奈良県で初の本格NFT作品展「NFT COLLECTION IN NARA」が盛況の内に閉幕。総勢70名のクリエイターが参加。
奈良県で初の本格NFT作品展「NFT COLLECTION IN NARA」が5月13日(金)〜15日(日)、開催されました。当レポートの執筆者TAKUROMANは、NFT COLLECTION IN NARAにクリエイターとして出展しておりました。現地には、最終日の15日(日)13:00から入り、ラストまで会場にいましたので当日の様子をレポートしたいと思います。
■開催概要
イベント名:NFT COLLECTION IN NARA
主催:合同会社NFT COLOR(本社:兵庫県宝塚市、代表:竹田陵真氏、Twitter:@Nftcolor22 )
会場:天平ギャラリーならまち
期間:2022年5月13日(金)ー15日(日)
営業時間:10:00ー17:00(最終日は16:00まで)
参加クリエイター:70名
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■多くの来場者で賑わう会場
会場にはクリエイターや関係者、一般の来場者の方など、多くの方が訪れていました。主催者によると来場者は200人を超えているそうです。夕方になるにつれて、DOZAN11氏(旧芸名:三木道三氏)のファンの方なども加わり、さらに多くの方で賑わっていました。
最終日の目玉イベント DOZAN11氏とHikage氏による作品のオークション
本展の注目作品として、レゲエ歌手・プロデューサーのDOZAN11氏とアーティストHikage氏とのコラボ作品が展示されていました。
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DOZAN11氏のアーティスト写真をもとにHikage氏が宇宙をモチーフにした世界観で制作した当作品。展示されている現物のオークションが実施し落札されました。シリーズとして他に「太陽」と「月」を含めた全3部作となっており、「太陽」と「月」はNFTとして昨日より販売開始しています。
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展示作品
今回、全部で71点の作品が展示されておりました。どの作品も魅力的で素晴らしかったですが、クリエイターさんに会場で直接お話を聞いた作品からいくつかをご紹介します。
■NAOKI MATSUO氏の作品「THE SAMURAI」
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こちらのグラフィック作品、侍の兜をよく見ると「奈良」という文字で構成されています。今回の作品展ならではですね。同氏のコレクションでは他にもさまざまな言葉で表現された兜を見ることができます。
THE SAMURAI CRYPTO TYPOGRAPHICS
■雪溶(ゆと)氏の作品「Crepe」
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とってもかわいいデフォルメキャラのコレクション。Twitter Space等でもかなり積極的に発信をされていて徐々にファンが増えつつあるそうです。主にHEXA NFTで展開されています。
■satoko氏の作品「Cherry blossom Japanese sweets」
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satoko氏によると、日本食とは一期一会の思想に基づき作られており日本人の精神に根差しているそうです。また、500年以上前から続く茶道において、掛け軸などの芸術品を鑑賞しながら交流を楽しむという行為はメタバースに通ずるものがあるとのこと。興味深いお話に聞き入ってしまいました。コレクションではさまざまな日本料理や和菓子の写真作品をご覧いただけます。
■KEI氏の作品「Morpho -LAVENDER-」
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「夢と現実の間にいるような心地よくも耽美な世界」と記されている通り幻想的な作品。細部へのこだわりに、作者KEI氏の哲学が伝わってくるようです。ご本人は会期の3日間来場されていたそうです。お話もうかがい、NFTでワールドワイドに戦っていく本気さをひしひしと感じました。
■TAKUROMANの作品「Love Me Orange.」
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今回、NFT COLORという若い企業が主催しているとのことで、明るい色と雰囲気の作品で会場を盛り上げたいと思い当作品を出品しました。「あなたは太陽の光を受けて育ったオレンジ。」というメッセージが込められています。
■その他、展示作品
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■その他、会場の様子
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主催者NFT COLOR代表の竹田氏に聞きました。
今回は奈良で初のNFTアートの作品展であり、関西でもおそらくこのような規模での開催はかなり珍しいであろうとのことです。次回は7月に大阪心斎橋でさらに大きな展示を予定しており、既にタイアップ企業の候補が複数あり、サプライズイベントの実施等の計画を進めているそうです。
交流会
大阪心斎橋に移動し、交流会が開催されました。
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参加者同士でさまざまな熱い議論が展開されていました。途中、DOZAN11氏も来訪し大いに盛り上がりました。このような機会はフィジカル展示ならではですね。
■感想
今回の現場で、あらためてNFTに携わるアーティストや関係者の熱量を感じました。また、主催者の合同会社NFT COLORはNFTをビジネスに活用していく視点で、さまざまな企業とのコラボレーションを模索されています。作品作りに強みをもつクリエイターとビジネス面に強みをもつ企業、両者の力を最適に掛け合わせた時、大きな力が生み出されると思いました。新しい分野であり、業界内での試行錯誤が続くかとは思いますが、若い情熱をもつクリエイターや起業家が最大限に力を発揮していければ未来は明るいと感じました。また、それを強く後押しできる環境が日本国内においてさらに整っていくよう願っています。
PS. 主催者のTwitterでも最終日の様子が紹介されています。
参照元:NFT Media