ゲームと送金で仮想通貨サービスへのアクセスが増加、チェーンアナリシスがレポート発表
ブロックチェーンの分析企業であるチェーンアナリシス(Chainalysis)は9月21日、中央アジア、南アジア、オセアニア地域(CSAO)における仮想通貨とブロックチェーンゲームに関する分析結果を発表した。
P2Eの領域で仮想通貨サービスへのアクセスが増加
今回の分析結果によると、CSAO地域は今年3番目に大きな仮想通貨市場であり、2021年7月から2022年6月までに9,320億ドル(約13兆4,000億円)の価値があるという。さらに、2022年第2四半期におけるCSAO地域からの仮想通貨サービスへのアクセスは、58%がNFT関連であり、21%がプレイ・トゥ・アーン(Play to earn:P2E)のブロックチェーンゲームのウェブサイトだと明らかにしている。
また同社はCSAO地域の今後の展望として、NFTマーケットプレイスへのウェブトラフィックが多い国、特にタイとベトナム、フィリピンでは、NFT関連のトラフィックの大部分はブロックチェーンゲームのプレーヤーから来る可能性があると予測している。
このように予測した理由として、ほぼすべてのCSAO地域においてNFT関連のウェブサイトがブロックチェーン関連のトラフィックの中でも大半を占めていること、これらの国の大部分においてブロックチェーンゲームとエンターテイメントに次ぐ高いシェアを誇っていることを挙げている。
フィリピンの25%、ベトナム人の23%がP2Eゲームをプレイ
チェーンアナリシスは、CSAO地域の国別の状況についても言及している。同社は、CSAO地域をブロックチェーンエンターテイメントのイノベーションの中心地だと評価しており、複数のブロックチェーン会社がCSAO地域に本社を構えている。同社は、P2E関連の代表国として、ベトナムとフィリピンの2か国を挙げた。ベトナムは、2年連続で仮想通貨導入指数で首位を記録しており、フィリピンは15位から2位へと浮上している。
また、両国はP2Eゲームのプレイ人口も多く、フィリピン人の25%、ベトナム人の23%がP2Eゲームをプレイした経験があると推定されている。P2Eゲームのアクシー・インフィニティ(Axie Infinity)のプレイヤーベースの40%をフィリピンのプレイヤーが占めていた時期もあったという。さらに、アクシー・インフィニティの開発元であるスカイ・メイヴィス(Sky Mavis)はベトナムに拠点を置いている。
参考
・Crypto Adoption Steadies in South Asia, Soars in the Southeast
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