【Web3とウールでアパレルの環境問題を解決】PIZZA DAYファウンダー高田氏にインタビュー
今回は、Web3とウールでアパレル環境問題の解決を目指す、ライフウエアブランドを展開するPIZZA DAY(@pizzaday_0522)ファウンダーの高田氏にインタビューを行いました。
- PIZZA DAYってどんなことをしているの?
- アパレル業界にはどのような課題があるの?
- アパレル業界にてNFTをどのように活用しているの?
- 今後はどのような展開を考えているの?
などの疑問にお答えいただき、PIZZA DAYの魅力をお伝えしていきます。
アパレル業界における新たなNFTプロジェクトを知りたい方、アパレル業界の課題解決や新たなファッションに興味のある方、NFTを活用して課題解決を行いたい方はぜひ最後までご覧ください!
Web3とウールでアパレルの環境問題を解決するPIZZA DAY
Q. まずは高田様の自己紹介をお願いします。
株式会社Spicelink代表及びPIZZA DAYのファウンダー兼ブランドディレクターを担当している高田と申します。
PIZZA DAYは、株式会社Spicelinkで展開しているアパレル事業となっています。
私はもともと広告業界の出身で、Web3スタートアップで経験を積んだ後、Web3とウールでアパレルの環境問題の解決を目指すPIZZA DAYを立ち上げました。
運営会社である株式会社Spicelinkでは、Web3の普及を目的としたWeb3特化のポットキャストや、他プロジェクトの支援を行っています。
Q. PIZZA DAYについて教えてください。
PIZZA DAYは、Web3技術を取り入れたウールを使ったアパレルブランドです。
ミッションとしては、「ウールとWeb3で、アパレル環境問題を解決する」ことを掲げています。
特徴としては世界三大ウール産地である尾州のウールを扱っていることです。
製品については、日本最大のウール織物メーカーであるNIKKE様と共同開発しています。
アパレル業界における環境汚染問題は深刻であり、特に大量生産や廃棄が大きな課題となっています。
そこでPIZZA DAYでは、受注生産に加え、廃棄服の回収プログラムより回収した服を肥料化し土へ還元するサーキュラエコノミー型のアパレル構築を目指しています。
Q. PIZZA DAYはどのようなメンバーで構成されていますか?
PIZZA DAYでは、各分野で活躍しているトップランナーたちとプロジェクトチームという形で進めています。
DtoCのビジネスモデルであることから、クリエイティブとデジタルマーケティングを重要視しており、広告業界にいたときから繋がりのある信頼できるメンバーで構成されています。
デジタルマーケティングやクリエイティブメンバー、ファッションデザイナー、エンジニアがおり、私含め全体で10名ほどです。
Q. PIZZA DAYを始めたきっかけについても教えてください。
「誰もがもっと自由に好きなことができるような社会にしていきたい」という思いが根底にあります。
現代、生き方が多様になっている一方でまだまだ心理的なハードルがあり、新しいチャレンジをしづらい側面があると感じています。
その中で、24時間身につける服を通して、心を解放してもっと自由に好きなことができるということを新しい価値観として、メッセージを伝えていきたいと考えています。
ウールで実現するサーキュラーエコノミー
Q. サーキュラーエコノミーについても詳しく教えてください。
アパレル業界は世界第2位の環境汚染産業で、毎年12億トンの温室効果ガスや9,200万トンのゴミを排出しています。
PIZZA DAYは、土に還元可能なウールの性質を利用し、服を肥料化することで、これらの課題解決を目指しています。
現在、サーキュラーエコノミーの実現を目指し、服から生まれた肥料をワインに生まれ変わらせるプロジェクトを推進しています。生産過程で生まれる端材や裁断くずを有機肥料にして、その肥料を用いて兵庫県のワイナリーでぶどうを生産し、ワインを作っていくという流れです。
Q. どのようにNFTを活用しているのでしょうか。
NFTを活用して、アパレル環境課題に取り組むことができるコミュニティを作っています。
現在アパレル業界では、課題を感じていながらも、なかなか一人一人が行動に移すには難しさがあります。
そこでTシャツとセットでメンバーシップNFTを販売しコミュニティを作り、サステナビリティに興味のある方々が情報交換できる場を与え、サステナビリティの知識の共有や仲間づくりに活用しています。
また、具体的なアクションに結びつけるためのロイヤリティプログラムも現在構築中です。
例えば、ウールの魅力を体験できるイベントやサステナブルな知識を深めるゲーム等に参加するとリワード(NFT)がもらえる仕組みです。
楽しみながらアパレル環境問題の知識を深め、解決に貢献できる世界をつくる「Regenerative Finance(ReFi)」の実現を目指しています。
大好評の第一弾Tシャツ+NFT販売
Q. ユーザーからはどのような反響の声がありましたでしょうか。
現在は第1弾のTシャツを販売しており、次回展開への期待も含めとても好評いただいています。
ユーザーに対するアンケート調査を実施しており、下記のようなコメントをいただいています。
- Tシャツに非常に満足している
- Tシャツの肌触りがとても良かった
- 今後はルームウェア、パジャマも欲しい
- 全身をウールの製品にしたい
- 次のアイテムが楽しみです
アンケート実施結果を元に次の製品を開発していますので、ぜひ引き続きご期待いただければと思います。
Q. PIZZA DAYのコミュニティにはどのような方がいらっしゃいますか。
TシャツとNFTをセットで販売していますので、Web3に興味がある人が多く、その中でサステナビリティや環境問題に興味がある人が集まっています。
属性としては、30〜40代の男性が一番多いです。
アパレルを楽しむことで環境問題への解決に繋げる
Q. 高田様にとってWeb3とはどういったものであると考えていますでしょうか。
環境問題を解決する行動を促進させていく仕組みであると考えています。
メンバーシップNFTやローンチ予定のロイヤリティプログラムは、Web3だから実現できるインセンティブ設計を導入していきます。そのインセンティブ設計に基づきブランドが成長していけば、環境問題の解決にも繋がると考えています。
この仕組みは、Regenerative Finance(ReFi)と呼ばれ、web3業界で注目されはじめている分野です。
環境問題に対する行動は、我慢を必要とするなどネガティブなイメージがあることが多いです。
そのため、このブランドを通して楽しみながら、環境問題への解決に向けた行動を促していきたいと考えています。
Q. 今後の展望についても教えてください。
ロイヤルティプログラムの導入に加え、ライフウエアブランドとして成長していきたいです。
原料や肥料、製品のトレーサビリティやカーボンクレジットと掛け合わせても面白いと考えています。
ウールはCO2の排出量が他の原料よりも少ないため、Tシャツを買うとカーボンクレジットのNFTが付属し、CO2削減への貢献証明として保有できるものです。それに加えて、そのNFTを2次販売できるとさらに面白いと考えています。
Q. Tシャツの次はどのようなものを販売されるのでしょうか。
現在、ウールのボクサーパンツを開発中です。
Tシャツと同様にウールを使用し、調湿性・調温性・消臭性を高い次元で兼ね備え「寒い時は温かく、暑い時は涼しい」を実現、オールシーズンで快適な履き心地を体感いただけるアイテムです。
また、新要素として、投票による製品開発への参加、製品開発やクリエイティブ制作現場を公開するプロセスエコノミーを導入しています。
そのため、製品販売に至るあらゆる過程をファンが楽しめるものになっています。
24年4月に販売予定ですので、楽しみにしていてください。
▼詳細はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000121879.html
参照元:NFT Media