ポリゴンチェーンを採用するプロジェクト&ブランド6選

Polygonチェーン(ポリゴンチェーン)を活用するNFTプロジェクトやゲーム、DeFi(分散型金融)が増えています。

ポリゴンチェーンとはイーサリアムにおけるサイドチェーンの一つです。取引を記録する速度が速く、ストレスなく利用できるという特徴があります。また、手数料も格安のため、より日常的な利用が可能になると期待されており、さまざまプロジェクトで取り入れられるようになっています。

この記事では、ポリゴンチェーンを採用しているプロジェクトを紹介します。

スターバックス

スターバックス
引用:The Starbucks Odyssey Begins

スターバックスによるNFTを活用した取り組み「STARBUCKS ODYSSEY」ではポリゴンチェーンが使用されています。「STARBUCKS ODYSSEY」は2022年9月に発表され、ウェイティングリストへの登録が開始されました。そして同年12月から、β版がスタートしています。米国でウェイティングリストに登録した人の中から、少数の人達に向けてサービスが開始されているようです。

STARBUCKS ODYSSEYでは、コスタリカのコーヒー農場のバーチャルツアーへの参加や、ミニゲームのプレイなどの「Journeys」という活動に参加することで、「Journey Stamps」というNFTとオデッセイポイントを受け取ることができます。そして、獲得したオデッセイポイントによって特典やユニークな体験が与えられるとのことです。

既にコレクションとしてリリースされている「Journey Stamps」のうちのひとつ、「Holiday Cheer Edition 1 Stamp」は約1,500ドルでの取引も起こっており、盛り上がりを見せています。

コーヒー好きな人たちに向けた取り組みであるため、簡単にNFTを購入でできるよう、クレジットカードでの決済に対応しています。初めてNFTに触れる人にも使いやすいという観点から、取引の速度が速く、手数料も安いポリゴンチェーンが採用されていると考えられます。

マスターカード

マスターカード
引用:hi launches world’s first NFT Customizable Card with Mastercard

マスターカードはポリゴンチェーンを活用して音楽アーティストを支援する取り組み「Mastercard Artist Accelerator」を発表しており、2023年春に開始される予定です。

Mastercard Artist Acceleratorでは、5名の新進気鋭のアーティストにデジタル上でアーティスト活動を行うためのツールやスキルなどが提供されます。参加アーティストとそのファンは、NFTを活用してバーチャル世界でアーティストがどのようにブランドを確立することができるのかを学ぶことが可能です。

また、Mastercard Music PassというNFTを発行し、そのNFTの所有者にWeb3×音楽の限定教材や、ユニークなツールなどが提供されます。

インスタグラム

インスタグラム
引用:How Blockchain Can Unlock a Better Creator Economy | by Stephane Kasriel | Medium

インスタグラムは、インスタグラム上で所有するNFTをシェアすることができる機能を2022年8月から多くの国で試験的に導入しています。NFTを投稿すると、特別なエフェクトが付き、そのNFTのコレクターとクリエイターが自動的にメンションされる仕組みになっています。現在、インスタグラムでシェアすることができるNFTはイーサリアム、ポリゴン、ソラナ、フローのNFTのみです。

また、インスタグラムを運営するメタ社は、今後インスタグラム上でNFTを制作し、販売することができる機能を追加すると発表しています。さらに2024年までは、NFTの作成や販売に対して手数料を請求しないとのことです。そして、インスタグラム上でNFTを作成、売買できる機能にはポリゴンチェーンが採用されます。メタ社やインスタグラムの動向は今後も注目していく必要がありそうです。

y00ts(ユーツ)

y00ts

引用:y00ts Twitter

HP:y00ts
Twitter:y00ts (@y00tsNFT) / Twitter
Discord: https://t.co/CDzPGXbgWu
Twitterのフォロワー数:10.8万人
Discordの参加者:2万人
販売時期:2022年9月
販売価格:375DUST(約11.7万円)
現在のフロア価格:129.66SOL(約41.8万円)

y00tsはソラナチェーンを使用しているNFTコレクションです。Solanaチェーン上で最大規模のNFTコレクションDeGodsの開発チームによって制作され、注目を集めました。購入するためには、申請をして選ばれる必要があり、購入までのハードルが高かった点や、NFTの見た目をカスタマイズしてプロフィール画像として使用できる点、NFTをステーキングすることでポイントがたまる点などがコレクションの特徴といえそうです。

現在はソラナチェーン上で取引されているNFTコレクションなのですが、2023年の第一四半期に、ポリゴンチェーンとブリッジすることが発表されています。ブリッジとは、あるブロックチェーン上に存在する仮想通貨やNFTなどを、別のブロックチェーンに移すことです。ソラナチェーン上で大きな存在感を発揮しているプロジェクトがブリッジに対応するということで注目が集めています。今回のブリッジは、やはり2022年のFTXの経営破綻にともなうSOLの暴落の影響がささやかれています。ブリッジの詳細情報については、随時発表されるということで、続報を待ちたいところです。

シナジーランド

シナジーランド
引用:Synergy Land is moving to Polygon network

シナジーランドはゲームをプレイしながら仮想通貨を稼ぐことができるplay to EarnのアクションRPGゲームです。プレイヤーは、地、火、水、氷の4つに分かれた世界を冒険しながらダンジョンや、ミッションをクリアしていくきます。ダンジョンのクリア報酬や、獲得した資源や装備を売却することで仮想通貨を稼ぐことができます。

シナジーランドはソラナチェーンを採用してサービスを提供しているのですが、2023年1月にポリゴンチェーンへ移行することを発表しました。

ポリゴンチェーンはスケーラビリティ、セキュリティ、アクセシビリティの観点から他のチェーンよりも優れています。そのため、将来にわたってユーザーのニーズに応える事が可能になる点、より多くのゲーマーにリーチすることができる点をチェーン移行の理由として挙げています。

また、ポリゴンチェーンに移行することにより、よりシームレスな体験を提供できるようになると発表しました。

キャプテン翼 -RIVALS-

引用:Thirdverse、イーサリアムのスケーラビリティソリューションを提供する「Polygon Studios(ポリゴン)」との戦略的パートナーシップを締結

HP:『キャプテン翼』について
Twitter(JP):キャプテン翼 -RIVALS- (@TsubasaRivalsJA) / Twitter
Discord:https://discord.com/invite/tsubasarivals
Twitterフォロワー数(JP):1.7万人
Discordの参加者数:2.5万人

キャプテン翼を題材としたブロックチェーンゲーム、「キャプテン翼 -RIVALS-」もポリゴンチェーンを採用しています。「キャプテン翼 -RIVALS-」は原作の漫画に登場するキャラクター達のNFTを育成し、原作を再現したモードや、オンライン対戦モードで所有するNFTを使用して遊ぶことができます。また、ゲームのアンバサダーとして、プロサッカー選手の長友佑都氏、アンドレス イニエスタ氏が就任したことでも話題になりました。

キャプテン翼 -RIVALS-をプレイするためには、初めにキャラクターを購入するためにポリゴンチェーンの通貨であるMATICを送金する必要があります。しかし、ゲームのリリース日に、多くのユーザーが、誤ってイーサリアムチェーン上のMATIC(wrapped MATIC)を購入してしまったために、送金できないというトラブルに直面していたようです。ブロックチェーンの種類や、それぞれの通貨とその入手方法が複雑であることは、ブロックチェーンゲームを遊ぶ際の1つの障壁になっているのかもしれません。

参照元:NFT Media

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