BAYC運営「Yuga Labs」、OpenSeaの「Seaport」サポート終了へ
Yuga LabsがSeaportのサポート終了へ
人気NFTプロジェクト「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」を運営するユガラボ(Yuga Labs)が、大手NFTプラットフォーム「オープンシー(OpenSea)」のプロトコル移行先「シーポート(Seaport)」についてサポート終了予定であることを8月19日公式X(旧ツイッター)にて発表した。
「シーポート」は、購入者が所有するNFTとトークンを組み合わせて、販売者のNFTと交換取引できるプロトコル。今年6月21日に導入されており、従来のプロトコルに比べ、ガス代の大幅な削減が可能になっている。
オープンシーは今月17日、同社提供のロイヤリティをオンチェーンで強制的に徴収できるツール「オペレーター・フィルター(Operator Filter)」を来年2月までに廃止し、クリエイター手数料の支払いをオプション制へ移行することを発表した。
これを受けユガラボは「新しく革新的なコンテンツが生み出され、クリエイターがその作品に対して報酬を得られるようなエコシステムの醸成に貢献することを約束します。(中略)ユガラボは、クリエイターのロイヤリティを保護することで、クリエイターがその作品に対して適切な報酬を得られるようになると信じています」と、オープンシーに対してコメントしている。
そしてユガラボは、オープンシーによる「オペレーター・フィルター」の廃止日に向けて、全てのアップグレード可能な契約と新しいコレクションに対する「シーポート」のサポートを終了すると説明している。
「オペレーター・フィルター」とは
「オペレーター・フィルター」とは、ロイヤリティの支払いを回避するようなNFTプラットフォームをブロックリストに追加することで、購入者に対して強制的にロイヤリティの支払いを実行させるツールだ。同ツールは昨年11月よりリリースされている。
今月31日より前に「オペレーター・フィルター」を有効にしたコレクションや、オープンシーおよびイーサリアム以外のブロックチェーン上の既存コレクションについては、来年2月29日まで全ての二次販売でクリエイターへのロイヤリティが適用され、その後クリエイター手数料の支払いはオプション制に移行されるとのこと。
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参考:Yuga Labs
images:iStocks/Mertsaloff
参照元:NFT – あたらしい経済