国内大手企業によるWeb3企業M&A事例4選

スタートアップ企業を大手企業が買収するM&Aが活発になっています。大手企業は際だった発想や技術を持つスタートアップ企業を成長エンジンとしてさらなる拡大を目指し、スタートアップ企業は大手企業の安定資本と信用力を背景にしてサービスや製品を広めたいという考えがマッチングしているようです。国内大手企業のWEB3企業M&A事例を紹介します。

国内大手企業によるWeb3企業のM&A事例4選

LasTrust株式会社

LasTrust株式会社
URL:https://macloud.jp/news/114

企業:LasTrust株式会社
HP:https://lastrust.io/ 
買収企業:サイバーリンクス
M&A金額:非公表

2022年1月にクラウド型の小売基幹系システム「@rms(アームズ)」を提供している株式会社サイバーリンクスが、Web3領域に特化したサービスを展開しているLasTrust株式会社を買収しました。

LasTrust株式会社がローンチした、ブロックチェーン技術を利用した証明書発行サービス「CloudCerts」を事業譲渡した形で手にしました。

株式会社サイバーリンクスでは、電子契約時のデータの改ざんやなりすましを防止する機能を提供する「トラストサービス」を展開しており、このサービスにブロックチェーン技術を組み込むことで大きなシナジーが生まれると期待できます。

今後は、サイバーリンクスが「CloudCerts」の技術を引き継ぎ、いままで培ってきた技術と掛け合わせて、サービスを広めていくでしょう。

株式会社HIKKY

株式会社HIKKY
URL:HIKKY、シリーズA資金調達のファーストクローズを65億円で完了 

企業:株式会社HIKKY
HP:https://www.hikky.co.jp/ 
買収企業:株式会社NTTドコモ
M&A金額:65億円

株式会社NTTドコモは、業界最大のVRイベント「バーチャルマーケット」を始めとしたVRサービスの開発ソリューションを提供する株式会社HIKKYを2021年11月に買収しました。

調達金額を用いて、国内外への展開を目指し、VR関連サービスの開発体制の強化、同エンジンを用いたオープンメタバースの開発・運営、バーチャルマーケットやVket Cloudを含むVRサービス事業の拡大、組織基盤強化を行うとのことです。

SBINFT株式会社

SBINFT株式会社
URL:SBINFT Marketリニューアルに伴うプロモーション・イベント情報一覧 

企業:SBINFT株式会社
HP:https://sbinft.co.jp/ 
買収企業:SBIホールディングス株式会社
M&A金額:非公表

証券事業、銀行事業など様々な金融事業を展開している、SBIホールディングス株式会社が、NFTマーケットプレイスなど、NFTに関する事業を展開していたスマートアプリ株式会社を子会社化しました。

SBIグループの持ち株比率は80%となり、子会社化と合わせて社名をスマートアプリ株式会社からSBINFT株式会社へと変更しました。

SBIホールディングス株式会社は、既に暗号資産の取引所サービス、eスポーツ、アートなどの事業を展開しており、それらの事業と親和性の高いNFT事業に参入を検討していたことから、今回の子会社化に至っています。

SBINFT株式会社は、審査制の公認アーティストのみが出品できるNFTマーケットプレイス「nanakusa」を展開しており、子会社化に伴って「SBI NFT Market」へサービス名を変更し、さらなる拡大を目指します。

また、サービスを全面リニューアルしたことで、機能性や使いやすさが向上しました。

SBINFT株式会社は、様々な業界の企業と提携を進めて、NFTの市場拡大に取り組んでいます。

株式会社ANIFTY

株式会社ANIFTY
URL:二次元NFT専門のマーケットプレイス「ANIFTY」運営会社が株式会社化。1月にオークション機能をリリース予定 

企業:株式会社ANIFTY
HP:https://anifty.jp/ja
買収企業:株式会社クリーク・アンド・リバー
M&A金額:非公表

映像、ゲーム、Webなど多くの分野のクリエイターが所属している日本最大のクリエイティブ開発スタジオである株式会社クリーク・アンド・リバーが、NFTプラットフォーム「ANIFTY」を展開している株式会社ANIFTYを子会社化しました。

クリーク・アンド・リバー社は、日本のアニメや漫画をさらに発展させるために、NFT技術を取り入れました。もともと、ゲームや漫画に強いクリエイターが多く所属しているため、NFTとの相性はとても良いと言えます。

買収によって、所属クリエイターのデジタルコンテンツをNFT化して販売できるようになります。従来のビジネスモデルだけでなく、新しい技術を取り入れることで、クリエイターの価値向上を目指しています。

今後は、約9万人いる所属クリエイターのデジタルコンテンツをNFT化し、「ANIFTY」で販売する計画です。

また、NFTゲームをリリース予定で、ゲーム用NFTをANIFTYで販売する可能性もあります。

参照元:NFT Media

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