『Goblintown(ゴブリンタウン)』とは
はじめに
皆さんは、『Goblintown(ゴブリンタウン)』というNFTプロジェクトをご存じでしょうか。『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、販売開始から1週間で約30億円の取引高を記録し、大きな話題となった新進気鋭のNFTプロジェクトです。コレクターの皆さんであれば、すでに名前ぐらいは聞いたことがあるかも知れないですね。
この記事では、そんな『Goblintown(ゴブリンタウン)』について、詳しく解説していきたいと思います。
・『Goblintown(ゴブリンタウン)』とはどんなNFTなのか気になる方
・『Goblintown(ゴブリンタウン)』がなぜ話題になったのか知りたい方
・高額取引をされるようになった理由が気になる方
是非この記事を参考にしてみてください。
『Goblintown』とはどんなNFTプロジェクトなのか
『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、NFTマーケットプレイス「OpenSea」で販売されているNFTプロジェクトの一つで、奇抜な見た目のゴブリンで構成されたNFTコレクションです。ゴブリンはどれも、あまり可愛くはない見た目ですが、プロジェクト上には9,999匹のゴブリンNFTと、ゴブリンの王と呼ばれるプロジェクト運営を行うゴブリンが1匹います。
ゴブリンたちは、独特な言語「ゴブリン語」を用いて会話するのが特徴です。そのため、コレクションの所有者たちも、この不思議なゴブリン語を使ってSNS上でコミュニケーションを行うなど、盛り上がりを見せています。一応コミュニティにはゴブリン語の翻訳システムもあり、内容を読み解くことも出来るのですが、これといって中身のある話をしていることは少ないので、必要があるかと言われると謎です。『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、この不気味な雰囲気のカオスさに惹かれて、NFTを購入するコレクターが多いのかも知れません。
タイトルの『Goblintown(ゴブリンタウン)』には、「弱気相場」という意味もあるので、もしかすると現在のNFTの相場を揶揄するような意味で、プロジェクトが立ち上がった可能性もありますが、公式は何の発表もしていないため、真相は闇の中です。後ほど詳しく解説しますが、色々と謎が多いNFTコレクションという認識で問題ないでしょう。
『Goblintown』はいつ頃リリースされたのか
さて、突如NFT界に一石を投じた『Goblintown(ゴブリンタウン)』ですが、リリースはいつ頃だったのでしょうか。
『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、2022年5月23日にミントされています。開始からまだ1カ月も経っていないのに、これほど大きな話題になったというのは驚きですね。『Goblintown(ゴブリンタウン)』のフロア価格は、6月2日に最高額の7.35ETHを記録し、この原稿を書いている6月15日時点では、3.5ETHに落ち着いています。
NFTはゴブリンだけでなく、謎過ぎる卵のNFTなど、ラインナップは奇抜なものばかりですが、購入者からは「今まであまり興味がなかったけどゴブリンタウンのコンセプトが面白くて買ってしまった」などのポジティブなコメントがSNS上に寄せられていました。
ちなみに、0.01%しか存在しないレアNFTの「goblintown#5948」は、最高額の26ETHで購入されたそうです。
『Goblintown』はなぜ話題になったのか
それでは、この不思議なNFTプロジェクト『Goblintown(ゴブリンタウン)』が、どうして急に話題になったのかを解説していきましょう。
無料で発行され、ロードマップ・Discord・ユーティリティがない
『Goblintown(ゴブリンタウン)』が話題になった理由について解説する前に、このプロジェクトが少し特殊なものであるということを先にご紹介しておきます。
ミント時、『Goblintown(ゴブリンタウン)』のNFTは無料で発行されたのですが、プロモーションや事前の盛り上がりなどはほぼなく、何の前触れもないままに唐突ローンチされました。ここまでなら、NFTのコレクションとしてはよくある話なのですが、『Goblintown(ゴブリンタウン)』に関しては制作者が匿名であり、ロードマップやDiscord、ユーティリティなどもありません。ちなみに『Goblintown(ゴブリンタウン)』のサイトには、これに加えて「実用性もない」と書かれています。
実際のプロジェクトサイトを見ても、たしかに実用性はなく、保有したコレクターはたいした使い道がないのが現状です。つまり、「誰が何の目的で始めたプロジェクトなのか全くわからない」ということなのですが、それが逆に「不思議なNFTプロジェクト」として話題となりました。
ミントから一週間で30億円の取引高を記録
そんな不思議なNFTプロジェクト『Goblintown(ゴブリンタウン)』には、現在10,000点のNFTが発行されていますが、ミントから数日でフロア価格が2ETHを超え、たった1週間で13,000ETH(約30億円)の取引高を上げることに成功します。思いがけず価格が暴騰したことで、一般ユーザーの目にも止まり、更なる話題となる大きなきっかけとなりました。
このほか、2022年5月25日にイーサリアムのブロックチェーン技術を基盤とした、ユーザー主導のゲームプラットフォーム「The Sandbox」が、『Goblintown(ゴブリンタウン)』のNFTを14体購入したことも、ニュースとして取り上げられています。この件については、なんと『Goblintown(ゴブリンタウン)』側も正直予想外だったようです。今後、どのように活用されるのかは不明ですが、これからの展開に目が離せません。
なぜ高額取引されるようになったのか
それでは、なぜ「ゴブリンタウン」は、高額取引されるようになったのでしょうか。
二次利用が可能なCC0プロジェクトとして存在
『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、クリエイターがNFTの権利を所有しないという「CC0プロジェクト」として存在しています。NFTアートそのものが著作権フリーという扱いになっているのですが、簡単に言うと、誰もが好きに二次利用や二次創作ができるNFTプロジェクトなのです。そのため、『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、今後も様々なコラボ化が期待されており、こういったことも高額な取引となる理由のひとつなのかも知れません。このことから、『Goblintown(ゴブリンタウン)』に対するコレクターの期待値はかなり高いということが、お分かりいただけたのではないでしょうか。
「Yuga Labs」が関与しているとの噂も
かなりの盛り上がりを見せている『Goblintown(ゴブリンタウン)』ですが、ここまで高額取引されるようになった理由には、ある噂が囁かれています。
『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、かなり作り込まれたNFTプロジェクトであったことから、NFTコレクション『Bored Ape Yacht Club』などを展開するNFTスタジオの「Yuga Labs」が、『Goblintown(ゴブリンタウン)』のバックに関わっているのではないかとの憶測が飛び交っているのです。今のところ、『Goblintown(ゴブリンタウン)』の制作者は不明ということになっていますが、ネット上にリークされたプレゼン資料などから、「Yuga Labs」が関係しているのではと一部で話題となっています。
ただし、これは公式に発表された資料ではないため、本当に「Yuga Labs」が関与しているのかどうかは、正直なところ誰も分かりません。
まとめ
今回は、OpenSeaで販売されているNFTプロジェクト『Goblintown(ゴブリンタウン)』について、詳しくご紹介いたしました。
『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、短い期間で急速に発展し、フリーミントから1週間で約30億円の取引高を記録するなど、多くのコレクターを魅了しているNFTプロジェクトです。突如話題となり、急成長を遂げた『Goblintown(ゴブリンタウン)』は、まだまだこれから更なる発展があるかも知れませんね。
ゴブリンたちは、どれもちょっと気味の悪い見た目をしていますが、その明らかに怪しげな雰囲気も『Goblintown(ゴブリンタウン)』の魅力のひとつであると、ポジティブにとらえる人が多いようです。
ロードマップやDiscord、ユーティリティもなく、制作者も匿名の謎が多いプロジェクトですが、二次利用が可能なCC0プロジェクトなので、今後の展開も非常に期待できそうですね。すでに『BabyGoblin』や『GoblinGirl』、『GoblinBurger』など、様々な派生NFTも登場し始めており、『Goblintown(ゴブリンタウン)』のキャラクターたちがひとつのIPとして、大人から子どもまで、より多くの人の目に触れる日が近い将来来るも知れません。
『Goblintown(ゴブリンタウン)』とは一体どのようなNFTプロジェクトなのか、話題にはなっていたものの、詳しい内容が気になっていたという方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
〈関連URL〉
HP:https://goblintown.wtf/
Twitter:https://twitter.com/goblintownwtf
OpenSea:https://opensea.io/collection/goblintownwtf
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参照元:NFT Media