【週間海外NFTニュース】2/27〜3/5 | これだけは押さえておきたいニュース5選
NFTに興味はあるけれど時間がなくて情報をキャッチアップしきれない。ましてや海外で発信されている外国語のニュースなんて追ってられない。そんな方に向けて、本記事では、今週1週間に海外で発信されたニュースの中からNFTメディア編集部が厳選したものをまとめて紹介します。
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Yuga Labs社がビットコインのブロックチェーン上で新たなNFTコレクション「TwelveFold」をリリース
2023年2月28日、BAYC(Bored Ape Yacht Club)などの世界的なNFTコレクションの制作会社であるYuga Labsは、新しいアートプロジェクト「TwelveFold(トゥエルブフォールド)」をリリースすることを発表しました。
TwelveFoldは300個のNFTコレクションであり、Ordinals Inscriptions(オーディナル・インスクリプション)としてBitcoin(ビットコイン)のブロックチェーン上でミントされる予定です。
(Ordinals Inscriptionsとは、ビットコインのブロックチェーン上でミントされるNFTを指します。)
TwelveFoldは、Yuga Labs社のアートチームが3Dモデリング、アルゴリズム構築、高性能レンダリングツールを使用して自社で制作されたコレクションです。
Yuga Labs社によると、これらのレンダリングツールは非常に高度なものであり、一般的に大量のデータを保存する必要があるため、クリエイターにとってコストがかかるとされてきました。
しかし、ビットコインのブロックチェーン上で制作することで、ストレージや金銭的な負担を回避することができるとのことです。
また、このコレクションはこれまでのYuga Labs社のプロジェクトとは異なり、12×12のグリッドをベースにしたジェネレーティブアートNFTです。
リリースについては、注目度の高さや販売個数に限りがあることから、オークション形式で販売される予定です。
オークションの開催期間などの詳細は、開催24時間前にYuga LabsのSNS及び、Yuga Labs公式ニュースブログにて発表されます。
企業:Yuga Labs
▼詳しくはこちらから
https://nftnow.com/news/breaking-yuga-labs-is-dropping-a-bitcoin-ordinals-nft-collection/
世界最大の仮想通貨取引所であるBinanceが、AIでNFTを自動生成するツール「Bicasso」を公開
取引高で世界最大の仮想通貨(暗号通貨)取引所である「Binance(バイナンス)」の最高責任者チャンペン・ザオ氏が、「Bicasso(ビカソ)」と名付けられた、AIでNFTを自動生成する新たなツールの開発に取り組んでいることがわかりました。
Bicassoのベータ版は、2023年3月1日に10,000ミント限定で公開され、わずか2時間半で制限数に到達。
Bicassoは、AIの技術を利用してNFTをミントすることができます。
基本的には、画像をプラットフォーム上にアップロードし、自分の好きな単語を入力すると、AIが入力した内容に基づいてユニークなデジタルアートを自動生成する仕組みです。
現在、完全版のリリース時期は未定ですが、Binanceのツイッターアカウントでウェイティングリストに登録することができます。
また、ザオ氏は自身のツイッターにて、「あなたのクリエイティブな思いをAIによってNFTに変えることができます。試しに作って見せてください。」と、この新しいAIツールを紹介しています。
発表後、Binanceのツイッターコミュニティでは、Bicassoのテスト運用が行われ、コミュニティのメンバーによってあらゆるアート作品がミントされたと同時に、大量処理に対応しきれず生成までに時間を要したものもありました。
企業:Binance
▼詳しくはこちらから
https://nftnewstoday.com/2023/03/02/binance-unveils-new-ai-nft-platform/
BAYCのゲーム優勝者に与えられたDookey Dash Key NFTが約2.1億円で取引
Yuga Labs社が2023年1月18日に公開したBAYC(Bored Ape Yacht Club)の新ゲーム「Dookey Dash」の、ベストスコア獲得者に与えられたNFT「Dookey Dash Key」が、二次流通にて約2.1億円で取引されたことがわかりました。
Dookey Dashは、BAYCとMAYCのNFTホルダーに与えられた「Sewer Pass NFT」を保有しているとプレイできる、エンドレスランニングゲームであり、下水道の中をアイテムを拾いながらできるだけ遠くまで進んで行くことに挑戦するものです。
「Dookey Dash Key」が与えられたのは、eSportsの世界的スターである18歳のMongraal(モングラール)氏であり、NFTを1000ETH(約2.1億円)で売却し、起業家でありBAYCコレクターのAdam Weitsman(アダム・ウェイツマン)氏が購入しました。
Mongraal氏は、YouTube登録者数464万人を持つ人気の配信者であり、世界でもトップクラスのFortniteのプレイヤーとして知られています。
このDookey Dash Key NFTが1,000ETH(約2.1億円)で取引されたことで、Yuga Labs社はロイヤリティとして取引額の5%に相当する50ETH(約1,069万円)を受け取ることになりました。
今回の取引は、NFT市場はアートや音楽だけにとどまらず、ゲームのデジタル資産の需要が高くなっていることを示すものになりました。
企業:Yuga Labs
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スヌープ・ドッグがWeb3ライブストリーミングアプリ「Shiller」を公開
世界的ラッパーであるスヌープ・ドッグ氏はテック系起業家のサム・ジョーンズ氏と協力し、アーティストと視聴者が繋がれるライブストリーミングアプリ「Shiller」を、2023年4月にローンチすることがわかりました。
これは、Web3技術を活用することで、ライブ動画や音声配信を通じて、アーティストやクリエイターがNFTプロジェクトやコンテンツを披露し、ファンと繋がることを可能にするプラットフォームです。
Shillerの特徴には、コンテンツを収益化する機能が充実しているという点があり、動画や音声コンテンツをトークンゲートで販売したり、Eコマースサイトの商品を共有してアプリ内で販売ができたり、視聴者からチップやバーチャルギフトを受け取ったりすることができます。
また、配信では、絵文字やチャット機能、画面共有、投票、ゲームプレイなどを通じて、視聴者と交流することができる他、特定のNFTホルダー限定のコミュニティを構築することができます。
Shillerは、ツールや搭載されている技術面において、コンテンツ制作業界に革命を起こすと考えられています。
またShillerでは現在、2023年4月のローンチに向けてアーティストやクリエイターを募集しています。
企業:スヌープ・ドッグ
▼詳しくはこちらから
https://zshiller.io/dogg/
DeFi大手のUniswapから新しいウォレットが登場
世界最大の分散型取引所プロトコルであるUniswap(ユニスワップ)は、新たに「Uniswap wallet(ユニスワップ・ウォレット)」と呼ばれるモバイルウォレットを発表しました。
ウォレットの特徴は以下の通りです。
- トークンを直接取引
- メインネットやL2上に同時接続が可能
- メインネット、Polygon、Arbitrum、Optimismをシームレスに切り替え可能
- 仮想通貨の時価総額、価格チャートの表示機能の搭載
- AppleのiCloudでシードフレーズをバックアップ可能
- しかも、完全にオープンソース化されている
上記のように、価格チャートの確認やトークンの検索、複数のウェブアプリの同時管理を、ネットワークの設定の変更などをすることなく行うことができ、また、取引が完了すると、リアルタイムでプッシュ通知を受け取ることができます。
さらに、最高のセキュリティ基準を確保するため、セキュリティ支援を行う「Trail of Bits」と協力して監査を受けています。
このような充実した機能やシームレスさから、Uniswap Walletは、トークンの取引を最も簡単に行うことができるウォレットになるかもしれません。
また、Uniswapは2023年3月中にアクセスコードを配布していく予定であるため、SNSやWebサイトの情報を見逃さないようにチェックする必要があります。
企業:Uniswap
▼詳しくはこちらから
https://uniswap.org/blog/uniswap-mobile-wallet-early-access
最後に
この記事では、2月27日から3月5日までの1週間の海外ニュースを厳選して紹介しました。
国内の話題も毎週まとめて紹介しているので、国内の動向が知りたい方は是非こちらもご覧ください。
▼週間NFTニュース
参照元:NFT Media