インスタグラムがNFT作成・売買機能搭載へ、ポリゴン(MATIC)で
インスタグラム、NFTの作成・売買機能搭載へ
メタ(Meta)が、NFTの作成および売買機能をインスタグラム上に搭載することを11月3日に発表した。
メタは今年8月からインスタグラムにNFT投稿機能を実装しており、現在100か国以上のユーザーがインスタグラム上でNFTを投稿・閲覧することが可能になっている。
今回インスタグラムの今後のアップデートで、ユーザーがインスタグラム上でNFTを作成・販売するためのエンドツーエンドのツールキットが含まれることが発表された。ツールキットを利用することで、ユーザーはインスタグラム上でNFTを直接売買できるようになるため、ユーザーの収益化手段の拡大や創作支援手段の拡大につながるとのことだ。
なおメタは2024年までNFTの作成・販売に対して手数料を請求しない方針を明らかにしている。NFT作成にかかるガス料金も負担するとのことだ。
NFTの作成・売買機能はポリゴン(Polygon)を介して実装されるとのこと。さらにNFTに紐づたデータの保存には分散型ストレージネットワークであるアーウィーブ(Arweave)が利用されるとのことだ。
It’s Creator Week at @Meta, and we’re announcing a bunch of new tools to help creators build their businesses — including a way to make and sell digital collectibles (NFTs) right on @Instagram! We’ll start testing this w/ select creators soon. [1/6] https://t.co/DvJT5KZGzK
— Stephane Kasriel (@skasriel) November 2, 2022
なお現在この機能は特定のクリエイターグループを対象としてテストが行われている段階とのことだ。
NFTの作成・売買機能の発表と併せて、インスタグラムに投稿できるNFTの種類を拡大することも発表された。これまでは画像を紐づけたNFTのみに対応していたが、今後は動画を紐づけたNFTにも対応するとのことだ。
メタのWeb3コマース部門責任者のステファン・カスリエル(Stephane Kasriel)氏はツイッターにて「ブロックチェーンは、作品の扱いやマネタイズ方法についてクリエイターに幅広い権限を与えることで、全く新しいビジネスモデルを実現します。しかし、この技術が真にクリエイターの経済的機会を高めるためには、使いやすさが重要です。NFTをインスタグラムに導入することで、利便性を実現し、数十億の人々と彼らのお気に入りのクリエイターとの新しい形のつながりを促進したいと考えています」とコメントしている。
Blockchain has a role in this because it can enable entirely new business models for creators that give them more control over their work and audiences, and how they monetize. But for this tech to truly boost economic opportunity for creators, it needs to be easier to use. [5/6]
— Stephane Kasriel (@skasriel) November 2, 2022
インスタグラムが対応しているブロックチェーンおよびウォレット
これまでインスタグラムはイーサリアム(Ethereum)、ポリゴン、フロー(Flow)の3種類のブロックチェーンに対応していたが、今回の発表で新たにソラナ(Solana)にも対応するとのことが明らかになった。 ・ウォレットについてはこれまでレインボー(Rainbow)、メタマスク(MetaMask)、トラスト・ウォレット(Trust Wallet)、コインベース・ウォレット(Coinbase Wallet)、ダッパー・ウォレット(Dapper Wallet) に対応していたが、今回の発表で新たにファントム・ウォレット(Phantom Wollet)にも対応するとのことが明らかになった。
またNFT投稿の際の表示情報について、オープンシー(OpenSea)から情報を取得できるようになったとのことだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:Meta(1)・Meta(2)
デザイン:一本寿和
images:Reuters
参照元:ニュース – あたらしい経済