話題のWeb3プロダクトtrivia.techの魅力や背景をプロダクトオーナーのpassion😎氏にインタビュー
今回は、株式会社ディー・エヌ・エー(以下 DeNA)のWeb3開発グループにて活動するWeb3ネイティブに向けたMobile × on-chain早押しクイズゲーム「trivia.tech」のプロダクトオーナーであるpassion氏(@passion_0102)にインタビューを行いました。
- trivia.techってどんなプロジェクトなの?
- trivia.techが生まれた背景は?
- どんなチームで開発しているの?
- 今後はどのような展開を考えているの?
などの疑問にお答えいただき、trivia.techの魅力をお伝えしていきます。
ブロックチェーンゲームが好きな方や日本初のオンチェーンゲームに興味がある方、次世代のWeb3プロダクトが知りたい方はぜひ最後までご覧ください!
DeNAの強みと市場のトレンドを掴んだチーム
Q. まずは自己紹介をお願いします。
DeNAのWeb3開発グループに所属しているpassionです。
2023年4月にDeNAへソフトウェアエンジニアとして入社した現在1年目の社員で、2024年1月15日にリリースしたtrivia.techのプロダクトオーナーです。
trivia.techには、私含め3名の正社員が関わっています。
1人は、開発チームのリードをしている0xshanks氏で、私と最初から最後までずっとtrivia.techを統括してきました。
もう1人がTouYan氏という5年目のBizDevの方で、trivia.techにおけるマーケティングやプロモーションを行っております。TouYan氏は、trivia.tech以外にもWeb3事業全体の戦略立案、組織開発、他プロジェクトにおける他社さまとのアライアンス等も行っております。
Q. 今回trivia.techを立ち上げられた背景について教えてください。
元々このチームは、R&Dとして先端技術の研究やETHGlobalへの参加等、海外の先端技術のトレンドを追っていました。
その後、2023年9月頃にメンバーの意思や市場の成熟度を鑑み、R&Dに加えプロダクトをマーケットに出していこうとチーム方針が決まりました。
DeNAはコンシューマー向けのゲームやソーシャルサービスを提供していたり、コンシューマー領域に強みがあります。
また、この頃ブロックチェーン「Base」上でfriend.techという有名なアプリケーションが誕生していたりと、Consumer Crypto領域が盛り上がっていました。
そこでDeNAの強みや市場のトレンドを踏まえ、コンシューマー向けにプロダクトを提供しようということで2023年11月頃にtrivia.techの企画を提案して進めてきました。
Web3ネイティブに向けたMoblie × on-chain早押しクイズゲーム trivia.tech
Q. trivia.techとはどのようなプロダクトですか。
Web3ネイティブに向けたMobile × on-chain早押しクイズゲームでありオンチェーンゲームのプロダクトです。
オンチェーンゲームはブロックチェーンゲームではありますが、play to earnのようなトークンを発行し遊びながら稼ぐことにバリューを置いたものではありません。
ブロックチェーンの本来の特性や価値に重点を置いたのが、オンチェーンゲームのビジョンです。
内容はWeb3版のマルチプレイの早押しクイズです。
ユーザーが同時接続で4択のクイズに回答し、一番早く正解できたユーザー1人へ、クイズに書かれたアルファベットのNFTがmintされます。
誰かが問題に正解し、NFTがmintされると次の問題に全員が移っていき、AからZまで26種類のNFTを集めるゲームとなっています。
全てのアルファベットのNFTを集めるとクリアとなり、クリア人数が100人に達するとtrivia.tech自体終了します。
※現在(2024年2月時点)すでに上限の100人に到達。
Q. trivia.techのゲームの内容はどのように決めたのでしょうか。
私たちは、Base上にてコンシューマー向けブロックチェーンアプリケーションの情報をずっと追っていたのですが、先程お伝えしたfriend.techやMaison MargielaのNFTゲームが企画当時に海外を中心として流行っていました。
他にも、BasePaintというみんなで絵を描いていくゲームなど、さまざまなオンチェーンゲームがありました。
trivia.techは、そこで見たオンボーディング体験やUI/UX、みんなでカジュアルに楽しめる要素やブロックチェーンならではの企画性を参考にし、その中でどうすれば面白いかと考え、DeNAの既存事業であるNFTリテラシー検定(NFTに関するクイズを出題するもの)とのシナジーも考慮して、、クイズゲームを制作しました。
NFTリテラシー検定はクイズ形式で楽しくカジュアルに学んでいけることができ、ユーザーからも良いフィードバックをいただいています。
NFTリテラシー検定 公式HP:https://nft-dena.com/
Q. ブロックチェーンについて、なぜBaseを採用されたのでしょうか。
BaseはEthereumのL2でトランザクションの処理にかかるコストが安く、速いです。
この特徴は、コンシューマー向けのアプリを開発する際にはとても重要なんです。
その上でBaseは、friend.tech等コンシューマー向けのアプリがとても多く、エコシステムが発達していて、trivia.techのマーケット戦略にも合致しており、Base側からの協力も得られやすいと考えました。
実際、Baseの担当者の方と企画段階からビデオ会議等コミュニケーションをとって進められています。
ゲーム領域に対する知見もあり、マーケティングの協力姿勢もあるため、企画の壁打ちやプロモーション戦略を一緒におこなっております。
また、Baseの母体はCoinbaseなので、その顧客基盤へもリーチが可能となるのもBaseを採用した理由の1つです。
Q. trivia.techはどのようなユーザーを想定して開発されたのでしょうか。
ターゲットに関しては主に下記3つを想定して開発しました。
クイズはWeb3の深い知識から出題されるため、Web3に対して一定の知識がある方を想定しています。
①オンチェーンゲーム/フルオンチェーンゲームに興味がある方
②Web3に詳しいリサーチャーやコンサルタントの方
③新しいプロダクトの情報を追っている国内の事業者の方やDeNAの取り組みに興味がある方
一人ひとりに想像を超えるDelightを
Q. 実際にリリースされて社外や社内の反響はいかがでしたでしょうか。
社外では「DeNAすごい!」とXを中心に非常に多くの反響がありました。
海外の事例をすごく追っていたり、技術のトレンドに詳しい方からも「trivia.techの仕組みがイケてる」、「先端技術を使っててかっこいい」というフィードバックを多くいただいています。
また、国内のWeb3のインフルエンサーの方には「すごく面白いゲームだった、日本でこんな先進的な取り組みをしている企業はあまりない」と言っていただきました。
社内でも反響は大きく、事業部長やマネージャー、元々Web3に詳しくない方からも高い評価が得られました。
やはり元々R&Dのみのチームであったのが、実際にプロダクトを出し評価が高かったため、Web3領域自体が魅力的なものだと感じてもらえたんだと思います。
また、若手中心でとても先進的な取り組みをしているということでも評価していただきました。
Q. 全く新しい取り組みということで社内から反対の声はなかったのでしょうか。
反対の声は全くなくむしろとても応援してくださいました。DeNAのMISSIONに「一人ひとりに想像を超えるDelightを」というものがあります。
今回の取り組みもこのMISSIONにフィットすると、事業部長やマネージャー、周りの方々に応援していただきました。
R&Dの時から先端的な取り組みをしてきましたし、play to earnの継続性や税制の課題もクリアしており、純粋にカジュアルに皆さんに楽しんで欲しいという想いを高く評価していただいているんだと思います。
Consumer Cryptoの先駆者へ
Q. 今後の展望についても教えてください。
今後もオンチェーン領域でプロダクトを2〜3ヶ月という短い期間で連続的にリリースしていきたいです。
trivia.techも企画からリリースまで2ヶ月という短い期間で進めていて、trivia.techに関しては、海外展開等スケールさせるべきかversion2としてゲーム性を変えたアプリとして再リリースするか等は現在社内で議論してます。
また、Web3のマスアダプションも行っていきたいです。
そのために国内の大手企業とパートナーシップを組み、trivia.techのようなオンチェーンゲームの仕組みをより広げていきたいです。
Q. 最後に読者に向けて一言お願いします。
DeNAはConsumer Cryptoという領域で、国内の主要プレーヤーの先駆者になっていきたいと考えています。
今後いろんな展開を構想していますが、基本的にはtrivia.techの公式Xやコアメンバー3人のXで発信していくのでぜひフォローよろしくお願いします!
- trivia.tech 公式X:https://twitter.com/triviatech_gg
- passion氏(プロダクトオーナー) X:https://twitter.com/passion_0102
- 0xshanks氏(テックリード) X:https://twitter.com/0xredhair
- TouYan氏(BizDev) X:https://twitter.com/0xtouyan
参照元:NFT Media