Dapper Labsとは?NFT事業や取り組みについて解説
いま流行のNFTを語るうえで、Dapper Labsの話題は外せません。
- Dapper Labsが何かわからない
- Dapper Labsについてもっと詳しく知りたい
この記事では、以上のような方に向けてDapper Labsについて詳しく解説します。
Dapper Labsとは?
Dapper Labsとは、ブロックチェーンやNFTサービスなどを提供しているカナダの企業です。
企業概要は、以下のとおりになっています。
ロゴ | 引用:Dapper Labs公式サイト |
代表者名 | Roham Gharegozlou |
設立 | 2018年2月 |
資本金 | $250,000,000※2021年9月21日時点 |
ミッション | Blockchain is for you. |
主なパートナー企業 | YouTubeAndreessen Horowitzvenrock |
事業内容 | ブロックチェーンの開発・提供NFTサービスの開発・提供 |
公式ホームページ | https://www.dapperlabs.com/ |
今後ますます注目を集めるであろうNFTやブロックチェーンを取り扱う、最先端企業といえるでしょう。
Dapper Labsの主な事業内容
Dapper Labsの主な事業内容は、以下の3つです。
- NBA Top Shot
- CryptoKitties
- Flow
ブロックチェーンゲーム「NBA Top Shot」
NBA Top Shotは、2020年10月にリリースされた、今なお注目を集めているブロックチェーンゲームです。
NBA選手のハイライトを「moments」と呼ばれるNFTとしてコレクションでき、それらを売り買いすることによってお金を稼ぐことが可能になっています。
これまでで最高値で取引されたのは、「キング・ジェームズ」とも呼ばれている大人気選手のレブロン・ジェームズが残したハイライトです。日本円にして約2,700万円で取引されました。
現役NBA選手からの出資も受けていることから、今後ますますの拡大が考えられるでしょう。
ブロックチェーンゲーム「CryptoKitties」
CryptoKittiesは、2017年11月にリリースされた、最も歴史のあるブロックチェーンゲームです。
イーサリアムで猫を売り買いしたり、猫同士を交配させて新しくできた珍しい猫を売ったりします。
交配によって生まれる猫は、両親猫の模様や色などの特徴を引き継いで生まれてくるもの。しかし、なかには親の特徴を引き継がずに生まれる「レア猫」が存在し、より高値で取引されているのです。
過去には、ある一匹の猫が約2,000万円で取引されたこともあります。
スマートフォンからも利用できるゲームで、気軽に始められることも特徴です。
エンターテインメント特化型ブロックチェーン基盤「Flow」
引用:Flow公式サイト
Flowは、Dapper Labsが開発したエンターテインメント特化型のブロックチェーンです。
先に紹介した「NBA Top Shot」や「CryptoKitties」にも活用されています。
これからFlowがどのような物事に活用されるか注目です。
Dapper Labsの取り組み
Dapper Labsの取り組みを、以下の3つに分けて解説します。
- 日本企業との取り組み
- 海外企業との取り組み
- 資金調達の歴史
今後も国内外問わずさまざまな企業との提携、資金調達が行われるでしょう。
日本企業との取り組み
主な国内企業との取り組みを紹介します。
ミクシィとの業務提携
ミクシィは2021年11月5日、Dapper Labsとの業務提携を結んだと発表しました。
具体的には、Dapper Labsが開発した「Flow」を活用してミクシィが新たな事業を展開していくとのこと。また、ミクシィは既に展開している事業においてもNFTを活用していくそうです。
モンスターストライクなどの大人気ゲームを運営しているミクシィがNFT活用を始めれば、今後日本の多くの企業がNFT活用に乗り出すことでしょう。
doublejump.tokyoと提携
ブロックチェーンを活用してアプリケーションの開発などを行っているdoublejump.tokyoは、2021年4月22日にDapper Labsとパートナーシップを提携したことを明らかにしました。
Flowを活用したゲームの海外進出を進めつつ、Flowの日本進出支援を行うようです。
既に国内でブロックチェーンを活用している企業がFlowの日本進出支援を行うとなると、Flowが日本で広く使われ始めるのも遠い未来ではないといえるでしょう。
KLKTNへの出資
NFTを活用してファンとアーティストを結び付けるプラットフォームを運営するKLKTNは、2022年1月26日にDapper Labsなどから約7.4億円の出資を受けたことを報告しました。
Dapper Labsは、KLKTNがNFTの価値を証明してくれるものだと期待しているようです。
今後、KLKTNがどのようなサービスを展開していくか注目が集まります。
海外企業との取り組み
主な国外企業との取り組みを紹介します。
Chainalysisとの提携
Dapper Labsは、2021年10月7日にブロックチェーン分析を専門とするシンガポール企業であるChainalysisと提携しました。
内容はDapper LabsがChainalysisのブロックチェーン分析ツールを使用すること。
今回の提携によって、Dapper Labsは自社のブロックチェーンの安全性を高められるでしょう。
UFCとのライセンスパートナーシップ提携
Dapper LabsはUFCともライセンスパートナーシップを結んでいます。
UFCとは「Ultimate Fighting Championship」の略。
世界最高峰ともいわれている、総合格闘技を行う団体です。
UFCはDapper Labsと提携を結ぶことで、NFTによるデジタルグッズなどによる新しいサービスを展開しました。
NFLとの協力
Dapper LabsはNFL(全米フットボール連盟)と協力して、「NFL ALL DAY」というサービスを展開しており、総売上高は1,500ドル以上となっています。
NFL ALL DAYは、NBA Top Shot同様にハイライトなどをコレクションできるサービスです。
日本ではあまり馴染みのないフットボールですが、海外では非常に人気のため大きな盛り上がりをみせています。
資金調達の歴史
Dapper Labsは、多くの企業やVC、スポーツ選手を中心とするエンジェル投資家などから資金調達を行っています。
資金調達ラウンドごとの調達額・主な出資者は以下のとおりです。
- シリーズA
- 出資額:約35億円
- 主な出資者:WndrCo / William Mougayar / Venrock / David Pakman / Union Square Ventures / Fred Wilson / SV Angel / Steve Huffman / Samsung NEXT / Rising Tide / June Fund / David Rosskamp / HOF Capital など
- シリーズB
- 出資額:約31億円
- 主な出資者:Valor Capital Group / Union Square Ventures / Spencer Dinwiddie / Samsung Ventures / Republic Labs / REED / Rabindra Shrestha / Pirata Capital Management / North Island Ventures / L1 Digital / Andreessen Horowitz など
- シリーズC
- 出資額:約385億円
- 主な出資者:Version One Ventures / Venrock / U.S. Venture Partners / Will Smith / その他個人投資家 など
- シリーズD
- 出資額:約315億円
- 主な出資者:Version One Ventures / North Island Ventures / June Fund / GV / GIC / Coatue / Bond / Blisce / Andreessen Horowitz など
(データ参照:Crunchbase)
どんどんとサービスを拡大しているDapper Labs、これからの資金調達はどうなるのでしょう。
NFTを語るうえでDapper Labsは外せない話題
日に日に熱を帯びているNFTの話題ですが、NFTを語るうえでDapper Labsは外せない話題です。
NBA Top ShotやCryptoKittiesなど、NFTの火付け役となるサービスを展開してきたDapper Labs。
今後も話題となるサービスがDapper Labsから生まれるのでしょうか?
さらに、最近ではミクシィなど日本企業との連携にも注目が集まっています。
これからのDapper Labsの動向に注目です。
参照元:NFT Media