独自コントラクトを作れるManifoldを詳しく紹介
Manifold(マニーフォールド)とは何か詳しく紹介
Manifoldは、独自コントラクトを使ってNFTを発行できるサービスです。海外のNFT市場で大流行し、日本でもイケハヤさんをはじめ多くのインフルエンサーが活用したことで一気に利用者を増やしています。
Manifoldでは豊富に取り揃えられた機能を全てノーコードで実装できます。クリエイターが他のプラットフォームに頼らずNFTを発行できるように作られたサービスです。
Manifoldを使って発行されているNFTの主流は「オープンエディション」と呼ばれるものです。同じデザインの絵で複数枚を発行するNFTのことで、1点物が高額になってしまったアーティストがエディション販売し、購入できなかったファンに向けて廉価版として発行したことから、この動きが始まりました。日本ではBurn(バーン)機能を持ったパスNFTが流行しています。
NFTの発行は手数料が必要なくガス代のみで利用でき、NFT界隈で有名な投資家a16zなどの投資家の寄付によって運営されています。また、OpenSeaを始めとした多くのNFTマーケットプレイスと提携も進められています。
Manifoldを使うメリットは以下の3つです。
①ノーコードでNFTを発行できる
②豊富なアプリケーション
③手数料が掛からない
順番に解説していきます。
①ノーコードでNFTを発行できる
Manifold内の「Manifold Studio」を使ってNFTをノーコードで発行できます。画像や動画、HTMLファイルなどあらゆる作品を作成できます。
また、提携しているNFTマーケットプレイスの中から販売先を選択できます。
②豊富なアプリケーション
Manifoldには現時点で11種類のアプリケーションをインストールすることができます。
例えば、Manifold Studioでミントした作品の公開オークションページを作成、管理ができる「ギャラリー」や譲渡ができないERC-721またはERC-1155NFTを作成できる「ソウルバウンドトークン」などがあります。
③手数料が掛からない
Manifoldでは様々な機能があるにもかかわらずプラットフォーム手数料なしで利用できます。ミントサイト作成に掛かっていた費用を削減できるのは大きなメリットと言えます。
Manifoldを使ったプロジェクト事例
事例 ikehaya pass
日本最大のDAOコミュニティである「NinjaDAO」のファウンダーであるイケハヤさんもManifoldを活用して「ikehaya pass」というNFTを発行しました。
「ikehaya pass」は、オープンエディションのNFTとなっており、フリーミント(無料)で販売したにもかかわらず現在のフロアプライスは0.1ETHまで上昇しています。また、リリース日にはOpenSeaの取引ランキング(24h)で1位になる程の人気でした。
当初はManifoldの実験のためにノンユーティリティーとして販売されましたが、予想以上の人気になったことからユーティリティーを付けることを決めました。
現在発表されているユーティリティー
・Burnで新しいNFTと交換
・他プロジェクトのAL配布
・学習教材との交換
Manifoldを使ったミントの作成方法
Manifoldを使ったミントの作成方法は、以下手順の通りです。
1.Manifoldにサインアップ
2.独自コントラクトを作成し、デプロイ
3.NFTのミント
順番に解説していきます。
1.Manifoldにサインアップ
Manifoldのサイトにアクセスし、画面右下の「Studio Login」をクリック。
「Connect Wallet」をクリックし、ウォレットを接続します。
プロフィールを設定していきます。入力が完了したら「SUBMIT」をクリックして完了です。
NAME / PSEUDONYM:名前
EMAIL (OPTIONAL):メールアドレス(任意)
2.独自コントラクトを作成し、デプロイ(配置する)
「New contract」をクリックして、独自コントラクトの作成に進みます。
項目を入力していきます。
・CONTRACT NAME:コントラクト名
・TYPE:トークン規格(ERC-721またはERC-1155の選択が可能)
・SYMBOL:トークンシンボル(ティッカー)
・ASCII MARK:アスキーマーク
トークンシンボルとは、NFTコレクションをわかりやすくアルファベットで表記したものです。有名なNFTの場合、Cryptopunksは「C」、Bored Ape Yacht Clubは「BAYC」とトークンシンボルが付けられています。指定は無いので独自のものを付けると良いでしょう。
アスキーマークは、コントラクト作成時の「署名」として記録されます。自身の作品に関連するようなアスキーアートを登録すると良いでしょう。
アスキーマークは長すぎると見にくくなってしまうため、幅は120文字未満が最適です。
アスキーアートは下記のような外部ツールを使って簡単に作成できます。出来上がったものをコピー&ペーストで貼り付けて完成です。
・ASCII Art Generator
・Text to ASCII Art Generator (TAAG)
・Convert Images to Ascii Art
メインネットにデプロイする前にテストネットにデプロイして確認していきます。右上にある「Deploy on Goerli」をクリックします。
テストネットへのデプロイにもETH(ガス代)が掛かります。Goerliテストネット状態でETHを持っている場合はそのままデプロイできます。
もし、持っていなくてもFaucetのサイトで無料で貰えます。
もしETHを持っていない場合は下記のような画面が表示されます。
メッセージ訳:このコントラクトを展開するための Goerli Test ETH が不足しているようです。次のいずれかのサイトにアクセスすると、無料で入手できます。
URLをクリックしてFaucetサイトにアクセスします。
ETHを受け取る手順
1.Alchemyのアカウント登録
2.登録してログイン後、フォームにウォレットアドレスまたはENSドメインを入力して送信する
ETHが受け取れたらManifoldに戻り、「Deploy on Goerli」をクリックします。
ウォレットで「確認」をクリックします。
トランザクション(取引)が実行され、あなたのウォレットを所有者とするコントラクトが、Goerliテストネットにデプロイされました。
「View On Etherscan」をクリックするとGoerli版Etherscanで、作成されたコントラクトを確認することができます。
確認ができたらManifoldで「Go to Dashboard」をクリック。
3.NFTのミント
ここまでに作成したコントラクトの情報が表示されています。「MINT A TOKEN ON GOERLI」をクリック。
「Create」をクリック。
NFTのミント方法を選択していきます。
ミント方法は以下の3種類です。
Single Token:NFTを1つミントできる
Batch of Tokens:複数のNFTを同時にミントできる
Edition:同一NFTのコピーを複数ミントできる
今回は「Single Token」を選択していきます。
NFT情報を入力していきます。
・ARTWORK TITLE:作品のタイトル
・CREATED BY:作者名
・EXTERNAL URL:外部URL(任意)
・DESCRIPTION:詳細の説明
入力が完了したら、「Mint to Goerli」をクリック。
いずれかを選択していきます。
Myself : 自分のウォレットへミントする
Airdrop : ほかの誰かにエアドロップ(プレゼント)する
今回は「Myself」を選択します。
「Mint」をクリックし、ウォレットで署名をして完了です。
テストネットでの確認が出来たら、ダッシュボードから「Mint to Mainnet」をクリックすることでメインネットへのデプロイを行えます。
参照元:NFT Media