ミームコインの枠を超えた将来性|シバイヌ(SHIB)で今後予定される複数の展開
急速に成長するSHIB「0.004円」まで価格回復
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)は2020年に誕生したミームコインの一種として知られていましたが、その後の積極的なプロジェクト展開やサービス開発によって現在は「ミームコインの枠を超えた大規模な仮想通貨プロジェクトの1つ」へと進化しています。
SHIB価格は2021年10月に0.01円付近まで高騰した後、0.001円まで下落していましたが、この数日でSHIB価格は大幅に上昇、2024年3月4日には「1SHIB=0.004円」まで価格が高騰しています。
2024年3月4日 SHIB/JPYの価格チャート(画像:CoinMarketCap)
SHIBは日本国内の暗号資産取引所にも上場しているため、日本でも手軽に売買することが可能となっていますが、ここ最近の価格上昇の影響もあり、最近ではXでも「SHIB」が複数回トレンド入り、SNS上では「SHIBを購入してみた」という投稿も増えているように感じます。
一般的なミームコインは「ジョークで作られた実用性のない仮想通貨」として知られていますが、シバイヌでは新しいサービス・プロジェクト・トークン・ブロックチェーンなどが続々と登場し、仮想通貨SHIBの実用性も高まってきています。
この記事では「今後SHIBで予定されている注目の話題」について簡単にわかりやすくまとめています。SHIBの情報を追いかけている方や新たにSHIBを購入した方、SHIBへの投資を検討している方などの判断材料の1つとして役立てていただければ幸いです。
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Shiba Inu(SHIB)で注目される今後の予定
Shibariumの本格展開
シバイヌでは2023年8月に、新しいイーサリアムのレイヤー2ネットワーク「Shibarium」が公開された。その後もShibariumの採用は拡大してきており、最近でも様々なサービスが「Shibariumのサポート」を発表している。
Shibariumは今後さらに拡大が予想されるSHIBエコシステムを支え、高速かつ低コストな取引環境を提供するために開発されたネットワークで、今後はさらに多くのサービス・トークンがShibarium上でローンチされる予定となっている。
このレイヤー2はガス代支払い・バリデータ報酬などで「$BONE」という仮想通貨を使用していて、オンチェーン取引で徴収された手数料の一部を「SHIBの買い戻し&バーン(焼却処分)」に充てる仕組みも採用されているため、Shibariumの成長はSHIBの成長にもつながる。
ShibariumにおけるSHIBバーンでは「手数料を蓄積して定期的に手動で買い戻し&バーンする」という方法が取られていたが、今年1月末には「SHIBバーン自動化のテストが開始されたこと」も報告されている。
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バーガーフランチャイズ「Welly」の店舗拡大
シバイヌでは、レストラン運営・顧客ロイヤルティ・インセンティブ管理・食材管理などに「Shibarium」の技術を活用するバーガーフランチャイズ「Welly」も展開されている。
Wellyは2021年6月にイタリアのナポリで店舗をオープンしたバーガーレストランで、2023年11月にはShibariumを活用した新店舗をオープン、その後は「2024年初頭から徐々に店舗を拡大させていく」という計画も発表されている。
店舗拡大は「イタリア→ヨーロッパ→テキサス」などグローバルに進められる予定で、コミュニティからは「日本への店舗拡大」を希望する意見も多数出ている。
なお、昨年11月にはケータリングオプションの提供に特化した「Welly Fresh」と呼ばれる新ブランドも発表されていて、自動販売機の展開が予定されていることなども報告されている。
美しいグラフィックの「SHIB:The Metaverse」
シバイヌでは「SHIB:The Metaverse」と呼ばれる独自のメタバース展開も予定されている。このメタバースは有名なゲームエンジン「Unreal Engine」を採用していて、美しいグラフィックを大きな特徴の1つとしている。
「SHIB:The Metaverse」はまだ公開されていないが、メタバース土地の販売はすでに開始されていて、一部のプロジェクトからは「文化センター・博物館・ショッピングモール・キングダムクエスト・遊園地・ボウリング場・SHIBARMYミュージアム・教育センター」などを構築する計画も発表されている。
メタバースでは「Shibarium」が活用される他、シバイヌ関連トークンである「SHIB・BONE・LEASH」や「SHIBOSHIS」などのシバイヌ関連NFTも活用される予定。
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Web2・Web3対応の「*SHIB Name Token」
シバイヌはD3というドメイン関連企業と提携して「*SHIB Name Token」と呼ばれるWeb2・Web3対応のネームトークンも提供する。
「*SHIB Name Token」はマルチチェーン対応のネームトークンで「myname*shib」などといった自分だけの名前・ドメインを取得できるようにする。
ネームトークンには自分のウォレットアドレスを紐付けることが可能で、紐付けが完了すれば「myname*shib」などの簡単な文字列で仮想通貨を送受金できるようになる。
また、一般的なウェブブラウザでドメインを使用したり、ドメインを使用してメールを送受信したり、ドメインを複数のチェーン・プラットフォームIDとして使用したりすることもできる。
「*SHIB Name Token」の早期アクセス登録は日本時間2024年3月5日22:00から可能になる予定。
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ゲームで稼ぐ「P2E版:Shiba Eternity」
シバイヌでは、ゲームで遊びながら仮想通貨を稼げるPlay to Earn(P2E)を採用したゲーム「Shiba Eternity」のローンチも予定されている。
「Shiba Eternity」は2022年10月にリリースされたSHIB関連のコレクションカードゲームで、現在はこのゲームを発展させてShibarium上で$TREATとSHIBOSHISを使用する「P2E版 Shiba Eternity」の開発が進められている。
「$TREAT」は後述する今後発行予定の報酬トークンで、「SHIBOSHIS」はすでに発行されている人気のNFTコレクション。最近では「SHEBOSHIS」という新しいNFTも発行されている。
このゲームでは「$TREAT」を獲得できるようになるようで、ゲームでは「Shibarium」も利用されると報告されているため、ゲーム内取引の活発化がSHIBエコシステム全体の成長にもつながると期待される。
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新たな仮想通貨「$TREAT」と「$SHI」
シバイヌでは「SHIB・BONE・LEASH」に続くSHIBエコシステムトークン「$TREAT」と「$SHI」も発行される予定。
「$TREAT」はSHIB関連の様々なサービスで採用される報酬トークン、「$SHI」はシバイヌで新規発行されるステーブルコインとなる。
TREATはSHIBコミュニティに報酬を与えるために使用されるだけでなく、「Shib:The Metaverse」や「Shiba Eternity」の報酬としても機能し、新ステーブルコイン「SHI」の流動性においても重要な役割を果たす。
先日リリースされた新しいNFTコレクション「Sheboshi」では、収益の一部を「TREATのバーン」に充てることなども説明されている。なお、先月末には「TREATの公式Xアカウント」も公開された。
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DeFiプラットフォーム「K9 Finance」
シバイヌでは、分散型金融(DeFi)プラットフォームである「K9 Finance」のローンチも予定されている。
K9 Financeは、Shibariumを基盤とした流動性ステーキングプラットフォームであり、$KNINEというネイティブトークンの発行も予定されている。
このサービスでは「$KNINE、$BONE、$knBONE、$esKNINE」という4種類のトークンが利用され、ユーザーは仮想通貨BONEを委任することによって「$knBONE」という流動性トークンを獲得することが可能、流動性提供などの作業を行うことによって「$BONE」を獲得できるようになっている。
「$KNINEトークン」は2024年3月7日にローンチされる予定で、2024年第3四半期には「K9 Finance v1」をローンチ、2024年第4四半期には「K9 Finance v2」がローンチされる予定。
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Zama提携によるプライバシー強化
シバイヌは2024年2月28日に、ブロックチェーン・人工知能(AI)向けの完全準同型暗号(FHE)ソリューションを開発する「Zama」と戦略的パートナーシップを締結したことを発表した。
完全準同型暗号(FHE)は、暗号化されたデータを元のデータに戻すことなく分析・修正・作業することができる暗号化技術で、この技術を活用することでプライバシーとセキュリティを大幅に強化することができる。
SHIBはZamaの技術を取り入れることによって、SHIBエコシステム内でユーザーのプライバシーを守り、データ処理中もユーザー情報の機密性が保たれるようにし、開発者に簡単にプライバシー重視のアプリケーションを構築できる環境を提供、新しいプライバシーの課題に素早く対処して長期的な回復力とセキュリティを確保する。
Zamaが提供する暗号化ソリューションは今後リリース予定の報酬トークン「$TREAT」で活用され、今後は未来に予想される問題に備えたより安心・安全なブロックチェーンを作り上げていく。
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「SHIB ETF」が誕生する可能性も?
シバイヌを支える世界的なコミュニティである「ShibArmy」は2024年2月26日に、世界的に有名なデジタル資産運用会社Grayscaleに対して「SHIB ETFのローンチ」を求める署名活動を開始した。
この署名では最初に「2,500人」の署名目標が設定されていたが、その後はすぐに目標値に到達、現在は5,000人の目標が設定され、3,880人からの署名が集まっている。
署名が集まったからといって「SHIB ETF」が必ず登場するというわけではないが、過去には「RobinhoodへのSHIB上場」を求める署名活動が行われた翌年にSHIBがRobinhoodに正式上場している事例があるため、SHIB ETFの実現にも期待が高まっている。
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SHIBはコミュニティ主導のムーブメント
シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)は現在も多くのサービス上で「ミームコイン」のカテゴリーに属していますが、その最新動向を詳しく調べるとミームコインの枠を超えた大規模なプロジェクトがコミュニティ主導で進行していることがわかります。
SHIBには「Shib Army」と呼ばれる世界的なSHIB保有者のコミュニティが存在しており、日本を含む世界中の人々が団結してSHIBの技術採用・普及に向けた活動を進めています。
仮想通貨は価格上昇の面で注目されがちですが、SHIBを含む様々な仮想通貨で見られるこのような動きは仮想通貨最大の魅力の1つであり、詳しく知ることによってクリプトの世界をより楽しむことができます。
SHIBコミュニティは日本でも拡大していて、SNS上でも活発に活動が行われていますので、興味がある方はSHIB関連の様々な取り組みについても詳しく深掘りしてみてはいかがでしょうか?
※コミュニティ主導の仮想通貨プロジェクトなどでは、その人気に便乗した詐欺師などが特に多い傾向がありますので、詐欺トークンや偽情報などにはご注意ください。
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