InstagramでNFTを公開するための設定方法を徹底解説
写真を中心としたSNS「インスタグラム」(Instagram)がNFT連携を始めました。NFT作品をインスタグラムのプラットフォームで多くのユーザーに広めることができるようになりました。日本のインスタユーザー向けにNFTとの連携の仕方を紹介し、この取り組みの将来性と次の展開を解説していきます。
InstagramへのNFT連携が日本でも開始
様々な企業が参入しているNFTですが、写真を中心としてSNSであるInstagramもプラットフォームとしてNFT連携を始めました。
まず2022年5月よりアメリカでNFT試験運用が開始され、8月から日本を含む100ヶ国で試験運用が始まっています。
その目的は、収益化のチャンスを増やし、NFTをより幅広い人たちにもたらすことです。Instagramを運営していたFacebook社はMetaへと社名を変更し、GAFAMと呼ばれる巨大なプラットフォーム企業のなかでもひときわWeb3に率先して、取り組んでいます。今回のInstagramのNFT対応からも、その意気込みがわかります。
NFTは急速に市場を拡大させていますが、世間的にはまだまだ一部のユーザーの間で盛り上がるにとどまっています。NFT自体の可能性についても、SNSでは以下のような懐疑的な反応があります。
NFTはうさんくさいと感じる意見や、中には詐欺に遭ってしまったと主張する声まで様々です。
特に日本のNFTユーザーにとっては、英語圏の情報が入りにくく、不安を覚えるのも当然かもしれません。
しかし、Instagramという巨大なプラットフォームがNFTとの連携を表明したことには、大きな可能性があります。その1つがユーザーが積極的に参加できるという点にあります。
Instagramのユーザーは、シェア機能を使ってNFTを広げていく仕組みです。NFTは値上がりを期待した投機目的で保有する人がいる一方、クリエイターやアートのファンとしてコレクションする人も少なくありません。Instagramのシェア機能は、コレクターにとって自分が持っているNFTを自慢できる格好の場所となるでしょう。
また、NFTは購入することでクリエイターに対して報酬が支払われます。そうした面からも、クリエイターとファンを結ぶ1つの手法として注目されているのです。
InstagrammのNFT参入で、自分の好きなNFT作品を購入しやすくなったことはもちろん、クリエイターを直接支えたり、交流できたりもしやすくなりました。より多くの人にとってNFTとの接点が増える、良い環境となるでしょう。
Yahoo!知恵袋「InstagramのNFT化のメッセージについて」
https://twitter.com/search?q=%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%80%80NFT&src=typed_query&f=live
InstagramのNFT設定方法
それでは、InstagramでNFTを始める方法について解説します。まず大前提として、ウォレットに登録してNFTを購入しておく必要があります。
ウォレットとは、ネット上にある財布のようなものです。NFTの取引はウォレットを通じて行われるため、Instagramの前にまずこちらに登録してNFTを購入しておかなければいけません。
Instagramでは以下のウォレットに対応しています。
- Coinbase Wallet
- Dapper
- MetaMask
- Rainbow
- Trust Wallet
使いやすいものを選べばOKです。もしInstagram以外でもNFTを始めたい方は、汎用性が高いMetaMaskにしましょう。対応しているNFTマーケットプレイスが多いのでオススメです。
▼MetaMaskの登録方法
MetaMaskに登録が完了した方は、NFTを購入しましょう。
▼OpenSeaでのNFT購入方法
NFTの購入までが完了したら、以下手順に沿ってウォレットを接続してNFTをシェアしましょう。
手順1.Instagramにログインする
Instagramのアカウントが無い場合は作りましょう。同社別サービスであるFacebookのアカウントをそのまま使えるので、共有してもOKです。
手順2.プロフィールページから「デジタルコレクション」を選択
※見つからない場合は、アカウントがNFT機能に対応してません。対応するのを待ちましょう。
手順3.新機能の紹介ページが表示されるので、そのまま「開始する」をクリックして進みます。
手順4.連携するウォレットの選択画面が表示されるので、連携したいウォレットを選択します。
以上で完了です。非常に簡単なので、5分もあればできるでしょう。ウォレットのアカウント作成の方が時間がかかるほどです。
注意したいのが、全ての人にデジタルコレクティブが提供されているわけではないという点。今のところ、限定的に一部のユーザーに提供されているので、人によっては使用できません。表示されない方は、表示されるまで待つ必要があるため注意しましょう。
Instagramでは自身が投稿した画像・写真をNFTとして流通が可能です。Instagramユーザーにとっては大きな変革となり得るため、デジタルコレクティブが表示されている方は積極的に利用することをオススメします。
InstagramとNFT連携の将来性や次の展開について
InstagramとNFTの連携は、今後のInstagramにおいて重要な転換期にあると予想できます。なぜなら、Instagramは画像・動画を中心としたSNSだからです。
NFT市場において活発にやり取りされているものは、画像が中心です。SNSのアイコンをはじめ、メタバース上で画像の展示会を開けるなど、まずは画像のNFTが世界中で注目されています。そのためInstagramと非常に親和性が高いと言えるのです。
InstagramではNFTを投稿するのに難しい操作は必要ありません。通常の投稿と同じように行えるので、誰でも簡単にNFTを投稿できるのです。それによってInstagramがより活発化すると予想されています。
先述したように、日本ではNFTそのものが、まだ普及までの準備期間といえます。主要な市場が海外であることに加え、基本的なやり取りが英語のためハードルが高いと感じる人が多くいます。
一方でInstagramの利用者は若年層が中心です。20代までの利用者数は半数を超えているというデータもあります。将来的にメタバース的な世界の中心を担うであろう若い世代に利用者が多いこともあって、NFT
に親しみやすいユーザーが増えると期待できます。
世界に目を向けると、Instagramは更に大きい市場です。
- 毎月10億以上のアカウントがアクティブ
- 毎日5億以上のアカウントがアクティブ
スマートフォンが普及していくことを考えれば、Instagramの利用者も更に拡大していくでしょう。
そしてInstagramと切っても切れない関係にあるのが、Facebookです。Instagramの運営元であるMetaでは今後Facebookでも同様の機能を追加すると宣言しています。
日本におけるFacebookの利用者層は、Instagramと真逆と言われています。Facebookには若年層は少なく、反対に30代以上の利用者層が多くいます。両サービスがNFTを取り扱う意義は非常に大きいでしょう。
Meta社は自社のサービスであるFacebook・Instagramを使って、NFTの認知度向上と利用者を増やすことを考えて展開しています。
NFTは年々成長し、Web3の世界においても非常に大きな可能性があるものです。Meta社も今後更に、積極的に後押ししてくれることを願います。
Instagramは、写真・画像を投稿してシェアするだけのSNSでした。結果、多くのインフルエンサーを生み出し巨大なマーケットとなっています。NFTの取り扱い開始は、更に1歩を踏み出し誰でもNFTを販売できる市場へと変わりつつあります。
今後NFTの利用を考えているユーザーにとって、歓迎すべき流れなのは間違いありません。
参照元:NFT Media