Terra・UST・LUNAの「復興プラン2」公開|ステーブルコイン無しの新チェーン提案


アルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」や「Terra(LUNA)」の開発を主導しているTerraform Labs社の共同創設者Do Kwon(ド・クウォン)氏は2022年5月17日に、Terraエコシステムの復興に向けた2つ目の提案となる『Terraエコシステム復興プラン2』を発表しました。

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ド・クウォン氏「Terraエコシステム復興プラン2」を発表

アルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」や「Terra(LUNA)」の開発を主導しているTerraform Labs社の共同創設者Do Kwon(ド・クウォン)氏は2022年5月17日に、Terraエコシステムの復興に向けた2つ目の提案となる『Terraエコシステム復興プラン2』を発表しました。

Do Kwon(ド・クウォン)氏は先日14日に、UST・LUNAの価格暴落で崩壊状態となっているTerraエコシステムを復興させるための提案である『Terraエコシステム復興プラン』を公開して投票を募っていましたが、今回の発表ではこの提案内容に複数の変更を加えた『Terraエコシステム復興プラン2』が公開されています。

同氏は今回の提案の冒頭で『Terraエコシステムには様々なアプリ開発に取り組んでいる何百人もの開発者が存在し、世界中に100万人以上のユーザーがいる』と説明した上で、TerraがUSTだけのものではないことから『USTのペッグ失敗はゼロから再出発するチャンスだ』と語っています。

「ステーブルコイン無しの新チェーン」にフォーク

今回の提案は「Terraのブロックチェーンをフォークする(分岐させる)」という点は前回のプランと同じであるものの、「アルゴリズム型ステーブルコインを含まない新しいチェーンにフォークする」という点で異なっています。

このフォークによって現行のチェーン名称は「テラ・クラシック(トークン名:Luna Classic/LUNC)」、新しいチェーン名称は「テラ(トークン名:Luna/LUNA)」になるとのことで、具体的には以下のような内容の提案がなされています。

  • Terraのブロックチェーンをフォークして、アルゴリズム型ステーブルコインを含まない新しいチェーンにする
  • 旧チェーン名称は「テラ・クラシック(トークン名:Luna Classic/LUNC)」、新チェーン名称は「テラ(トークン名:Luna/LUNA)」にする
  • 新チェーンのLUNAは「LUNCのステーカーと保有者・USDT保有者・Terra Classicの必須アプリ開発者」に無料配布する
  • Terraform Labsのウォレットをエアドロップのホワイトリストから削除し、新チェーンは完全にコミュニティが運営する
  • トークン配布の大部分を「①既存のTerra Dapp開発者への緊急ランウェイ提供」と「②開発者の関心をエコシステムの長期的な成功に合わせること」に割り当てる
  • ネットワークセキュリティは、トークンのインフレでインセンティブを得る。年率7%のステーキングリワードを目標とする

「重要と判断されるWeb3アプリ」について

なお「新チェーン版LUNA」のエアドロップ(無償配布)対象者の1つとなっている「アプリ開発者」に関しては『Web3.0に必須なアプリの開発者のみが対象』とされており、Web3エコシステムに必要となる重要なアプリケーションとしては以下のようなものが挙げられています。

  • インフラストラクチャ:Setten
  • 分散型取引所(DEX):Astroport, Loop, Terraswap
  • エクスプローラー:Finder, terrascope
  • 決済・オンランプ:Kado, Alice
  • ウォレット:Station, Leap, Falcon
  • レンディングマーケット:Mars, Edge
  • アナリティクス:Coinhall, Flipside
  • ステーキングデリバティブ:Stader, Lido, STEAK, PRISM
  • ローンチパッド:StarTerra
  • ブリッジ:Axelar, Wormhole
  • ステーブルコイン:USDT / USDC bridged over from Wormhole
  • NFT取引所:Randomearth, Knowhere, Oneplanet, Luart, Talis
  • 保険:Risk Harbor
  • Defi戦略:Nexus, Apollo, Aperture
  • ゲーム:UNOPND etc

また、エアドロップの配分内容についても前回の提案から変更が加えられており、前回は10%とされていた「将来の開発資金として利用されるコミュニティプールへの配分」が25%に引き上げられています。

投票受付は「2022年5月18日」に開始予定

前回の提案『Terraエコシステム復興プラン1』の投票率は記事執筆時点で1.77%となっており、投票内容は「賛成派16.72%」「棄権83.17%」「反対派0.01%」「拒否権なし0.10%」となっています。

今回の提案に対する投票は2022年5月18日に開始される予定だと報告されており、提案が認められれば27日にもバリデータとフォークのための調整が実施され、早ければ同日中に新たなブロックチェーンがローンチされると報告されています。

>>「Terraエコシステム復興プラン2」の詳細はこちら

参照元:ニュース – 仮想通貨ニュースメディア ビットタイムズ

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