【NFT×お酒】お酒関連事業におけるNFT活用事例 3選
はじめに
ブロックチェーン技術を用いた、複製できない非代替性トークンである「NFT」を活用したサービスは、年々多様化しています。様々なジャンルのNFTプロジェクトが市場に登場してきた昨今、デジタルの世界からNFTでお酒を発信する、魅力あふれる取り組みが進んでいるのをご存じでしょうか。
お酒はもちろん、飲むのも楽しいですが、年代物や希少な物を集めてコレクションしているという、愛好家の方も多いかも知れません。そんなコレクターの皆さんにも、お酒×NFTのプロジェクトは大きな人気となっており、NFTを販売しても即完売してしまい、欲しいのに買えなかったということもしばしばあるようです。
この記事では、そんな人気のお酒関連事業におけるNFTの活用事例を3つご紹介していきたいと思います。
- いつか自分のウイスキー樽を所有してみたいと思っていた方
- 現実と非現実世界を結びつける新体験の醸造所について知りたい方
- デジタルアートと日本酒を融合させたプロジェクトが気になる方
是非この記事を参考にしてみてくださいね。
UniCask:蒸留酒の樽をNFT化して販売
画像引用URL:https://unicask.jp/
Twitter:https://twitter.com/UniCask_jp
運営会社:株式会社UniCask
サービス概要:
「UniCask」は、世界で初めてウイスキーの樽をNFT化し、販売を開始したサービスです。NFT化されたウイスキーの樽は、限定100口に小口化され、「Cask NFT」という名前で販売されています。自分自身でウイスキーの樽が所有できるというのは、ウイスキーが好きな人にとっては、ちょっとした憧れなのではないでしょうか。この「Cask NFT」は、今まで複数回にわたって販売されているのですが、毎回即完売となる人気ぶりだそうです。「Cask NFT」の所有者は、将来的に樽の中身がボトリングされた際、瓶詰されたウイスキーと交換することができるシステムとなっています。
「Cask NFT」の第1弾として販売されたのは、「シングルモルトスコッチウイスキー スプリングバンク1991年 ビンテージ」でした。ウイスキー樽の中身が100口に分割されて販売されたこちらは、多くのウイスキー愛好家たちから大きな反響があり、販売開始から約9分で完売したそうです。「UniCask」では、今後もウイスキー樽の販売を継続的に行っていくと思うので、気になる方は定期的にチェックしてみてくださいね。
ちなみに「Cask NFT」は、ウイスキーの交換チケットとしての機能だけではありません。NFTとしての特長を生かし、「Cask NFT」の保有者は、UniCaskが運営するゲームに参加することも可能です。
SAKE-NFT: 現実と非現実世界を結びつける新体験の醸造所
画像引用URL:『MetaCity』にて MetaTokyo 内の Land NFT 販売開始のお知らせ
運営会社:Tokau Limited
サービス概要:
「SAKE-NFT」は、実在する日本酒の醸造所で実際に販売される日本酒と、ブロックチェーン技術を用いてインキュベートされた仮想空間「MetaCity」の中にある醸造所を結びつける、全く新しい体験のNFTです。
「MetaCity」とは、世界地図をベースに設計された仮想空間です。この仮想空間内には、世界を約150000分割にしたエリアが存在し、日本の東京をベースとした世界「MetaTokyo」などもあります。
プレイヤーは、この「MetaTokyo」内にあるエリアを所有することで、仮想醸造所である「Meta Sake Brewery」を運営することができます。そこでは、NFTごとに配布されるシリアルナンバーが、実際に販売される日本酒のラベルとなり、現実世界と仮想世界の両方で、オリジナルのお酒を手に入れることが可能となるのです。ちなみに、このオリジナルの日本酒は、個人で楽しむだけでなく、大切な家族や友人への贈り物としてもおオススメです。
醸造所のオーナーとしてリアルな店舗を構えなくても、世界中の人が仮想空間の「MetaTokyo」内で、プレイヤーのお酒を購入することが出来るという仕組みは、非常に面白いのではないでしょうか。「SAKE-NFT」はお酒と同じで、熟成させればさせる程、価値が高まるアイテムとされています。「Meta Sake Brewery」の日本酒は、コレクターズアイテムとしての魅力もあり、寝かせれば寝かせるほど希少価値が生まれるそうです。
sake-tsugi:日本酒ボトルと1対1に紐づいたNFTコレクション
画像引用URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000103460.html
運営会社:合同会社VUIKU
サービス概要:
「sake-tsugi」は、NFTアートと紐づいた日本酒です。「sake-tsugi」では、1つ1つのNFTアートが、日本酒ボトルのラベルデザインに対応しており、オリジナルの日本酒を保有することが可能になります。
NFTアートを購入した方には、同じアートワークをラベルデザインにあしらった日本酒が付属し、第三者へ譲渡できないかわりに、酒造とつながる限定コミュニティへの参加権や、これから発売予定の商品を購入する権利としても利用できます。
こちらの「sake-tsugi」 には、「縁 - en -」「継 - tsugi -」「季 - ki -」の3つのキーコンセプトがあります。まず一つ目の「縁 - en -」は、飛騨高山で出会った酒蔵の方々との縁を大事にし、蔵元とNFT所有者とがつながることで、Web3が目指す参加型社会における新たなコミュニティのあり方を示しています。そして、二つ目の「継 - tsugi -」は、日本酒造りにブロックチェーン技術を継ぎ合わせ、伝統と進化を融合させた新たな日本酒体験を生み出すことを表し、三つ目の「季 - ki -」は日本独特の豊かな季節の変化と、食材の旬を「走り、盛り、名残」として楽しむ文化にインスピレーションを得たNFTアートを制作するという意味があります。
手に取りやすく気軽に楽しめることを重視した価格帯での発売を予定しているとのことなので、続報をお待ちください。
最後に
さて、今回はお酒関連事業におけるNFTの活用事例3つについて、詳しくご紹介いたしました。
新しいジャンルのNFTに興味がある方だけでなく、お酒の愛好家の方やコレクターの方にとっても、気になる情報だったのではないでしょうか。蒸留酒だと、多くは時間が経つにつれて価値が上がるものですが、そういう意味でもNFTとお酒はすごく相性がいいのではないかと感じています。
また、遅くても数年後には、確実に現物がもらえるので、初めての方でもNFT購入のリスクやハードルがグッと下がるのではないでしょうか。今まではデジタルに不安があり、NFTの購入を諦めていたという人でも、NFTの世界に飛び込んでみようと思える十分な動機になりそうですね。今後、こういったお酒に関するNFTプロジェクトはどんどん増えていくかも知れません。
お酒×NFTのプロジェクトが、どういった取り組みなのかを詳しく知りたかったという方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
参照元:NFT Media