【DAOとは】”誰でもわかるDAO” 特徴から具体例まで徹底解説!
最近巷で話題の「DAO」。
DAOは「Decentralized Autonomous Organization」の略で、
日本語で「自律分散型組織」を意味します。
DAOは「未来の株式会社」と言われるほど、
私たちの生活を劇的に変える可能性のある組織です。
そんな注目されるDAOが、昨今日本で続々と活動を開始しています。
日本にはどんなDAOがあるのって?気になる方も多いと思います。
日本にあるDAOは、特定キャラクター運営を主な目的としたDAO、
新規ユニコーンを応援するDAO、地域復興を目指すDAOなど様々です。
今回はそんな注目されている「DAO」の特徴、問題点、そして日本国内の実用例を紹介させて頂きます。
DAOの特徴
DOAの特徴として、主に3つの特徴があります。
(1)個人が主役の組織
(2)誰でも参加できる組織
(3)ジョブ型の組織
(1)個人が主役の組織
DAO内では、通常の株式会社のように様々なプロジェクトが企画・実行されています。
しかし、通常の会社と異なる点があります。
それは、”社長”が存在しないという点です。
もちろん、プロジェクトをマネジメントする管理者はいますが、基本は個人が主役です。
社長がいないと、DAO内における、プロジェクトの最終意思決定はどうなるのか?と疑問に思われる方が多いと思います。
DAO内の最終意思決定は、通常、“ガバナンストークン”を用いて行われています。
ガバナンストークンて何?と思う方も多いと思います。
まずトークンに関して説明させて頂きます。
トークンとは、「企業・個人より発行された独自コイン」を意味します。
よって、ガバナンストークンとは、「ガバナンス(統治・管理)」に使うトークンとなります。更にわかりやすく言うと、”新しいプロジェクトを決定する際の投票機能”が付与されているトークンとなります。
DAO内では独自のトークンが配布されることがあり、参加者がDAOへの貢献状況により、ガバナンストークンを所有しています。
そして各々の参加者が所有するガバナンストークンの投票により、
各プロジェクトの方向性は、参加者自ら決めていきます。
(2)誰でも参加できる組織
DAOは誰でも参加できる組織です。
もちろん、参加するために一定の条件が課されているDAOもあります。
しかし、少なくとも年齢・性別・国籍で制限されることはありません。
会社に就職する場合、年齢・性別・国籍での制限が少なからずあると思います。
しかし、DAOではそのような条件で制限されることは基本ありません。
様々なバックグラウンドを持つ方々が、DAOに参加し、日々活発な議論を繰り広げています。
(3)ジョブ型の組織
DAO内では、様々なプロジェクトが企画・実行されています。
各々のプロジェクトでは、各自参加者が、自分のスキルを活かして活動しています。
例えば、アニメのYouTube動画を作るプロジェクトがあったとします。
そのプロジェクトには、絵を描ける人、シナリオ作成できる人など様々なプロフェッショナルが集まり、分業制で仕事をします。
まさに「ジョブ型」の仕事です。
「ジョブ型」の対義語として使用される言葉に「メンバーシップ型」雇用があります。
「メンバーシップ型」雇用は新卒一括採用で総合的なスキルを求められる方式です。
日本の場合、メンバーシップ型が多い状況です。
一般会社では在籍中、さまざまな部署を経験し、総合的なスキルが好まれる傾向にあります。
しかし、「ジョブ型」では特定のスキルが重宝され、各プロジェクト内で活かされます。
「メンバーシップ型」に慣れた日本人にとっては、シビアな世界かもしれません。
DAOの問題点
DAOにも様々な問題点があります。いいことばかりではありません。
主な問題点として2つあります。
(1)高度なクリプトリテラシーが必要
(2)管理者がまだまだ必要
(1)高度なクリプトリテラシーが必要
DAOの問題点として、DAOへの参加難易度が高い点があります。
DAOには一部、ブロックチェーン上のガバナンストークンを用いて、新しいプロジェクトの方向性を決定するDAOがあります。
ブロックチェーン上のトークンを保有するには、「MetaMask」が必要になります。
MetaMaskとは、暗号資産(仮想通貨)のウォレットです。つまりお財布です。
MetaMaskがないと、ブロックチェーン上のガバナンストークンを受け取れません。
MetaMaskや暗号資産(仮想通貨)の取り扱いなど、高度なクリプトリテラシーが必要となります。
暗号資産界隈は、Scam(詐欺)があふれています。
クリプトリテラシーがないと、簡単に騙され、保有資産がハッキングされる可能性があります。
(2)管理者がまだまだ必要
DAOの特徴として、”社長が必要ない”とありました。
しかし、DAOはまだまだ始まったばかりの組織です。
現実では、やはり社長としての代表者が必要である「中央集権的」な状況にあります。
DAOの管理には、多くの労力、時間、参加者へのきめ細やかなケアが必要となります。
そのため、社長としての代表者が、DAOを実質運営・管理しています。
DAOはまだまだ発展途上のため、完璧な分散型にはなっていないDAOが多い状況です。
日本国内のDAO
日本でも新しいDAOが生まれつつあります。
中でも注目されているのが「NinjaDAO」と「国光DAO」です。
(1)Ninja DAO
日本最大級のNFTコミュニティーサイトである「Ninja DAO」。
インフルエンサーのイケハヤ氏が運営しているDiscord上のコミュニティサイトです。
大人気のNFTコレクション、CryptoNinjaをメインキャラクターとして、
キャラクターを盛り上げる様々なプロジェクトが現在進行中です。
プロジェクトは多岐に及び、メタバースの土地開発、YouTube用コンテンツ、小説等多岐にわたります。
最近の主な活動だと、CryptoNinjaのスピンオフ企画、「CryptoNinja Partners」が挙げられます。CryptoNinjaのサブキャラクターをメインとした、新たなNFTコレクションが計画されています。CryptoNinja PartnersのNFTは、2022年4月以降発売が予定されています。
(2)國光DAO
「國光DAO」は「Web3、メタバース領域で日本発、世界で活躍するユニコーンを増やす」というビジョンを元に活動するDAOです。
日本の実業家で、「gumi」創業者・「FiNANCiE」ファウンダー代表取締役CEOである國光宏尚氏により始動されました。
DAO参加者の知恵や、ノウハウ、技術を集結し、参加メンバー皆んながwin-winになれる、そんなDAOを目標としています。
國光DAOでは、FiNANCiEの仕組みを利用して、DAOトークンが発行されています。
このトークンが、DAO内の意思決定に用いられる予定です。
▼詳しくはこちらから
以上が、DAOの特徴、問題点、そして日本国内の実用例となります。
最近日本でも話題になりつつあるDAO。
まだまだDAOは発展途上ですが、今後成長する可能性が大いにあります。
会社勤めという当たり前の考えがなくなり、新たな働きの場として普及するかもしれません。
今後も動向を注視する必要があります。
参照元:NFT Media