【NFT×トレーディングカード】国内外のNFTトレカ活用事例9選
NFTが話題となり、NFTを活用した様々なトレーディングカードが販売されています。 NFTの技術により、リアルカードではなく、デジタル上で完結するデジタルトレーディングカードというものが普及しました。
今回は、その中でも国内外で大きな話題を生んでいるNFTトレーディングカードをご紹介します。
【NFT×トレカ】国内NFTトレカ活用事例6選
SKE48
リリース時期
- 第1弾:2022年2月2日
- 第2弾:2022年2月22日
- 第3弾:2022年3月8日
販売場所:NFTトレカ
二次流通
運営会社:株式会社coinbook
SKE48NFTの新シリーズがNFTトレカより販売開始となりました。
2021年12月19日(日)に東京中野サンプラザで開催された「SKE48 新世代コンサート2021」にて撮り下ろされたNFTトレカとなっています。
NFTトレカ新シリーズ第1弾を2022年2月2日、第2弾を2022年2月22日にそれぞれ販売開始しました。
第1弾は、公演時(2021/12/19)最新シングルから「あの頃の君を見つけた」を
第2弾は、「青空片想い2021」をそれぞれピックアップし、シングル歌唱メンバーと同じメンバー構成でランダムで選ばれた5枚が封入されたパックとなっています。
第3弾は、心にFlower初選抜記念パックとなっており、心にFlower店着日と坂本真凛さん、平野百菜さん初選抜入りを記念した二人だけのランダム5枚が封入されたパックとなっています。
販売されるNFTトレーディングカードは、第1弾が全36種、第2弾が全21種、第3弾が全24種よりランダムで選ばれた5枚が封入されたパックとなっています。
各カードにSKE48メンバーの画像・音声・動画などのデジタルコンテンツが付随されており、ブロックチェーンカードゲーム『クリプトスペルズ』ともコラボし、ゲーム内で利用することができます。
NMB48
HP:https://nmb48.premanft.com/overview
リリース時期
- クリスマスバージョン:2021年12/24 12:00~12/31 23:59(日本時間)
- お正月バージョン:2021年12/30 12:00~2022年1/17 23:59(日本時間)
- NMB48デジタルトレーディングカード、アプリローンチ:2022年2月
販売場所:NMB48デジタルトレーディングカード
運営会社:Xクリエーション株式会社
「NMB48デジタルトレーディングカード」は、カードの再生ボタンを押すことでNMB48のメンバーが動き出し、メッセージを送ってくれるというデジタルならではの、新感覚トレーディングカードです。
「NMB48デジタルトレーディングカード」は、「NMB48トークン」というオリジナルトークンを導入しNFTトレカの購入、及び売買を行っています。
独自のトークンを導入することで、仮想通貨の知識がなくても、簡単なウォレット接続とクレジットカード決済によって誰でも簡単にNFTを購入できます。
また、専用カードマーケットで購入したトレカを気軽に売買することが可能です。
通常NFTの送信にはガス代が発生しますが、「NMB48デジタルトレーディングカード」はガス代の発生しないブロックチェーンを使用しているので、ユーザー同士の取引の際、負担するのは、販売時に発生する運営手数料(販売価格の20%)のみです。
ユーザー間のランキング制度も導入されており、トレカの所有枚数が多い順にユーザーランキングが表示されます。
ももいろクローバーZ
リリース時期:2021年10月4日12時~ 全世界同時販売
販売場所
運営会社:株式会社CyberZ
「トランプカード」モチーフNFTトレーディングカードです。
全52種類のカードを限定2,288パック 1パック10枚セット(全26パターン)で販売しました。
販売価格としては、OpenSeaでは未確定 ETH(販売開始時のイーサリアムのレートに応じて販売価格を決定)、PassMarket :では10,800円(税込み)で販売されました。
カードには、たくさんの隠しメッセージがあったり、パックの中には当たりパックがあったりとファンを引き付ける仕様になっています。当たりパックを引き当てた方には、「メンバー直筆イラスト色紙ピース」がプレゼントされました。
また、第一弾限定特典として、第一弾のももクロトレーディングカードを22枚以上集めるとNFT「JOKER」カードをプレゼントというような企画も行われました。
波多野結衣
HP:DODO NFT
リリース時期:2021年5月
今回発売されたNFTは、販売価格と販売数量が異なる6ステージに分けて販売が行われました。もっとも安い価格で1パック0.3BNBで800パック、もっとも高いものは50BNBで2パック販売され、開始7分で全3000枚が完売しました。
NFTの販売方式は『NFTが売れるごとにステージが上がり、1枚あたりの販売価格も上昇するという特殊な仕組み』となっており、具体的には以下のように合計6ステージに分けて販売価格が上昇していく形となっています。
カードドロー確率はこちらになります。
- Common 40%
- Uncommon 27%
- Unique 23%
- Rare 7%
- Epic 2.7%
- Legendary 0.3%
RIZIN FIGHTING COLLECTION
HP: RIZIN FIGHTING COLLECTION オフィシャルサイト
リリース時期:2022年春頃予定
販売場所:Fanpla Owner(サービスサイト未公開URL未定)
運営会社:NFT-Japan 株式会社
RIZIN FIGHTING COLLECTIONは、試合のハイライト映像やベストフォトのNFTを購入でき、コレクションや売買を楽しむことのできるデジタルトレーディングカードサービスです。
次世代コンセンサスアルゴリズム"Proof of Believability(PoB)"に基づく超高速の分散型ブロックチェーンネットワークである、IOSTブロックチェーンが導入される予定です。
パ・リーグ
HP:https://moments.pacificleague.com/
リリース時期:2021年12月
販売場所:パリーグExciting Moment
運営会社:株式会社メルカリとパシフィックリーグマーケティング株式会社の共同運営、パ・リーグ全6球団
パ・リーグ Exciting Moments βは、パ・リーグ史に残る名場面やメモリアルシーンを捉えた動画コンテンツを自分だけのコレクションとして保有できるパ・リーグ6球団公式のサービスです。
※2021年12月時点では、販売機能のみ提供されていました。今後はブロックチェーンを活用したサービスの提供やコレクションの再販機能の提供も検討されており、収益の一部はパ・リーグ所属の選手へと還元されます。
【NFT×トレカ】国外NFTトレカ活用事例2選
Sorare
リリース時期:2019年
販売場所:Sorare
運営会社:Sorare
「Sorare(ソラーレ)」は、2018年にサッカーファンによってサッカーファンのために作られた会社Sorare社が運営しているブロックチェーンゲームです。
ブロックチェーン上で発行された実在するプロサッカー選手のトレーディングカードを集めて自分だけのサッカーチームを作り、前述のPICKFIVEと同様に、現実の試合の選手の活躍度合いでスコアを競います。成績上位にランクインするとイーサリアム(ETH)やレアカードなどの賞品が贈られます。
2022年2月時点で、Jリーグを含む世界227のクラブ・39のリーグとライセンス契約を結んでおり、世界140ヵ国以上からユーザーを集めているサービスです。
NBA Top Shot
リリース時期:2020年10月
販売場所:NBA TOP SHOT
運営会社:Dapper Labs
NBA Top Shotは、CryptoKittiesなどのブロックチェーンゲームを展開するDapper LabsがNBA公認で発行しているデジタルカードゲームです。
カードは写真がデザインされているだけではなく、NBAプレイヤーの名プレーを10秒から20秒ほど切り抜いた映像が表示されます。これまでに取引されたカードの最高価格は、2021年8月に取引されたレブロンジェームズ選手のカードで、約23万ドル(約2700万円)になります。
2022年1月には、NBA Top Shotの時価総額が10億ドルに到達しているなど、今でもなお注目され続けているブロックチェーンゲームです。
Topps MLB NFT
リリース時期:2021年8月
販売場所:Topps MLB NFT、Atomic HUB
運営会社:Topps
詳細:Topps MLB NFTは、伝統的なアメリカのカードゲーム会社のToppsとMLBが共同でNFTを活用して開発したトレーディングカードゲームです。
Topps社は従来のトレーディングカードやそれに付属するチップスの販売のみならず、モバイルアプリで行ってきたデジタルコレクションの延長線上にNFT事業を始動させました。他スポーツのNFTと同様に、記憶に残るシーンがデジタルカードとしてNFT化されています。
また、同社はMLBと共にすべての野球ファンに訴求できる、楽しくて使いやすい収集体験をブロックチェーン上で実現することを目指すとしています。NFTを通して野球界の有望な若い才能と往年の名選手を称えることで、Toppsデジタルコレクションの新時代の継続的な成長、MLB界の新たな収入源となることが期待されているサービスです。
最後に
今回は、国内外のトレーディングカードへのNFTの導入事例を9つ紹介しました。
NFT技術によって、デジタルデータの権利を担保できるようになった今、そこら中にあふれている写真や動画に価値が付くようになりました。今まで2次元上での静止画のコレクションに過ぎなかったトレーディングカードが動画や3D技術を取り入れて、進化したように感じます。
また、今回紹介した事例の多くは、レアリティ、数量、販売期間などで希少性を担保し、コレクターやファンの方々のコレクション欲を搔き立てるような仕組み作りが多いように感じました。
そして、今後のNFTトレーディングカードは、コレクションだけではなく実際にゲームに使用できるものや、それを使って遊べるようなものが普及していくとより盛り上がりを見せる分野になるのではないかと感じています。
筆者の願望は、ポケモンカードゲームのNFT化です。他にも多くのカードゲームが日本にはあるので、今後の動向にも注目です。
参照元:NFT Media