【米国のユニバーサルスタジオにNFTが登場】「誰でも簡単にミント体験?」ハロウィンイベントにNFTが登場

アメリカのテーマパークである「ユニバーサルスタジオ」は、ハロウィン限定イベントとして開催されるスカベンジャーハント(宝探し)イベントにて、NFTを導入することを発表しました。

開催期間は2022年9月15日から10月31日までの1ヵ月半です。

今回の記事では、このイベント開催のためユニバーサルスタジオと協力した電子決済サービス「MoonPay」のイベント設計背景をお伝えします。

ユニバーサルスタジオが仮想通貨電子決済サービス「MoonPay」と提携

ユニバーサルスタジオで開催されるこのハロウィン限定イベントは、仮想通貨電子決済サービスである「MoonPay」の協力によって実現します。

MoonPay公式サイト:
https://www.moonpay.com/

MoonPayのミッションは、ビデオ会議ツールのZoomと同じくらい人気があり、アクセスしやすいクリプトを作ることです。

「MoonPay」は、160ヶ国でサービスを展開し1,000万人以上の顧客を抱えており、2018年に設立されて以降NFT業界で急成長しています。

これまで、仮想通貨取引所の「CoinGate」やNFT マーケットプレイスの「OpenSea」など、多くのパートナーシップを通じてWeb3のトランザクションをより良いものにしてきました。

そして今回実現した「MoonPay」と「Universal Parks & Resorts(ユニバーサルスタジオ)」とのコラボレーションは、現実世界において史上最大規模のWeb3オンボーディングイベント(※)になると考えられています。 

※Web3オンボーディングイベント:Web3やNFTに関する知識がまだ浅くこれから触れていく、知っていく人に対して参入しやすくする仕組みを備えたイベントのこと

テーマパークの来場者数は数百万人規模であり、人の往来が激しいです。

「MoonPay」のCEOのイヴァン・ソト・ライト氏は、MoonPayの使命は「世界の人々にWeb3に触れてもらうこと」であり、何十億もの人々をエコシステムに参加させたいと考えているため、今回のコラボレーションはとても良い機会である、と述べました。

MoonPayのその他のパートナーシップに関してはこちらの記事をご覧ください

一般の人々をWeb3に引き込むには、オフラインでNFTを体感してもらう必要がある

多くの企業は、Web3の世界への新規参入者を増やすべくあらゆる施策を打っています。 

たとえば、音楽やスポーツを取り扱っているNFTプラットフォームの「OneOf」は、人気ポップカルチャーとの複数コラボレーションや、グラミー賞と提携してNFTを発売するなどの取り組みをしたことで大きな存在感を示しています。

そして今回「MoonPay」が考えた施策は、一般の人々をWeb3に引き込むには、「一般の人々が実際にいる場所、オフラインで体験してもらう必要がある」と考えユニバーサルスタジオでのスカベンジャーハント(宝探し)イベントを計画し始めたのです。

「HyperMint」システムを利用し最大700万個のNFTを作成

NFTを示す看板
画像引用元:https://wdwnt.com/2022/09/halloween-horror-nights-31-nfts/

「MoonPay」は2022年9月15日から、ユニバーサルスタジオハリウッドとユニバーサルオーランドリゾート内のパークアトラクションの近くにQRコードを設置しました。 

パーク来場者がスマートフォンでQRコードをスキャンすると、ハロウィンホラーナイトに関連するキャラクターのユニークなNFTアートを受け取ることができる仕組みになっています。

そして、来場者がパーク内に散らばっているすべてのQRコードを見つけてNFTをコンプリートした際には、特別なゴールドメダルNFTが付与されます。

「MoonPay」は、2022年9月15日から10月31日までの1ヵ月半の開催期間の間、何百万人もの人々が、Web3やNFTを知っているかどうかにかかわらず、このイベントがWeb3への第一歩を踏み出す機会になると考えています。 

ソト・ライト氏は、「HyperMint」プラットフォームを通じて最大700万個のNFTが作成される予定であり、今回がおそらく史上最大のPOAP(Proof of Attendance Protocol)となると述べています。 

※POAP(ポープ)とはNFT化された参加証明書のこと。

「HyperMint」とは企業が1日に膨大な数のNFTを作成できるように設計されており、数百万のNFTを短時間で作成する優れたシステムです。

今回のような大規模NFTイベントにおいては必要不可欠になっています。

また、ソト・ライト氏は、NFTを採用することで顧客情報を得ることができるので、企業側において採用を進めるに越したことはないと考えています。

サブスクリプション動画配信サービス大手の「Netflix」はアメリカのテレビアニメ「Love Death + Robots」の最新シーズンの視聴者の反応をNFTを用いて測定することができました。 

ユニバーサルスタジオがNFTを導入して顧客情報を獲得することで、たとえば

①パーク内を走り回ってQRコードのスキャンを試みる人々の姿が、他の来場者の好奇心をそそる

②好奇心を抱いた人が、見るからに熱狂している人が誰なのか、どういった状況なのか気になる

③NFTで取得したデータポイントによって熱狂的なファンが誰であるかを特定することができ、タッチポイントが生まれる

といった状況を作ることができると考えられています。

本イベントのポイントは、「圧倒的にスムーズなミント体験の提供」

今回のイベントのポイントは「HyperMint」と「MoonPay」のプラットフォームの使いやすさのおかげで実現した、ミント体験のスムーズさです。

QRコードをスキャンする際に、アプリのダウンロードや登録が不要なため、Web3に触れたことのない初心者でも簡単にアクセスすることができるのです。

技術的な問題は一切ないので、列に並ぶだけでミント体験をすることができます。

これは「初心者に向けて」使いやすいようにしたというよりは、Web3に慣れているような人でも「誰でも」使いやすいWeb3テクノロジーやプラットフォームを構築するといった考えからきています。

ソト・ライト氏は「MoonPay」は、仮想通貨をただの投資資産として見ているのではなく、仮想通貨の「使いやすさ」の側面に焦点を当てて、「どのように使用範囲を広げるか」、 「どうすれば日常生活に落とし込めるか」といった考え方をしていると述べています。

当イベントにおいても、取引所にて仮想通貨を購入しウォレットに移動させる必要などなく、QRコードを数回タップするだけで簡単にミントできるといった使いやすさやシームレスさが魅力です。

NFTが更に成長する為の重要な要素は、斬新で楽しい体験をユーザーに提供すること

ソト・ライト氏は、NFT 分野がさらに成長するための重要な要素は、斬新で楽しい体験をユーザーに提供することにあると考えており、「Universal Parks & Resorts」との最新のコラボレーションは、新しい方向性に向かう大きな1歩であると述べています。

最後に

スニバーサルスタジオで開催されるハロウィンスカベンジャーハント(宝探し)イベントは不特定多数かつ多くの年齢層の来場が予測できます。

もしかするとそのほとんどの人がWeb3を知らないかもしれません。

今回提供される、誰でも簡単にミント体験ができる仕組みによって、多くの人がNFTに触れるきっかけになることは間違い無いでしょう。

Web3の認知や普及を広げるにはインターネットだけではなく、オフラインでかつWeb3技術に自然と触れることができる環境づくりが求められることがわかりました。

この取り組みの反響が楽しみです。

ユニバーサルスタジオハリウッド公式サイト:
https://www.universalstudioshollywood.com/web/en/us

ユニバーサルスタジオハリウッド公式Twitter:
https://twitter.com/UniStudios?s=20&t=WNt-O74WoToX2S2AQCvFxA

ユニバーサルオーランドリゾート公式サイト:
https://www.universalorlando.com/web/en/us

ユニバーサルオーランドリゾート公式Twitter:
https://twitter.com/UniversalORL?s=20&t=WNt-O74WoToX2S2AQCvFxA


元記事:

https://nftnow.com/features/exclusive-moonpay-ceo-talks-universal-partnership-and-the-future-of-nfts/

参照元:NFT Media

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