らかの形でこの流れに乗って泳いでいきたいと思っている」と付け加えている。
ミームコインは、先日イーサリアムが実装したアップグレード「デンクン(Dencun)」によって利用可能になったブロブ(blob)を利用したインスクリプションによってネットワークを混雑させたことから、さらに注目を集めていた。
ヴィタリックは今年に入り、以前より高頻度でブログを投稿している。今回の投稿の前日に当たる3月28日にも「イーサリアムにはブロブがあります。これからどうしましょう:Ethereum has blobs. Where do we go from here?」というタイトルのブログ記事を更新した。
同ブログでは、L2ネットワークのスケーリングを目的にした「デンクン」アップグレード後にネットワークの使用量が大きく増加し、ガス料金の高騰が引き起こった「ベース(Base)」を例に挙げ、L2ネットワーク自体のスケーリングの必要性に触れられている。
What else could memecoins be?https://t.co/8ZVhwkVwLy
— vitalik.eth (@VitalikButerin) March 29, 2024
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参考:ヴィタリックブログ
参照元:ニュース – あたらしい経済